教えと学び01

教えと学び。 2017.10.8

日々のプロデュースでは、多様なデザイナーと組んで、さまざまなデザインを駆使しているけれど、僕はデザイナーではない。これまでデザインを教えてもらったこともない。でも、もう20年もデザインの学校で教壇に立っている。最近は大学でも教えるようになった。

考えてみれば不思議なことだが、もっと考えると不思議じゃないかも知れない。僕らはなんでも教師に見立てることができる。何からでも学ぶことができる。大好きな魚釣りから、僕はどれほどのことを学んだだろう。どころか、取り入れても、いまだ理解できていないことが山のようにある。つまり、事実や現象を知っているだけで、分かってはいないのだ。
それらを解析し、原則を引き出し、体系化できたとき、ついに分かったと言えるのだろう。テーマや領域によって、数多くの体系が存在し、その一群がまたフラクタルな模様を描き、さらにそのすべてを包含する全体体系がある。それが僕らが見ている世の中だ。教えなんてどこにでもある。学びとは、それらを並べて系統樹をつくること。さあ、今日はなにを?

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・いつものことながら学んでいるのは僕のほう。じゃ、また来週ね。

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・いつの間にか20年になる福岡デザイン専門学校。教えているのは世渡り。

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・未来デザインステージという特別授業。このときの講師は服部滋樹氏。