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僕らののヒーロー物語 前編

ヒロタ(12)・・・いじめられっこ。見た目の割にトガっている。

ヒーロー・・・未来からやってきた謎のヒーロー。


(ヒロタ)クソっ!今日もいじめられた!許さないぞジャイアーノのやつ! あんなヤツらいつか滅ぼしてやる!!


(ヒーローが突然目の前に現れる)


(ヒーロー)やあこんにちはヒロタくん!僕は未来から来たヒーローだよ。


(ヒロタ)すごい!突然目の前に現れた!本物のヒーローだ!ねぇヒーロー、急なんだけどさ、僕今日も学校でいじめられちゃってさ、いじめてくる奴らを倒してくれない?


(ヒーロー)急に現れたやつにそんなこと頼むなんて、厚かましいし、ヤバい奴だな、ヒロタ君! 僕はそんなことはしないよ。


(ヒロタ)どうして?悪を倒すのがヒーローの役割じゃないの?


(ヒーロー)悪というのは君の判定にすぎないよ。僕の役割は悪と判定された人間に暴力を振るうことじゃないな。


(ヒロタ)なんだよそれ、僕の知ってるヒーローじゃないな。


(ヒーロー)ははっ、そうだろうね、僕は未来からやってきたけど、未来では元々は悪の軍団だったルシファーズの人達と一緒にシェアハウスに住んでるよ。


(ヒロタ)悪の軍団だった人達とシェアハウスに住んでるの!?


(ヒーロー)そうさ、すでに和解して、お互いをより理解し合うために住んでいる。まあ昔は君たちのイメージ通り、戦いあってたけどね。


(ヒロタ)そうなの!?なんで一緒に住むようになったの!?


(ヒーロー)話すと少し長くなるけど、まずお互い戦うのに疲れてね。 戦って戦って戦って、 このままでは先がないことに気づいた。 もうお互い苦しむのは嫌だったんだ。 それに、彼らは彼らで心の傷があって、事情があって、他者を傷つけていることがわかった。だから話し合って争うことを徐々に止めていったのさ。


(ヒロタ)そ、そうなんだ。。でもさあ、どうして許し合うことができたの?


(ヒーロー)そうだね〜、少し長くなるけど、ヒロタ君はさ、 夜に星が見えるのは何でだと思う?


(ヒロタ)え〜、わかんないよ。


(ヒーロー)そうだろうね。夜に星が見えるのは周りに暗闇があるからさ。


(ヒロタ)それがどうしたの?


(ヒーロー)僕たちは、闇がなければ光を見て、感じ、理解することができないんだ。 もしこの世界に闇がなかったらどうなると思う?ただ眩しいだけで何も見えないよね?それって実際は何もないのと一緒なんじゃないかな?


(ヒロタ)うーん、わかる気もしなくはないけど。。


(ヒーロー)例えば光を幸せ、闇を不幸だとしよう。もし不幸がなければ、僕たちは今以上に幸せにはなれない。いやそれどころか幸せすら感じ取れない。 それは、不幸は無限の幸福を生んでいるとも言える。


(ヒロタ)えーよくわかんないよ。


(ヒーロー)今は分からなくてもいいよ。それに僕が言うことを信じる必要もない。


(ヒロタ)うーん、それで、そのことがルシファーズを許した事とどう関係があるの?


(ヒーロー)人を幸せにするものが光、人を不幸にするのを闇だとするならば、ルシファーズがやってることは闇だけども、僕たち正義の側がやってることも闇なんだと気づいたんだ。僕らは自分たちの正義に酔っていた。

  人を傷つけてくるやつ誰に対して、相手を押さえ込んだり最低限反撃したり純粋に怒りをぶつけたりすることは、平和を得るのに役に立つだろう。だけれども、僕たちがやってきたことは、いろんな事情があってたくさん傷ついて、結果どうしようもなく暴れてる人間を簡単に悪だと信じて裁き、暴力をふるうことだった。僕たちは自分たちは正義だ、まともだと信じ、どこか優越感に浸っていたんだ。


(ヒロタ)そ、そんな、、


(ヒーロー)それは君たちの犯罪やセクハラ、パワハラ、差別に対する態度に似ているかもしれないね。


後半へ続く

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石井宏明

AIエンジニアになるために勉強中。フリースクール、オルタナティブスクール、サッカー、フットサル、漫画、バシャール、フリーエネルギーなども興味あり。
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