映画忘備録⑧


4月から更新してなかったので結構溜まってしまっていた、、
取り急ぎ、13本ほど感想をば。

湯を沸かすほどの熱い愛/2016(日)中野量太
宮沢りえ主演。
戦後じゃあるまいしまだ家族モノやってるのか邦画は、なんて思うなかれ、これは超強いヒューマンドラマ。
私はちょっと映画館では見られないな、と思った。開始十分以降泣きっぱなしで見ていた。愛情は持つものだし、育てるものなんだなと。
結構ベタなところもあって、見ていて恥ずかしくなるような印象のシーンもあったんですが、それを加味してもいい映画だった。
オダギリジョーにはこのまま邦画史上最高のダメ男になっていって欲しい。

パッション/2004(米)メル・ギブソン
ユダに裏切られたキリストが愚民に拷問される映画。
見るのすごく辛かったです、あまりにも痛々しくて。
それでも、彼らを許してほしいと神に乞うキリストの姿。
昔の人間は野蛮だったなと思う人って居ると思うんですけど、
今ももっと未来から見たら野蛮なのかな。
歩きタバコしたり、満員電車で痴漢したり。
いつかイエスを救える日がくるのかなあ。

メカニック/2011(米)サイモン・ウェスト
完璧な仕事ぶりからメカニックと呼ばれる殺し屋と、その後継者にまつわるお話。
72年のリメイク版。
ジェイソン・ステイサムがダンディで恰好良すぎるから見て…。
アクションが凄くて真似したくなる(できない)

メカニック ワールドミッション/2016(米)デニス・ガンゼル
上記続編。
恋愛が絡んできやがってちょっとつまらなくなるが、それでもジェイソン・ステイサムは格好いい。あと南国の雰囲気はやっぱりいいですね。
スケールがかなり大きくなっていて大袈裟だけど、後半のスピード感あふれる暗殺劇は見ていてわくわくします。

戦国自衛隊/1979(日)斎藤光正
日本含めて7カ国で上映された日本映画。
戦国の世にタイムスリップしてしまった自衛隊員が、景虎(上杉謙信)と出会って天下を目指すお話。わくわくしますねえ〜!
上杉謙信のライバルといえば武田信玄ですが、この信玄がめちゃくちゃ格好いい。
AKB/STUの岡田奈々もとても美人なんですが、こちらの岡田奈々もすごく美人で感動しました。

リアリティのダンス/2013(智/仏)アレハンドロ・ホドロフスキー
こちらは、私が『追悼のざわめき』が好きだと言ったら先輩書店員にホドロフスキー作品をおすすめされて見た映画。
正直かなり好みだった…。
リアリティのダンスのダンスというタイトルも秀逸。くるくると近づいては遠ざかる面や面。そしてひとつの映画の中で巧みに交差する主人公。
この映画の中で「苦しみに感謝しなさい そのおかげでいつか私になる」という台詞があるんですが、心にぶっ刺さりましたね。

ねむれ思い子空のしとねに/2016(日)栗栖直也
7年の歳月をかけて作られたCGアニメーション映画。
かなり違和感が残る印象だったが、言いたいことは伝わった。
SFは要素が多すぎて、短い時間や個人で作るのにはかなりしんどいだろうなあと。
文使』の方が個人的には好みだった、というか美しいので見てください。

自殺サークル/2002(日)園子温
集団自殺をテーマにした映画。いかにも園子温らしい。
プラットフォームで女子高生が手をつなぎながら飛び込み、轢かれていく姿はかなり宗教じみたものがあり、恐ろしくもどこか惹かれるものがあります。
事件の背景がしっくりこないのですが、全体のザワザワした雰囲気だけでも価値があるのでおすすめ。
今だったらLADYBABYの黒宮れいが出てきそうだなー。

IT FOLLOWS/2015(米)デヴィット・ロバート・ミッチェル
ホラー映画。めっちゃ怖い。
相手に物理攻撃がきくあたりも怖いし、歩いて追いかけてくるっていう設定も怖い。音楽にもそわそわさせられっぱなし。
貝殻の電子書籍があって可愛かった。

フランケンシュタイン/1994(英米日)ケネス・ブラナー
ロバート・デ・ニーロの演技ってどうにかならないの?怖いけど切なすぎる。
すごく苦しくなる。
人間の勝手で作られ、忌み嫌われ、孤独で、純粋で、やり場がない。
かなり原作に近く作られた映画らしいけれど、ロココ様式やコレラの流行、ライデン瓶など18世紀の時代背景や雰囲気を味わえるのでそういった意味でも素晴らしい。

ヘルター・スケルター/2012(日)蜷川実花
沢尻エリカ主演。当時は映画じゃなくてもいいんじゃないの?と思いながら見ていたけれど、最近見直すと切実でグッとくる。
物語としての流れが汲み取りきれない小説や映画でも、断片やすき間から滲んでくるものが作品を成り立たせていることってあるけれど、それに近いのかも。

R100/2013(日)松本人志
SMを題材にしたエンタメ作品。笑えるっちゃ笑える。
が、作品に対して自分がどこで見ていていいのかわからない映画。
作品においては、矛盾とかつまらないシーンとかいくらでもあって構わないと思う。なんならそれに突っ込みを入れて完成するような映画だと思って見ていたし。でも、メタパートで他の映画内の人物に言われちゃって、アレ?って思ってしまう。
そういう違和感も含めて良くも悪くも気持ち悪さがある。
夜中にマクドナルド食べながら見るのには丁度いいかもなーと思う。

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT/2006(米)ジャスティン・リン
やっぱドリフトって恰好良いな〜〜と思う映画。
立体駐車場の狭ぜまとした雰囲気も悪くない。
これが日本?と思うシーンもあるけれど、まあジョークだと思えば。
映画だからそれくらいのほうが面白いし。
ワイスピシリーズではちょっとした外伝のような扱いなのかなあと思う


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この他にシンゴジラも見直しましたね。シンゴジラいいよシンゴジラ。
今回紹介する作品の中で個人的に男性にすすめるならメカニック
女性におすすめなのは…湯を沸かすほどの熱い愛かな…。
素朴な疑問なんですけど、男性が好きそうな映画ってわかる。
女性はどんな映画が好きなんだろう?恋愛とか?
でも恋愛って見てるより絶対自分でした方が楽しいしな、みたいな。

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