見出し画像

大雪山-避難小屋物語

(2020/10/11)写真など追記

忠別小屋

1954年に最初の石室が作られる。

現在の三角形の小屋は1971年9月25日に完成。総工費は350万(安い!)。中に3つあったトイレは、今は物置に。


白雲小屋

1954年に最初の石室が作られる。

1975年6月28日に当時の環境庁の助成金で北海道により建てられる。最初は入り口付近にトイレがあったが、すぐに満杯になり閉鎖。現在のトイレ1985年に完成(10年間どうしてた?)。管理人が常駐するようになったのは1986年から。

2020年に環境省によって建て替えられる。約1億7千万円也。

建て替えに関するAR日記」で1954年に建てられた石室の写真が見られる。


旭岳石室

最初は、1923年に北海道山岳会によって作られた。


黒岳石室

1923年に北海道山岳会によって建てられ、その後増改築されている。

今の管理人室は大雪営林署の管理小屋だった。別棟も建てられる。


ヒサゴ小屋

1940年ごろに最初のトムラウシ山避難小屋が作られる。

トムラウシ山石室

1948年に出版された天野市太郎著『北海道の高峰 大雪山登山案内(附北海道の山岳案内)』には「トムラウシ小屋」の記述と写真がある。当時は石室だった様子。

現在の小屋は1982年7月25日に完成。2019年に改装される。


十勝岳小屋

1925年に十勝岳山頂付近に「十勝岳石室」が北海道庁林務課によって建設されたらしいが、翌年の十勝岳噴火によって崩壊。

1931年にも小屋があったらしい。

1958年5月31日に大正火口下に「シュナイダーハウス」と呼ばれる小屋が建てられたらしい。

1968年10月9日に現在の避難小屋の場所に、避難小屋が建てられる。

十勝岳

伊藤健次著『フルカラー特選ガイド 大雪山を歩く』の十勝岳避難小屋写真
北海道開拓百年を記念し、ドアと窓で「100」をデザインしていたらしい。
(現在は窓とドアの位置が逆になってしまったので「001」になる)

2008年12月20日に現在の避難小屋が建設される。上川中部森林管理署と十勝岳避難小屋建設連絡協議会によって建てられ、総工費6,8777,500円也。


美瑛富士小屋

1940年に帝室林野管理局旭川出張所が建設。1953年には美瑛町が建設。その後、補修を繰り返し、1995年に倒壊する。

美瑛富士

伊藤健次著『フルカラー特選ガイド 大雪山を歩く』の美瑛富士避難小屋写真

1996年に現在の避難小屋が美瑛町により建設される。総工費は8,700,000円也。

2019年には環境省により常設の携帯トイレブースが建てられる。


上ホロカメットク小屋

1980年に建設。施工はおなじみの「平井建設」。

2020年に補修が行われる。


参考

層雲峡観光協会 『大雪山のあゆみ』
大雪山国立公園指定50周年記念事業推進協議会『北海道大雪山』
渡辺康之『大雪山越冬期』
郷土をさぐる会HP
天野市太郎『北海道の高峰 大雪山登山案内(附北海道の山岳案内)』
伊藤健次『フルカラー特選ガイド 大雪山を歩く』


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?