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亀井聖矢さんと原田慶太楼さんのプロコフィエフ&ガーシュイン キレッキレでかっこよかった 2024/03/25


一度聴きたかった原田慶太楼さん


指揮者の原田慶太楼さん、コロナ中にYoutubeを観たのがお初でした。
藤田真央さんの話が聴きたくて検索したのですが、原田さんのお話が面白く、その後も動画やインスタなど発信をチェック。アメリカでも活躍されていて、一度聴いてみたいと思っていました。


原田さんは東京交響楽団の正指揮者です。

バレエダンサーみたい


一曲目は 
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」からポロネーズ

指揮姿がかっこいい!
キリッ、スカーッとした指揮で、立ち姿を動きがバレーダンサーのよう。
原田さん、お話の印象では三枚目なのですが、後ろ姿は完全に二枚目です。
元気で楽しい演奏で終了。
後のプログラムへの期待が膨らみました。

亀井さんのプロコフィエフはやっぱり最高


私はあまりプロコフィエフやラヴェルのコンチェルトは好みではありませんでした。しかし、亀井聖矢さんの演奏を聴いて、血が沸き立つような感覚になり、一気に好きになったのでした。亀井さんは近代もの、本当に上手です。

で、今回のプロコフィエフコンチェルト第三番も大いに期待。
いよいよお待ちかねの二曲目。
予想通り、素晴らしい演奏。キレッキレ&キラキラ。
一番最後の部分の盛り上がっていくところが大好物なのですが、もうぞくぞくするような体感でした。亀井さんのプロコ3は最高!です。

そして、お二人のトーク。
長い時間、打ち合わせしたそうでした。
Youtubeの対談からも感じられましたが、原田さんはこうして丁寧にソリストと関係性を構築して音楽も創り上げていくのでしょうね。

最後(三曲目)はガーシュインのコンチェルト。
こちらは初めての演奏だったようですが、アメリカ在住の原田さんと、ジャジーなフレーズも含め、とてもよい感じに仕上がっていました。

格別美しかったラ・カンパネラ

アンコール、帰ろうとした亀井さんの袖を原田さんが掴んで引き戻し、ピアノに座らせていました。こういう様子が見られるのも、観客としては楽しいもの。

演奏されたのは、ラ・カンパネラ。亀井さんの十八番です。
何度も聴いていますが、今回のは格別でした。
直前に激しいコンチェルトを2曲聴いた後でもあり、音の美しさがより一層引き立ち身体に染みこみました。
お隣の女性は、泣いていらっしゃいました。

全体でみて、今回のコンサートは、これまで行った亀井さんのものの中で一番よかったかもしれないと感じました。

先日放映された情熱大陸では、現在ショパンに取り組み中である様子でした。なかなか難しいようで、確かに、亀井さんはショパンより近代もの超絶技巧ものの方が現状上手い、そして合っていると思います。それだけ、ショパンは難しいのですよね。
年を重ねたポリーニのショパンが素晴らしかったように、きっと亀井さんも、今後素晴らしいショパンを聴かせてくれることでしょう。
(自分の年齢を考えると、できるだけ早くお願いしたい・・・😄)





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