中学三年のとき、俺は同じクラスの、武田深雪の従姉妹の、原田真梨子が好きになってしまったのよ。真梨子は一年生。俺は真梨子に狂った。しかし、直接言葉を交わすことはなかった。
卒業式のとき、同じクラスの花沢結花が言う、蘭ちゃんが、泣いてるよ、と。
蘭ちゃんは、C組だったかな、彼女が俺に惚れていることは知っていた、しかし俺は、真梨子に狂ってたからね、蘭ちゃんのことは、本人には申し訳ないが、どうでも良かった。
しかし、卒業式が終わり、蘭ちゃんが泣いている、と聞き、俺は迷った、このまま家に帰ってもいいのか?
俺は、蘭ちゃんを探した、彼女が泣いている、校舎の隅っこに行き、一緒に帰ろうと言った。蘭ちゃんの家の方角は、実は、知らなかった。
大町のバス停まで、いく?
俺は蘭ちゃんに聞いた。蘭ちゃんは、こくりと頷いた。
俺は蘭ちゃんと、大町のバス停まで歩いていき、バス停の側にある、小屋みたいな待合所のベンチに座り、蘭ちゃんのバス、俺のバス、蘭ちゃんのバス、俺のバス、、全部見送り、このまま、バスに乗らなくていいかな。
蘭ちゃんが言った、ありがとう、今日はとてもうれしかった、次のバスに、わたしは乗るよ。
蘭ちゃんはバスに乗り、行ってしまいました。
俺たちは、高校一年生から、大学一年生まで、文通してました。
大学一年生のとき、蘭ちゃんから来た手紙は、かなり心配な内容。俺は同級生にその手紙を見せました。彼は言いました、今すぐ会いに行けと。
俺は仙台駅から、秋田行きの鈍行列車に乗り、蘭ちゃんに会いに行った。秋田駅付近のカフェで蘭ちゃんから聞いた話は悲惨極まりないものであった。
その中身は、書けません。それから37年、俺は蘭ちゃんに会ってません。蘭ちゃん、元気かなあ。元気で、いてください。元気で、いて欲しい。

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