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銘オールドレンズ「Flektogon 35mm f2.4」で巡る屋久島

「オールドレンズは沼」という意識が僕の中には根強くあって、意図的に距離をおき手を出さないでいた。現代レンズならまだしもオールドレンズは歴史が深くその価格には性能だけでなく希少性も反映され、沼の深さは底知れないからだ。

そんな中、銘オールドレンズと呼ばれる「Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm f2.4」をお借りする機会があった。借りられるのならば、ということでこのレンズ一本で屋久島を巡ることにした。

縄文杉トレッキング

屋久杉トレッキングの朝は早い。歩行距離20キロ。朝3時30分起き。4時に宿を出発。6時頃に登山道入り口に着き、そこから往復12時間(休憩含む)の道のりとなる。片道10キロを歩き、縄文杉を目指す。

晴れた朝の薄明光線

晴れた朝にしか見れない薄明光線(別名「天使の梯子」)。ガイドさんの言葉を借りるならば、屋久島の自然の美しさが爆発している。とても幻想的。

屋久島にはあらゆるところに苔が生えている。日本に生息する1600種あまりのうち、実に600種もの苔が屋久島に生息していると言われているところからも屋久島は苔にとって特別な環境であることを示している。

それにしても、Flektogonはシャドウが素晴らしいですね。暗い写真を撮りたくなる。

屋久島に息づく生命

屋久島には食虫植物なども生息している。このレンズはマクロ的に使えるところも魅力だなぁと。

歴史を感じさせるテクスチャ

大自然の中、人の痕跡を発見するのもまた楽しい。

屋久島は年間降水量が日本一位。水が豊か。美しい水面を眺めながらシャッタースピードを試行錯誤するのも楽しい。

遠景

水墨画のような美しい景色。

動物

屋久鹿もトレッキング中に見ることができた。また、ガイドさんがトトロやもののけ姫のフィギュアを用意してくれていて写真撮影を楽しむことができました。

縄文杉

正直あまり上手く撮れませんでした。スケール感が伝わっていないなと。とにかく大きいのですが、写真だとあまりその迫力を表現できませんでした。ぜひ自分の目で見ていただきたいです。

帰路につく

本当に素晴らしい体験でした。終始自然に圧倒され、自然に癒やされる。究極のノンストレス。距離は長いですが、起伏はそこまでないので体力に自信がなくてもチャレンジできるかと思います。

屋久島の海

海も美しい。海の中にある海中温泉(潮が引いた時のみ現れる)なんかもあり、普段できない体験ができます。

鹿児島

屋久島から帰ってきてからの鹿児島中央駅での一枚。鹿児島、とても良いところでした。

この写真だけ「Helios 44-2 58mm f2.0 M42」で撮影。今回はFlektogon 35mm f2.4とHelios 44-2 f2.0 58mmをお借りしたのですが、Flektogonが楽しすぎてほとんどそれで撮影していました。

それにしても、オールドレンズ超楽しいですね。RICOHのGRIIを手にしてからやっぱりコンデジが最強なんじゃないかと思っていて、その流れで35mm単焦点フルサイズコンデジのLeica Q2を買おうと思っていました。しかしながら、オールドレンズを触ってみてからというものその魅力に取り憑かれてしまい再びレンズ交換式に気持ちが移ってしまいました。オールドレンズ、写真を撮るという時間をさらに豊かにしてくれるアイテムですね(沼)。

レンズを買います!