ドンブリの正義01

ドンブリの正義。

基本、ドンブリ勘定である。数値より、言葉で伝えたい。定量じゃなく定性ということだ。体調がいまいちのときエクセルを見ると、吐きそうになる。発想にしても、工程にしても、評価にしても、緻密な数値が伴うことが進化のように言われる風潮には、拒絶反応がある。

何にしても複雑よりもシンプルが優れている。同じ機能ならハイテクよりローテクに分がある。ルールは多いより少ない方がいいに決まっている。しんどいより楽な方がいい。セカセカよりノンビリがいい。変わらぬ結果なら、適当、塩梅、案配、手加減、目分量、等々で済む方が多方面に負荷が少ない。ドンブリ勘定が原始的とのイメージは表層に過ぎる。
誰もが幸福になるために生きている。そして、その状態が数値ではなく、ほぼ形容詞で表現されるのは偶然ではない。シアワセ。楽しい。嬉しい。ドキドキ、ワクワクなど。僕らのめざすものは、量や重さでは表せないのではないか。数学を情緒と言い切った岡潔の偉大さはそこにある。なんとなく、気分で、ざっくりと、幸福に辿り着き、存分に味わいたい。

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・釣りの帰路で時々食べるポーク丼。いや、このドンブリのことじゃなく。

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・ウエストでは、時々ドンブリ単品を頼む。いやだから、この話じゃなく。

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・野菜のかき揚げを、翌朝ドンブリに。結局、丼の話になってしまった。