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「青少年体験活動アワード」始めます

7月15日の Explayground Bar で本活動について運営スタッフや参加経験者と語り合いますので、ご興味ある方はぜひご参加ください!

 イントロダクション

人は生まれてからさまざまな体験をすることで成長していく。
何かを体験することは、自身の体・感覚を使って何かをして、感じて、考えること。
そしてまたやってみるという循環するプロセス。
だから、体験が心と体の栄養(糧)となって私を創っていく。
プラスでもマイナスでも多種多様な体験をして、それを自分に活かしていくこと。
そんな人は、とても生き生きとしていて、豊かで充実した人生をすごしていて魅力的だ。

現代の青少年には、そのような豊かな体験の機会が少なくなっているそうだ。
今のわたしたちの生活では、多くのことを機械が代用してくれて、AIが答えを出してくれる。
それで世の中は便利になったけれど、自分で何かをして感じて考えることは少なくなった。
そして限られた体験しかしなくなってしまった人は、どのような人となるのだろうか?

たった一粒のりんごの種から、たくさんのりんごが実る。そのような力が秘められている。
同じように、わたしたちの誰もが、多くのことを成して人生に花を咲かせる力を持っている。
しかし、何もしないでそうなりゆくだろうか?
りんごが太陽によって光を浴び、大地から栄養を吸収し、雨によって水を取り入れ、時に激しい風雨に耐え忍び、ついには大きな木と成長し多くの果実を実らせる。
私たち人間にとって、とくに青少年においては、それらは多様な体験である。
さまざまな体験が、自分の可能性を引き出し拡げ、育んでくれる。
やがて、個性的で心豊かに進化した輝くあなたに出会うであろう。

青少年体験活動アワード

「青少年体験活動アワード」は、このような想いから始まった、体験活動を後押しするプロジェクトです。Explaygroundの目指す「遊びからの学び」を多くの人に経験していただくきっかけにもなることだと思います。

実はこの活動は既に数年の蓄積があります。青少年が体験活動に参加することで「生きる力」を体得し、社会をよりよく生きて行く学びと成長の機会を増やすことを目指し、平成25年度に文部科学省の委託事業「青少年体験活動奨励制度」として試行で始まった事業です。文科省からの委託が終了したあとも独自の事業として継続してきましたが、Explaygroundの趣旨との共通性からラボ活動のひとつとして「青少年体験活動アワード」という名称に変更し、さらに内容を充実させていきたいと考えています。

体験活動の内容は、高校生・大学生を対象としたシニア版、小学生・中学生を対象としたジュニア版があり、シニア版は、4つの領域の体験活動【社会体験(ボランティア)、運動体験、生活・文化体験、自然体験】、ジュニア版は3つの領域の体験活動【社会体験(ボランティア)、運動または生活・文化体験、自然体験】にチャレンジし、それぞれ一定の期間と時間数を終えるとその証として、修了証が授与されます。体験のプログラムは、参加者自身で目標を立てて活動する形ですが、それをサポートするアドバイザーとともに考え、励まされながら行っていくことが特徴です。

昨年までの実施例としては、地域での清掃活動、リサイクル運動、ジョギング、英会話、楽器演奏、ハイキング、登山、森林体験、星空観察等々があり、活動に参加した学生からは、「参加して持続力ができた」「様々な人とコミュニケーションが図れた」など、体験活動によって自己肯定感やコミュニケーション力が向上することがこれまでに実証されています。

今年も体験活動への参加を募集する予定ですので、奮ってご参加ください!
当プロジェクトのFacebookページはこちら。

参考資料:「体験活動の教育的意義」(文部科学省 平成17、18年度 豊かな体験活動推進事業より)

7月15日の Explayground Bar で本活動について運営スタッフや参加経験者と語り合いますので、ご興味ある方はぜひご参加ください!

最後に運営スタッフからのコメントです。

私は、文部科学省の委託事業の時から本事業に関わっていますが、次世代の子どもたちに求められる力が、自然と身につけられる有望な仕組みなので、今後に期待感をもって事務局メンバーの一員として、またアドバイザーとしても継続して参加しています。これは、私自身の「体験活動」へのチャレンジでもあります。 (小山田佳代)
「あきる野サマーチャレンジ」という活動を東京あきる野市で展開しながら、本活動の運営にも参加しています。「大人になっても、こんなことできたら楽しいよね。ワクワクするよね。」「子どもたちに「できた!」経験をもっとして欲しいよね。」という想いから、辿り着いた先は、川下りに山登り、ご来光に焚き火といった、子どものころのあきる野でした。
せっかくだから、学校や大人が「あなたにはできない」って、口にすることをやってみよう。この地域でみんなで旅に出よう。体育館に泊まって、温泉に入って、みんなで支えあって90km歩いてみよう。
行き先は大好きな地元。だけど、普段触れることのない地元。
夏の暑さ、流れ出る汗、歩く苦しさも仲間と共に笑って泣いて、励ましあって歩ききった感動も、全部がやってみなきゃわからない。
「この夏、僕らは旅に出ます。」
(遠藤隆一)
当該体験アワードは,多様な体験活動を通して青少年たちそれぞれが持つ潜在可能性を伸ばし,個性的で豊かな十全な人間性を育むことを応援する制度です。今後の社会も,AIテクノロジーの発達を基盤として急速に変化していくでしょう。そんな中でも,体験は人の成長において源泉・根源となるものです。これはいつの時代でも変わらないでしょう。そのようなAI時代においては,自らの進化には,自身に目を向けることにつながる“意識的な体験”はこれからますます重要となっていくと思われます。当該制度は,生きる力を育むその「意識的な体験」のつながりをつくるものでもあります。
(こも (小森伸一))

(フジムー)

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