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【ポケモン盾】楽しかったな……

ひとまずチャンピオンになり、変な髪型の人たちを懲らしめたとこまでストーリーは終わって、すげー良かったのでネタバレをゴリゴリにやりながらポケモン盾の話をします。

たぶん色々な人が書いているだろうことの焼き直しみたいなやつになると思うんだけどやっていく。

ポケモンは下のきょうだいと緑やって、自分でムーンやってて(HGとBWのどっちか買ったけど双方あんまり記憶にない)、あとは人の対戦動画を見ている程度の人間です。でも自分が対人戦をやることには興味なくて、RPGとしてポケモンを遊び、ポケモンのいる世界が楽しいっていうタイプ。

そういう、初代に触ったことがある人間にとっては赤緑の頃を思い出すような、それを大幅にアップデートさせたような味わいだった。

ポケモンがいる

いや、いるんだよ……シンボルエンカウントとランダムエンカウントが混ざり合うので、ワラワラ寄ってくるワンパチやカムカメに「多い多い」と思いながらおばあさまのとこ行ったり、ワイルドエリアで急にカビゴンやキテルグマに遭遇したときの恐怖。ただの人間とその辺のワンパチがあいつらの「はたく」に耐えられる訳がないので即逃げである。

細かいんだけど、カジリガメがなんらかのポケモンごはんのCMに起用されていたり、ポケモンくんが飲める専用の水飲み場みたいなものがあったり、アーマーガアの空飛ぶタクシーがあったり、ガラルでポケモンと暮らすとこうなんだな……っていうのがとてもよく……殊更シナリオでスポットを当てずに街並みとしてお出ししてくるのうれしい。

こう……話かけられない位置にポケモンがいるの、実在感が増してとてもよかった……

動きがたいへん好き

みんなもあのホップくんの斜め後ろからのカットに「?!」したこととおもう。

あんなに主人公を振り回し……引っ張っていった、元気いっぱいで自信たっぷりのホップくんが、野試合に負けたうえクソ煽りを受け、すっかりしょげ返ってしまったあの場面だ。

このカット見て、すっかり今作のファンになってしまった。ドット絵だったら脳内で起こした絵はきっとこうっていう演出されてしまったもので……

各ジムチャレンジの時のジムリーダー入場もそれぞれ個性があって、特にチャレンジャー側から入ってくるカブさんを見て「この人のドキュメンタリー早く作ってくれ」って思った。好き。

Switchになって細かく動かせることならではの微妙な表情の変化が人間にもポケモンにも用意されていて、すごい。キャンプのポケモンたち本当にかわいい。

▲カレー食って喜ぶダストダスちゃん超かわいい

▲チャンピオン戦の直前、客の声が両側から聞こえてくる演出も最高

他にも顔面600族のコロコロ変わる顔だとか、オニオンくんの立ちモーションが愛らしすぎるとか、ダンデとホップが兄弟だなって感じるモーションも、ホップくんが大一番で兄貴に似た精悍な顔つきになるのもやべーな……ってなる。

ていうかホップくんが好きすぎる。ホップくんについては元気なときに別途書きます。

赤と緑へのオマージュ

主人公の大目的は「ジムチャレンジを経てチャンピオンリーグに挑む」ことからブレない。道中のアクシデントを解決するのは大人たちで、きみはジムチャレンジを続けなさいと背中を叩かれる。

背中を叩くのは、赤マントがトレードマークのダンデと明るい緑のインナーが似合うソニア。二人はご近所の幼馴染。

▲右がダンデくんで真ん中がソニアちゃん

ダンデとソニアは同じシーズンにジムチャレンジに挑み、ダンデはそれから10年に渡って無敗の帝王、敗れたソニアは祖母の研究所で見習いをやっている。彼らはイメージカラーと立場が象徴するように、ソード/シールドの前作で主人公だったダンデとライバルのソニア、その後の姿では? という想像がどんどんたくましくなる。

じゃあ今作のロケット団はあのフーリガン集団なのか? っていうとアレはちがくて、Rの系譜はちゃんといる。

今作、自分の望む世界のため、ポケモンを使って結果的にガラル大ピンチにしてしまう大人が出てくる。その人と対決することになる場所に掲げられたエンブレムは「R」の文字を反転させたものだ。ガラルのためにガラルを破壊一歩手前まで追い込んでしまった人間に、愛と真実の悪を貫くRを反転させたエンブレム使うっていうのがすげえいいな……って思う。

大人がちゃんとしてる

基本的に、だいたいの大人がちゃんとしてる。ちゃんとしてないのもいる。ボールガイはちゃんとしてない。

▲公式マスコットの非公認コスプレ人間、ボールガイ

さっきも書いたけど、大人の領分を大人が解決する。例えば暴れ馬よろしく急に暴れだしたポケモンがいれば、ダンデが「チャンピオンタイムだ!」と颯爽とかけつけ、「きみはジムチャレンジに行くといい」って言う。

中堅どころの男性ジムリーダーは、若者のつとめは文化を代謝させることとし、「僕たち大人が支えるから!」と力強く請け負う。

一方で齢80を超す良い性格したババアのジムリーダーは後継者を探し、「年寄りが軽んじられるのはもちろんダメだけど、年寄りが居座り続けるのもね」と意地悪に笑う。

大人のみなさんが若者を暖かく見守る世界であり、とてもそれが嬉しい。なんでもがんばって解決する必要がない。戦うべきは世界の危機とかでもない。自分たちを庇って倒れたチャンピオンに代わって、暴れるポケモンを大人しくさせるんだ! っていう動機になってるのも好みで……

でもどんな大人たちもみんな凄くて正しいわけではなくて、息子と長いこと喧嘩してるとか、集客が悪いジムを何とか運営しているけど自分には向いてないと思ってるとか、昔やさぐれた時期があるとか、純粋に性格が悪いとか、いろいろある。

いろいろあるけど、子どもたちを見守る視線は希望と暖かさがある。個人的にはそれがとても嬉しかった。いろいろあっても、大人がちゃんとしてると嬉しいんだ。

ありがとう……ありがとうゲーフリ……令和のポケモン最高だわ……

下書きにはジムリーダーと対戦した時の感想とか残っているので清書できたらやります。