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第2回 STEM/PBLをExplayする レポート

少しSTEM/PBLの本質に迫れただろうか

いや、今回も熱かった。前回は40人が議論し続けるというカオス状態をつくってしまったため(それはそれで面白かったのですが!)、今回は質疑応答は飛ばして、10名程度のチームに分かれ、それぞれにチームで話し合った。
この2回で、STEM/PBLのキーワードはかなり明確になってきた。
探究活動と設計活動を繰り返しながら、実際に問題解決をしていく(エンジニアリング活動)こそがSTEM/PBLの本質である。

良質な「問い」

その際、ポイントになってくるのは、良質な「問い」。
良質というのは、その「問い」が学習者の中にエンジアリング活動に向かうモチベーションを喚起できるものであること。そして「問い」から生み出されるエンジアリング活動に、多様な失敗や壁が埋め込まれていること。
この2点によって「問い」が良質であるかどうかが決定されるのではないか。
そもそも、エンジアリング活動がやらされているものでは、活動は続かない。
いかに主体的な取り組みにするか?
そのためには魅力的な「問い」が必要になる。成果に意味があるか、活動自体が面白いか、そのどちらもか。とにかく「やりたい!」と思ってもらなければ始まらない。
(もちろん、自分たちで「問い」を見つけられるのが一番主体的になれるのであるが、ここは発達段階にもよるがとても難しいように思う。どうしたら自分たちで良質な「問い」を立てられるかは、さらなる議論が必要)

なんとなくできちゃったでいいのか?

次に、STEM/PBLがただの問題解決の模擬的な活動ではなく、学習になるためにはどうすればいいのか?
それには「よくわからないけど、できちゃった」ではなく、問題解決をしていくうえでの失敗や壁により、探究活動が生み出され、探究した結果を設計に生かし、壁を乗り越えていくことが繰り返される必要がある。この探究活動が埋め込まれていることで、「できた!なんでできたかもわかった」という「学び」の活動になるのだと思われる。

さて、では、次は?

①良質な「問い」はどうしたら開発できるか?
②STEM/PBLにおける学習者の評価はどのようになされるのか?
そして、その先には、
③STEM/PBLを学校教育、社会教育に普及していくには?
ということが課題になってくると考えている。
個人的には、良質な問いの開発にもSTEM/PBLの普及にも、産官学さらに実践者間の連携、マッチングが 欠かせないのではないかと思っている。今回、最後に書いてもらったアンケートでも連携の大切さを書かれている方が多かった。
次回の、第3回「STEM/PBLをExplayする!」では、この辺りの課題を議論できれば思っている。

日程は、7月8日(月)19時~。ぜひご参画されたし!(よろしくお願いいたします)


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