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今からはじめるDX、データの融合方法とは?【エクスポリス スマートシティレポートvol.4】

データ基盤の必要性とDX

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、企業や自治体が新たな価値を生み出し、持続可能な成長を実現するための鍵です。スマートシティの実現においても、データの役割は中心的であり、その基盤となるのがデータプラットフォームです。本記事では、データ基盤の必要性と、静的データと動的データの融合によるDXへの道を解説します。

  • データ収集(IoT

  • データ蓄積

  • データ分析・解析

  • データ可視化

  • データ再配布

今回はデータ基盤の解説を通じ、データの収集、蓄積の部分についてお話します。データの収集は様々な方法がありますが、本記事内では時間粒度に合わせて2種類と定義します。

  • 静的なデータ

  • 動的なデータ

それぞれどのような特徴があるのかを述べ、なぜデータ基盤が必要なのかそこからどのようにDX化ができるかについて述べていきます。

静的なデータの特徴

静的なデータは、変化することが少ないデータであり、自治体が長年にわたり収集してきた人口動態や地形などの歴史的なデータです。例えば、平成の大合併時に変更があった地域のデータも含まれます。これらのデータは、自治体が統計法に基づいて公開しており、地域理解に不可欠な情報源となります。

動的なデータの特徴

一方、動的なデータは、リアルタイム性の高いデータであり、IoTなどの技術を通じて収集されます。スマートシティでは、この動的なデータが都市機能の最適化や質の高い生活の提供に直接活用されます。IoTによるデータ収集は、地域の営みに即した迅速な意思決定やサービス提供に欠かせない役割を果たします。

データの融合とDXの具体例

データの融合がDXにどのように貢献するか、具体的な例を通して見てみましょう。

交通流の最適化

静的データ(例:地域の道路網や交通量の歴史データ)と動的データ(例:リアルタイムの交通状況や天候情報)を組み合わせることで、交通流の最適化が可能になります。この融合データを活用することで、交通渋滞の予測がより精確になり、効果的な交通制御が実現できるようになります。これは、市民の通勤時間の短縮や、緊急車両の迅速な移動を支援するなど、都市の生活質の向上に直結します。

災害対応の強化

静的データ(例:地形や過去の災害発生データ)と動的データ(例:リアルタイムの気象情報やSNS上の市民からの報告)の融合は、災害対応の強化にも貢献します。この情報を基に、リスクが高まっている地域を即座に特定し、必要な対策を迅速に施すことができます。また、災害発生時の避難路の最適化や、被災者への情報提供の精度を高めることにもつながります。

健康管理と予防医療

静的データ(例:人口統計や健康履歴)と動的データ(例:ウェアラブルデバイスからのリアルタイム健康データ)を融合させることで、個々の市民の健康管理と予防医療が向上します。個人の健康状態に合わせたカスタマイズされた予防策の提案や、疾患の早期発見につながります。これにより、医療費の削減や市民の生活の質の向上が期待できます。

まとめ

データの融合は、単に情報量を増やすだけではなく、情報の質を変え、新たな価値を生み出すことができます。スマートシティにおけるDXの推進は、静的データと動的データの融合によって、より具体的で実現可能な形で進められるべきです。エクスポリス合同会社は、これらのデータを活用して、都市機能の最適化と市民の生活の質の向上を目指します。

データ蓄積、データ分析・解析、データ可視化、データ再配布の項目についてお話する前になぜデータの融合がDXにおいて重要なのかお話しました。

私たちの役割

エクスポリスでは、スマートシティの概念を現実に変えるための技術と戦略をサービスとしてご提供しています。本レポートを通じてスマートシティについての理解を深めるためのひとつの手がかりとなれば幸いです。また、アクションを取りたい際にはお気軽にお問い合わせください。

弊社ではデータ流通プラットフォーム「Expolis Cloud Platform」を提供しております。既存のデータとリアルタイム性の高いデータを組み合わせ、目的に合わせたパフォーマンスを成し遂げたい時、ぜひお声がけください。

スマートシティにおけるデータプラットフォーム(データ基盤)についてはその利点がなかなか見えてこない、というお声をいただくことも多々ございましたので、本レポートにてなぜデータが必要となるのかについて明らかにしてきたいと考えています。

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