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小林愛実さん、広瀬悦子さん&グーアンさん、そして、牛田智大さん:ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2024③ 2024/05/05

ラ・フォル・ジュルネ3日目、最終日です。



本当は、小林愛実さんのショパコン(12:45~)でサクッと帰ろうと思っていました。
しかし、牛田智大さんが受講生のマスタークラスが20:00からあると知り、これは!とチケット購入。
その間の時間をどうしようか、いろいろ考え、貸しスタジオで練習した後、もう一コマ鑑賞することにしました。


小林愛実さんの響きあるショパンコンチェルト

ホールAにて、群馬交響楽団、横山奏さん指揮のショパン協奏曲第2番。

今日は左手最前列!
真っ赤なパンツスーツの小林愛実さん、いつものドレス姿とイメージ違ってかっこいいです。会場からほーっとため息が。かなり高いヒール履いていらっしゃいました。後ろの席の方が「ちっちゃい!」と。
その小さな身体から、キラキラ響くよい音が出るのです。個人的には小林さんの右手の4,5の指の柔らかい使い方が好きです。
会場全体にどのように響いたかはわかりませんが、弱音もきれいに響いていたのではないでしょうか。
アンコールはノクターン「遺作」。しっとり。個人的に、「これ、弾きたい!」と思いました。

広瀬悦子さんとナタナエル・グーアンさんの迫力ある2台ピアノ

貸しスタジオでの練習で中抜けした後、会場に戻ってきました。

広瀬悦子さん、すごくいいピアニストさんだと友人から聞いたばかり。コンサートにも行く予定にはしているのですが、こんなところで出会えたとは!
そして、グーアンさん、ラフマニノフでグッチさんに若干押され気味の印象だったのでしたが、またここで聴けるとは嬉しい。

お二人の演奏スタイルが違うのですが、とてもよい相性だと思いました。広瀬さんはがっつり逞しく、グーアンさんはそれを柔らかくサポート。グーアンさん、ラフマニノフコンチェルトではなく、ソロもしくは、室内楽などの方が良さが活かされそうな感じがしました。

だったん人の踊りは面白かった。春祭は難しくて、一瞬意識不明になりました。アンコールはくるみ割り人形から金平糖の踊り。こちらは美しかった!

圧巻のマスタークラス。牛田智大さん。

いよいよ最後のコマ。
マスタークラスです。レナ・シェレフスカヤ先生。

モスクワのイポリトフ=イワノフ音楽教育研究所の名誉教授。フランス芸術文化勲章「シュヴァリエ」を授与。アレクサンドル・カントロフやレミ・ジュニエなども指導。生徒達は世界の一流コンクールで良い成績・・・と、すごい方。

で、生徒は牛田智大さん。
マスタークラスの会場についたところ、中から何だか凄い演奏が・・・。牛田さんがガンガン練習してる。そのまま入場となりましたが、Tシャツ姿の牛田さんが真剣に練習。みんな、写真撮ったり動画撮ったりしているのも全く気にする素振りも見せず、集中。

レッスンが始まりました。ブラームスのソナタ3番の第4楽章と第5楽章。
牛田さんが通して弾きますが、当然素晴らしい演奏。充分感動的。しかし、先生は沢山メモ撮っていらっしゃる。
レッスン、厳しかったです。先生は「素晴らしい演奏だけど、もっとお客様の心が揺さぶられるようなものにしましょう」と。ここで、なるほどーと。牛田さんの演奏は何度も聴いています。すごく上手くて美しいのだけど、心揺さぶられる時と、そうじゃない(きれい~で終わる)時があるように思います。そこかしら・・・と。

先生のご指導は、レベル高くて何を仰っているのかわからないところも多々あり。技術的な要求もすごくて、「そんなことできるの~?」って。
しかし、牛田さん、即対応。

先生が指示出す→牛田さんが弾く→先生「Voala!(そう!)」と叫ぶ

が繰り返され、「美しい→心掴まれる」に変わります。
すごいな・・・・。
先生も「素晴らしい才能ですね!」と仰る。
ひぇ~~~!
結局、第4楽章で時間切れとなりました。
瞬きできず、目がカラカラに乾きました。

ピアノの難しさ、奥深さ、そして、一流の人が研鑽に向き合う姿勢・・・全て心に響き、学びになりました。

牛田智大さん、ますます今後が楽しみです。
そういえば、コンサート行く予定がないな・・・と探したら、ソロのものはありません。
現在リーズ国際コンクールに挑戦中。恐らくファーストラウンドは通るでしょう(結果はご本人には伝えられているでしょうが、発表は5月中旬?)
そうなると、本選は9月なので、コンサートないのでしょうね。
ちなみに、牛田さんのファーストラウンドのダイジェストの視聴数ダントツのようです。

ラフォルジュルネが終わると、GWも終わり。楽しかった~!


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