運動と脳機能との出会い~100kmマラソン挑戦編①~

18、19歳の時に、何が楽しくて生きているのか分からなくなった。時間の空白ができると、なんで自分なんかが生きてるんだろうと考えることもあった。

ただ、どうせ生きているなら何か人の為になりたいと思い、介護のアルバイトを始めることにした。

当時は機械工学を学んでいたので、福祉とは全く関係なく、周りに介護のバイトをする友達はだれもいなかった。周りから、なんで介護のバイトしているのと良く聞かれた。

介護のバイトでは、主に障害者の方の介護をすることが多かった。介護をするなかで、何か不自由なことがあっても、目標を持って努力している姿勢にとても感銘を受けた。

自分は、大学卒業したら就職して適当に歳をとればいいやという考えで、特に目標なんて持っていなかった。

介護のバイトをきっかけに、自分の人生で何か一つ目標を立てて達成することをしてみようと決意し、選んだのが100kmマラソンだった。

なぜ100kmを選んだかというと、100km走り切ったら、自分はスーパーマンみたいに何でもできる人になれるんじゃないかと思ったからだ。

目標にしたのはいいが、最長でも10kmほどしか走ったことのない自分が一度に100km走るなんて想像もつかなかった。また、どうやって100kmもの距離を走ったらいいかなんて知識は一つも持っていなかった。

20歳で100kmを完走しようと決意し、ここから100kmを完走するための試行錯誤が始まった。