見出し画像

店長佐藤生誕記念6DAYS「人間魚拓」編 雑感

今年1年で体験した楽しかったことを振り返ってみた時に思い浮かぶことのひとつに四谷アウトブレイクの存在がある。つねに対世間というものを意識しているようなところがあって隙あらば何か仕掛けてくるプロレス的なアティチュードをもっているゴキゲンなライブハウスなのだが去年までは遊びに行くことは少なかった。だけど今年は自家発電や早朝ギグなどに積極的に遊びに行ったおかげで他では味わえない感動や爆笑を存分に満喫することができた。

アウトブレイクで遊ぶのチョー楽しい…Σ(゚д゚lll)

もちろんそれだけが全てではないんだけど佐藤店長生誕祭最終日のラインナップが揃いに揃った完璧な面子だったのでお祝いがてら行ってきただよ。

このラインナップは以下のように分類することができる。

四谷枠
・ゆりりんずとつるたくん
・GCAC
・ロザンナ
・鬼畜ゲトリスト
・JUNIOR BREATH(大阪)
・ロックンロールサービス

非四谷枠
・DOTAMA
・NATURE DANGER GANG
・どついたるねん
・QP-CRAZY

俺、完全に非四谷枠だ…Σ(゚д゚lll)

もちろんお目当てだった非四谷枠のライブは全て素晴らしかったんだけど、この日俺が最も強く心を揺さぶられたのはこの日の主役である佐藤店長だったという話をつらつらと書いていこうかと。

いろいろと買い出しに行っていたので開演時間を少し過ぎてからアウトブレイクに到着。いそいそとフロアに入って真っ先に目に飛び込んできた光景があまりにも亜空間すぎて初っ端から殺られてしまった。

店長、死んじゃったよ…Σ(゚д゚lll)

「生きてるうちに見てみたいから…」ということでわざわざ本職の人にお願いして来てもらったとのことで完成した祭壇は確かに故人を偲ぶのにふさわしい見事な出来栄えだった。まあ、誰も死んでねえんだけど。

ライブが始まればさっさと仕事を放棄してフロアでわちゃわちゃ音楽を楽しんでいる店長の姿にほんのりエモさを感じながら俺も目の前にある楽しいを貪り狂っていた。DOTAMAのフリースタイルやっぱキレてんなーとか、NDGに喰わされた大根マズかったなーとか。

圧巻だったのはやっぱりQP-CRAZY。彼らのライブはとくに攻撃力においては他の追随を全く寄せ付けない。とにかく容赦がない。タイトなグルーヴと地獄の叫びでもって聴く者全てに暴力性を植え付ける究極のジャパニーズ・ハードコア。この日は店長の誕生日ということもあっておそらくアウトブレイクの限界を超えるパフォーマンスが展開された。

注:だいたいにおいて自粛せざるをえない場面しかないので事後の写真1枚だけあげておくので察してください…Σ(゚д゚lll)

この日の大トリはロックンロールサービスという店長自身が所属するバンド。今だから書ける話ではあるがこのバンドを観ることに対してはあまり気が乗らなかった。だっていくら店長がいい人だからってやってる音楽がダサかったら嫌じゃん。そこは嘘つけないじゃん。ただでさえここ数年、自分のなかでロックンロールに対する関心が薄くなっているということもあるし。

なんとなく煮え切らないままライブを観ることになったんだけどさ。

最高じゃねえか…Σ(゚д゚lll)

八百長だと思われるかもしれないけど楽しくなるであろう予兆はあった。JUNIOR BREATHという大阪のバンドがライブをしていた時に店長は誰よりも彼らの鳴らす真っ直ぐなロックンロールでエモまっていたからである。前述したように店長は全てのライブを仕事を完全に放棄して楽しんでいたんだけどこの時ばかりは確実にギアが一段階あがっていた。ロックンロール大好きオーラがだだ漏れちゃってたのでこっちまで幸せな気持ちになってしまったのだ。そんな人が鳴らすロックンロールなんてダサいわけないよやっぱり。

ロックンロールサービスは自らを「草野球型ロックンロールバンド」と称しているように言葉は悪いが趣味の延長線上にあるバンドなのかもしれない。でもだからこそ音楽の純度がすごく高い。嘘や見栄なんて全くない。メンバーの人間味や伝えたいであろう言葉の数々がロックンロールによって増幅されて放たれるんだからそりゃ聴いてるこっちだってエモくもなるわけで。なんかずーっと笑顔でライブを観ていたような気がする。

長丁場に及んだ生誕祭最終日も恒例の儀式「人間魚拓」を残すのみとなった。フロアやバーカウンターが全てブルーシートで覆われていく異様な光景。お客さんも汚れないように合羽を着たりしながらその時を待っていたらステージ上に再びロックンロールサービスが登場。バスローブに着替えてきた店長の険しい表情はまるで死地に赴く戦士のようでどさくさに紛れて俺まで緊張してしまった(ような気がする)

魂のこもった1曲をぶっこみながら覚悟を決めた店長が全裸になってフロアに置かれたプールに移動。一切の迷いなく頭から墨汁をかぶった。

ひつじの口から噴き出す墨汁を背中で受ける店長

なんの脈絡もなくお客さんと相撲をとる店長

あっさりと負ける店長

バーカウンターに仁王立ちする店長

この後、魚拓を採取する巨大な布に向かってダイブ敢行。せっかくなので俺も布を支えるべく死地に飛び込んだので以降の写真はなし。

店長ほどではないにしても手から顔面から墨汁まみれになってしまっただよ。

墨汁って全く落ちないのね…Σ(゚д゚lll)

本当なら終演後は買った雑巾でみんなに交じって床掃除もしたかったんだけど終電の兼ね合いで断念。


この写真を撮影したのってほとんど深夜0時近かったと思うんだけどそんなに遅い時間まで残っている人の多さはもとよりみんなチョーいい笑顔してんの最高でしょ。改めて店長の人間力の大きさを思い知らされた忘れられない1日になりましたとさ。誕生日おめでとうございました。来年は朝までいたいなー。

佐藤店長のブログ「生誕祭最終日、終了。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?