アイドリング01

アイドリング。 2019.2.21

いつも静かに回っているが、ひとたびアクセルを踏めば、いつでも吹き上がるエンジン。ギアを入れ、堅いクラッチを繋げば、背中を蹴られたように飛び出していく。僕らの思考も同じじゃないか。あるとき、ふとそう思った。エンジンは常に暖めておく必要がある。

寝ているときでさえ、アイドリングは続いている。脳の奥深く、熱の引かないところがあって、考え続けているアイデアや興味の赴く事柄は、そこでずっと揺られているような感覚がある。それが覚醒し、思考の回転数が上がると、シナプス上を猛スピードで電光が行き交って、より鮮明なイメージが結ばれたり、やおら言葉が浮かび上がって来たりするのである。
アイドリングが続いていなければ、引き出しは急には開かない。レスポンス良く回ってくれなければ、アドリブには弱くなる。案件が降りてきて考え始めてはすでに遅い。常時、森羅万象に想いを馳せていなければ、アイデアは湧いては来ない。干ばつになって井戸を掘っても遅いのだ。打合せや会議もF1のスタートのようであれば、さぞかし白熱することだろう。

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・シフトノブはスポーツタイプに。BunboのBをあしらってみた(噓)。

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・ホントに大事なのは回転数を示すタコメーター。Smartの不満のひとつ。

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・6年で20万km目前のエンジン。汚れてるけど良く回る。