高3女子に言われたこと。僕は別に天才でも秀才でもないよ。

「先生は元々勉強出来る人間だからそう言うんだよー、何年かかっても、私が〇〇大学合格するの無理っしょ」

今は夏期講習の時期。塾の高3が何の躊躇いも無く、僕に言ってきた。こんなダメダメな僕だが、多少の勉強はしてきた。そのため、偉そうにスーツを纏って、塾講師のバイトに励んでいる。

そんなある日、「先生は元々勉強出来る人間だからそう言うんだよー、何年かかっても私が〇〇大学合格するの無理っしょ」

「んなことないわ!!お前も頑張るんだよー」とかその場はすごい適当な受け答えしか気がする。でも、今思えば、すごいモヤモヤしてる。

その子が言ってた、「元々勉強出来る」ってどういうことだろう。んん、元々出来るわけなくね。笑

その子は僕のことを「元々勉強出来る」って言ってくれた。だが、僕は浪人もしているし、高校の時の試験で320人中300位とか確か取ったことある、、笑   もっと遡れば、小学生の時に集団塾に通えるレベルと判断されず、入塾拒否。代わりにそのグループの個別指導塾に入れられた、、笑笑

だから、勉強なんて元から出来ない。今でも大学生活で「これを学びました!!研究しました!!」と胸張って言えることはまじで何もない 笑

僕がその子に元々勉強できる人間と認識してもらえる(別に頭はまじで良くない)のは、「逆算力」「継続力」が少しだけあったからだと思う。

受験勉強って今思えば分かりやすいのかもしれない。赤本など過去問が出され、絶対的な答えがある勉強を突き詰めていく作業であるから。

だから、その絶対的な解答にたどり着けるようにありとあらゆる手引き(参考書、塾、過去問、講習、模試など)にすがる。それは基本的には向き合いたくない作業。それをいかに継続できるかが、辛抱できるかが鍵となる。

また、限られた大学の募集枠に入るため、周囲の競争者と比べて自分の何が足りないか、どんな実力をつけたら受かるのかと逆算する必要がある。能力の逆算だけでない。試験のある2月までに、次の模試までになど時期の逆算も込めてただ。模試にはどの大問がどのテーマが他の受験者より取れていないなど詳細に数値化される。そのデータを見て、ありとあらゆる要素を逆算して、受験当日に向かう。

これらを少しだけ、ほんの少しだけ実現出来たから、この生徒は僕のことを優秀というレッテルを貼ったのか。

そんな「継続力」「逆算力」をほんの少し、あるだけで、人からの見え方はだいぶ変わるのかもしれないね

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