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キーボードの前のキーボード

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僕はマックが好きである。

マクドではない。関西人はそれをそう呼ぶ。

Macのことだ。

今ではすっかりiPhoneに代表されるような巨大なブランド。

しかし、

これを読めばいかに現在のMacがジョブズさん(だけじゃないけど)の力で大きくなったかが分かる。

初めて僕がMacに触れたのは20年以上も前の話。

大学の教室にあったちょっと角ばった小さめのコンピューターは今でこそ当たり前の画面上のゴミ箱が隅っこに表示されたリンゴのマークの謎の白い箱でした。

今の大学生がタブレットやスマホで当時のパソコン並みの作業(メール閲覧とかLINEチャットなど)をしていると、思えば遠くへ来たものだなぁと思う。

ところで、普段使っているモノにはできるだけストレスを感じたくないです。

だからみなさんも自分なりの物の定位置とか何かしらの工夫があると思います。

また触っていると気持ちのいいモノもあるでしょう。

僕が自分でMacのパソコンを買ったのはもう随分前ですが、いわゆるデスクトップとノートパソコンを使用していました。

と言っても、ブログを書くか、初代iPodにひたすら音楽を詰め込むか、ネットを見るかという程度で、今のような山のようにある動画もなければ、大した情報も転がってなく、SNSもまだちょっとあるくらいでした。

で、Macの何が気持ちいいかと言うと、これは使った人にしか分からないし、今時のパソコンならある程度の独自機能もあるでしょうから、一時期のMac信者のようなことを言うつもりはありません。

ただ、ある時ノートパソコンの電源に足を引っ掛けて、えーーーっ!と思ったことがあります。

何とパソコンが落ちなかったのです。

一瞬、ヤバイと思ったのですが、見ると電源コードが抜けただけでした。

それがどうしたという話ですが、僕がびっくりしたのは日頃の疑問が解けたからなのです。

すでにご存知の方もいると思いますが、僕の持っているMacBook Airは電源を挿し込む部分がマグネットになっているのです。

まぁ、それはただ単に差込口にパチっと吸い込まれるようにくっつくだけのものだと思っていました。それだけではそんなに大したものでもないなと思ったものです。

でも、先の状況の時にパッとひらめいたのです。

そうか、転倒防止のためにマグネットにしてあるのかと、そういう意味もあるのかと。

真相は知りません。でもMacってこういう事があるんです。

優れた商品が何かの折に見せる一面。

僕の場合、答えは自分の中で出てくればそれでいいのです。

という本があります。最初に日常のどこかで見たモノの写真があって、見開きのページで著者がこういう風に私は思ったと、そこから何かを妄想し、学んでいきます。

先ほどの僕の例と同じくそれはある一例に過ぎません。もしかしたら全く違う意図があるのかもしれない。

でも、何だかそういう時って、心が優しくなでられたような気持ちになるのです。

こちらの本はそういう物の見方を教えてくれます。

僕にとっては時々見返す

と同じくらいステキな本です。

デザイン系の本棚コーナーって、さすがに個性的で面白い本がいっぱいあります。

僕はそちらの方には関心が薄いので、時間があれば面白グッズを見るような気持ちで立ち寄ります。

本を眺めるのって、頭の引き出しに自分だけの図書目録を作っているようなそんな感覚になるんですよね。

本屋さんって、何かを思い悩んだ時、自分と同じような経験をした人がいるんじゃないか?もしくはとっくの昔に解決してくれてる名著があるんじゃないか?と心のカウンセリングを兼ねた場所でもあります。

さて、何の話だったか。

すでにタイトルを忘れている人もいますよね。

あの冒頭の2つのキーボードは、何か特殊なハッキングを試みているわけではありません。今もこうして文章を打ち込む時に手前の白いキーボードを使っています。

このキーボードは元々以前に使っていたMacに付属していたものです。標準のキーボードです。

なぜそんな事をするのかと言えば、打感が気に入らないのです。

言葉では説明しづらいのですが、確かに違うその打感は文字を打てば打つほどストレスが増していきます。

僕は文章を書くことでかなりストレスが減るタイプなのに、まさか反比例するなんて耐えられないのです。このパソコンを買ったのは去年なのでさすがに買い換えるわけにはいきません。

iPad Proにお金がかかったので、ノートパソコンは安い方でいいかと思ったのが失敗の元。と言って、打感だけは店頭でちょっと触るくらいでは分かりません。

デスクトップと違ってキーボードだけ取り替えることもできないし。

でも、ノートパソコンにはノートならではの携帯性があります。場所も取らないし、今時のパソコンは安いモデルでもなかなか優秀。

職場ではWindowsのパソコンがあって、それなりに使いますが、これが結構なストレス。何だかあの事務的な感じがどうにも好きにはなれないのです。

機能としてはよくできていると思うけど、何だか遊び心がない。

だからこうして自分の思いつくままに文章を書く時はMacでないとどうにも書きづらいのです。

二つのキーボードはいわば苦肉の策。ちょっと画面が遠くなって文字が見づらくはなるけど(それは歳のせいだ)、やっぱり慣れたキーボードで文字を打ち込むと気分が高揚してきて、こうして2000文字くらい書いてしまうわけで。

快適なモノに囲まれて過ごすのは楽しいなと思うのです。ライトニングケーブルの差込部分にオモテウラが無いなんて、地味だけどすごい発明ですよね。


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