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【BLACK BIRD】幻聴オペラと暗黒童話

じゃあ、BLACK BIRDの話します。

BLACK BIRDとは、この秋発売された循環型横スクロールシューティングゲームです。現在steamとSwitchで遊べます。お値段およそ2千円。

▲公式トレーラー映像

トレーラーを見て、ゴーリーとかサンホラとかお好きな方、暗めのメルヘンがお好きな方、ピンと来たと思います。そういう世界観です。

このゲームを紹介される時にとてもパワのある誘い文句として「あのmoonのスタッフが作っている」とか「ラブデリック系の嫡子」的なものがあるのは承知しているのですが、わたしが実際に遊んでいないゲームの威を借りてもなあと思うので、わかる方向けに添える程度にしておきます。

▲3ステージ目のスクリーンショット

短い、難しい、はまる

行き倒れた女の子が黒い鳥に生まれ直して王国に破壊と殺戮の限りをもたらす、というこのゲーム、ステージが全部で4つ。コンパクトに高難易度シューティングを遊ぶという形式、前にご紹介したsplatoon2のオクト・エキスパンションにも似ています。わたしは横シュー詳しくないので、「メタルスラッグの童話味だなあ」と思っていました。

ステージをぐるぐる周りながら、点在する将軍を全てやっつけるとボス兵器戦へ移行、ボス兵器を撃墜させるとステージクリアです。1プレイあたりの時間が2~5分なので短いと感じる方もいるかもしれませんが、周回プレイを前提に設計されている高難度、おまけにコンティニューがなく、ライフがなくなったらステージ1からやり直し。

メタスラっぽいと感じたのも、「この……この……こんちくしょう……」と悔しさにのたうつ難易度が由来で、1プレイあたりの時間が短くなかったらコントローラー投げつけている。

▲1ステージ目のボス、バルンバルンさん。風船を飛ばしてくる

幻聴オペラでコンボを重ねる音ゲーシューティング

上の動画を見ていただければ早いのですが、BLACK BIRDの一番の特徴は、謎言語で歌われるオペラに合わせて敵が画面にカットインしてくる、というところ。音に合わせて戦いが進行するのは東方やUNDERTALEっぽいぜ、と思った方もいるかもしれませんが、開発スタッフさんには両者へのリスペクトがあったようです。(テストプレイヤーにはTobyもクレジットされている)

さて、曲に合わせて敵が出てくる事が分かると、次は曲を聴いていると敵がいつPOPするのか分かるようになってきて、難所に入る前に処理したり、置き撃ちさえできるようになって……すごいぞ、シューティングが上達していく! これでわたしもノーマルモードはクリアできるようになりました。

それから、敵を倒せば倒すほど画面右上のコンボ数が増えて、MAXまで繋げたあとボムで敵を一掃するとパワーアップ素材が沢山貰えたりします。音楽を聴いてコンボを繋げる……そうか……音ゲーとBLACK BIRDって同じなんだ!

音楽がね、いいんだ

さっきもお話したように、音楽がゲームの要となっているゲームなので当たり前ですが音楽が良い。(わたしがゲームの紹介をするときに必ず「音楽が良いぞ」という話をしてしまうのは癖みたいなものなので笑ってご覧下さい)

▲画面右下の手回しオルガンが奏でるスタート画面の音楽

格好良くてちょっと懐かしみがある、ステージごとに異なった道中BGM、ラスボスの突き刺さるソプラノ、画面のセピアがかった雰囲気と鳥が街を襲う姿にとても合います。エンディングで流れる明るくて可愛い女の子の歌声は、鳥になる前の女の子なのかなあなど想像も膨らみます。(ちなみにストーリーはテキストがなく、画面のショートムービーで察するしかありません。シューティングあるあるです)

そんなわけでBLACK  BIRD、下記公式サイトから色々見られるので見に行ってそして買おう。得意な人は面白く、苦手な人は元取り放題だぞ!


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