運動と脳機能との出会い~100kmマラソン挑戦編⑨~

初めての100kmを完走して

ゴールする瞬間というのはあっけない。一歩前まではゴールしていなかったのに、一歩踏み出したらゴールしている。ただ、ゴールするかしないかの差は全然違う。

ゴールした後、一緒に道のりを歩んでいただいた相棒の方に感謝した。それ以外は、、、とくに覚えていない。ゴール前にはあれほど思い巡らすものがあったのに、まるで夢から覚めたように、ゴールしたらこみ上げる思いはそれほど無かった。ようやく終わった。と安心した気持ちが強かったのかもしれない。

自分で何かをしたいと目標を立て、自分でやり遂げた瞬間、それがゴールの瞬間だった。どうやら出場した20代のランナーでは1位であることが判明した。(おそらく20代のランナーは自分だけだったから、ゴールすれば1位だった。) 

ゴールした直後は、まだ本当に100km走ったのか実感がわかなかった。それでも、100kmを走り切った記録を見た時、これは夢じゃなくて現実だとようやく認識した。

無理して100kmを走った身体は、限界を超えていた。走り終えて数時間が経つと悪寒に襲われた。6月だというのに寒くてたまらなかった。加えて、筋肉痛や関節の痛さで叫びたくなるくらいだった。走り終えて数日は筋肉痛で、歩くことさえままならなかった。

(人間とは不思議なもので、あれだけ辛かったのに、辛さを忘れてまた挑戦しだす。結局100kmマラソンは、これから約8年間ほぼ毎年走ることになった。)

ただ、これで憧れのスーパーマンになれた(と勘違いした)。これで、自分は何でもできるんじゃないかと本気で思った。100kmを達成した満足感と達成感にひたりながらも、次の目標を探す自分がいた。目標を持って、またワクワクする毎日を求めている自分がいた。

100kmの次なる目標に向けて

100km走り終えて数週間、次の目標は何しようかずっと考えていた。。。そうだ英語だ。英語を勉強しよう。