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製造原価について考えてみる

百均の商品の製造原価って、いくらぐらいなんでしょうね。
ちょっと調べたところによると、仕入れの単価として1円とか10円とかいうものがあるようですね。
恐ろしい・・🤔

自分がメーカーにいた頃は、まだ国内生産も多かった頃で、メーカーの製造原価は商品価格の 1/3 ぐらいだったように思います。
10,000円の商品だと3,000円ぐらいでしたでしょうか。
それでも安いんだなーと思っていました。

その感覚で100円の商品を考えたら原価は30円。
まあ、百均でもおそらく原価(仕入れ値)の平均値はそのくらいなのではないでしょうかね。
海外で調達するにしても国内での流通・販売のコストは必要だから、原価は安くできても原価率はさほど下げられないのでは?と思います。

部品の製造コスト

機械などについている部品単体、例えばプラスティックのペラっとした1枚ものみたいなものだと、成形にかかるコストはものすごく安いです。
日本で製造しても何円〜何十円というぐらいですかね。
ちょっと大きめの成形物だと何百円ぐらいにはなるかもしれませんが。

それにプラス、金型が必要ですが、まともな金型を作ると1つ何十万円〜200万円ぐらいですかね。
それを製品の数で償却しないといけません。1万個作るなら1個あたり何十円〜200円。
今は簡単な金型があるんでしょうね。かなり安いのが。それを海外で作らせているのでしょう。かつての中国では日本の 1/10 ぐらいの人件費だったため、製造コストも 1/10 で出来るといわれていました。

金属のプレス部品だと金型は何十万円ぐらいまでで出来ると思います。
ただ成形費はプラスティックともそんなに変わらないような気がします。

百均は安すぎる

そういうことを考えると、いかに百均の商品は安く作られているかということですね。
プラスティックのシンプルな形で部品点数が1〜2個の商品だと、仮に製造コストが30円だとしてもまあ普通です。

でも、それに色がペイントされたり印刷されたりすると、その費用が乗ってくるわけですし、部品が多いものだとその分だけ増えてプラス組み立て費用なども必要になってきます。
(キーボードも売ってるけど機構部品は結構たくさんついてるはず)

大変ですね。

大量に海外に発注してようやく利益が出るような感じなのでしょう。
それで、単なる大量発注ではなくて、売れ残ったり倒産したりして中国やベトナムの倉庫に山積みになっている商品などを安く仕入れている可能性もありますね。(憶測)
そうしないと、とても安く仕入れることはできないと思います。

これから百均はどうなるのでしょうね。
僕は個人的には別に2〜300円でもいいと思います。
300円均一のお店もあるし、百均のフライパンなども現時点で500円ぐらいで売ってたりするわけで、そのくらいが標準的になってもよいのではいかと思っています。
そして均一でなくても、MAX500円とかいう店でもいいと思います。

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