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天王州アテネという女性

今日、11月30日は天王州アテネさんのお誕生日です。

先日友人と話していたら抱き枕カバーの話題が出てきて、これのことを思い出してしまいました。

そしたら天王州アテネさんへの思いがあふれて止まらなくなってしまい、ちょうど誕生日ということでひとつ投稿してみようと思った次第です。

私にとって原点のひとつである天王州アテネさんです。
『ハヤテのごとく!』自体はかなりメジャーな作品なんですが、いかんせんアニメ(アニメは2期までやりました。2期以降に公式で製作されたアニメはなかったように、記憶しております。)にほとんど出ていないので他人に説明しづらいんですよね。
コロナで世界がヤバくなりはじめた時期に全話無料開放していたのでようやく同世代の人間から認知を受けたんですが、周囲の人間はやれナギが、やれ咲夜がといったようにロリコンが多すぎて見向きもされず状況は変わりませんでした。困ったものです。

しかし正直なところ、原作を読んでいたとしても顔の描き方が少し変わったりストーリーがバトル/ファンタジーに舵を切ったりした頃のキャラクターだったりしたので、ファン同士でも天王州アテネさんについて「このキャラが好き!」と名前を挙げるのに少し勇気がいるのではないでしょうか。・・・

ということで、今回はちょこっとだけ天王州アテネさんの魅力についてお話します。これで皆さんが天王州アテネさんについて少しでも認識を改め、有史以来最強格のヒロインであることをわかってもらえば幸いです。が、彼女のことを軽々しく「アーたん」などと呼ぼうものなら顔面がねばねばになるまで石斧で殴り続けます。あまつさえ「まあアーたんの彼氏は俺なんだけどね」などと宣おうものなら


お前のポケモン、ドゴームしか出なくしてやろうか…?


さて、天王州アテネさんは
・金髪
・縦ロール
・アホ毛
・巨乳
・金持ち
・強キャラ

と属性を盛りすぎて一見するとゴリゴリに凝り固まったドストレートな萌えキャラクターなんですが、作者はさらに「主人公の元カノ」という属性をつけることでワールドクラスの魔萌え(まもえ)に昇華させています。

※元カノとはいいつつももちろん綾崎ハヤテが彼女に出会ったのは幼稚園の時分なので、異性間における性的な行為を連想させる描写はありません。
安心すぎる。

主人公である綾崎ハヤテからもアテネ編の最中に「(天王州アテネ)は僕の好きな人です」という発言がなされているように、主人公に対して極めて大きな影響を及ぼすヒロインのひとりである天王州アテネさん。先だって挿入された過去編で描かれる彼女の物語では、綾崎ハヤテと天王州アテネが出会い、(幼いながらも)愛し合い、そして別離する物語が描かれます。ここだけ見ればビターエンドですがアテネ編本編での再会によって物語は大きく転換していきます。

主人公が絶望しきったところに手を差し伸べてくれる女性、自身を導き強く育ててくれる女性、無価値だと思っていた自分と永遠の愛を誓ってくれる女性、悲しいアクシデントから離れ離れになってしまったけどもう一度ちゃんと気持ちを伝えたい女性、そんな女性と再び会えるとしたら・・・どうする?
というのがアテネ編で描かれるストーリーの一つです。物語本編では三千院ナギの漢気に免じてというか、「これから先の未来」への義理を果たすために天王州アテネさんとは再びお別れをしなければならないのですが・・・
二度目があるなら絶対天王州アテネさんのことを幸せにできるよ!という自信と、彼女が放つあまりのヒロインっぷりに絶対Trueエンドじゃなくても天王州アテネさんを選びたくなってしまいます。

また、天王州アテネさんのスーパーヒロインたる所以は「主人公の過去編でほぼ初登場なのにまるまる10週使って描かれる」という点です。ジャンプ連載打ち切りの代名詞にもなった『ロケットでつきぬけろ』がちょうど10週で終了しているので、知らん幼女で10週を突き抜けたハヤテのごとく!にかけられていた当時の信頼感がうかがえます。
この間、もちろんメインヒロインである三千院ナギはおいてけぼり。マリアさんといいんちょは一応出てきましたが、それすら天王州アテネさんの嫉妬を買うための燃料として用意されている節があるのでやはり過去編は綾崎ハヤテと天王州アテネのボーイ・ミーツ・ガールであり、ガール・ミーツ・ボーイと言ってよいでしょう。

アテネ編本編では確実に「強い敵キャラ」として登場しながら爆萌え描写をねじこんで来るところで読者のハートを鷲掴みにし(こればっかりは読んでくれと言うしかないです!)、その後も王玉を狙う彼女とのバトル展開(そして割と残酷にフラれる桂ヒナギクさん)などの見せ場を乗り越えたアテネ編終盤、単行本の次巻予告で『10年越しのラブストーリー、遂に完結』といったアオリ文が付けられていたように、主人公と天王州アテネさんが10年分の思いを伝え合うパートが章の最後を担っています。

10年。かたや三千院ナギお嬢様はハヤテと逢ったクリスマスからアテネ編(ゴールデンウィーク)まで半年足らず。

やっぱり真ヒロインがどっちかは明白なんだよなあ。

最後になりますが、畑健次郎先生も浅野真澄をそのへんの歌い手に寝取られれば絵柄が戻ったりしませんか?まふくんは紅白のためにけつなあな確定させたのでダメです。

トニカクカワイイより断然かわいい天王州アテネさんのことを、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

夫より



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