「ぶーー」
のんちゃん
今日は朝からご機嫌斜め
「いってきまーす」

お姉ちゃんはもう小学校へ登校しちゃいます
だけどのんちゃんは
もうすぐ学校が始まる時間なのに
座ったまま動きません
「のんちゃんどうしたの？」
パパは不思議に思いママに聞いてみます

「・・・」
のんちゃんは俯いたままなにも答えません
するとママが代わりに返事をします
「歯がグラグラしていて痛いみたい」

のんちゃんは歯が痛くて
パンが食べられないみたい
「のんちゃん遅刻しちゃうよ？」
ママが呼びかけるけど
「・・・」
のんちゃんは動きません
「帰ってきて食べたら？」
パパも呼びかけるけど
「・・・」
のんちゃんは絶対に食べたい
だって食いしん坊だから
・・・
結局のんちゃんは半分だけパンを食べて
パパに小学校まで送ってもらいました
・・・

「ただいまー」

のんちゃんは帰ってきてからすぐに
「パン食べるー」

あれあれ？
歯は痛くないのかな？
「あれ？のんちゃん歯は？」
「給食食べてる時に抜けちゃった」
「キャキャキャ」

のんちゃんこれでまた
おいしくパンを食べられるようになったね
これでまたいつものご機嫌なのんちゃんに戻りましたとさ
「朝、小学校間に合った？」
「うん！」
「遅刻だった」
おしまい