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私撰V楽曲大賞2021

話があったので乗ります。

とりあえず私が本家に提出したデッキはこちら

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これをそのまま語ってもいいんだけど、私はアルバムやEPの話もしたいんですよ。名曲と名盤ってまた別の話なので。でも本家がアルバム部門を作ってくれないのでもう自分で勝手に作ることにします。うるせえ俺の選曲では俺が法だ。というわけで、ちょっと変えます。楽曲部門5曲、MV部門3曲、名盤部門3枚(11選じゃん)。ではどうぞ。

楽曲部門

ハッピーだけ歌ってたいよ feat.Fra(BOOGEY VOXX) / sumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司

今年この界隈にこの曲があってよかった賞。sumeshiiiさんの曲はどれもキラキラしてる。というより日本の音楽、J-POPってものが一番煌めいていた時代があって、その精神性を受け継いでいるのがsumeshiiiさんなんだと思う。平成にはオザケン、令和にはsumeshiiiがいる。だから大丈夫だ。俺たちは大丈夫だ。音楽はまだ煌めいている。

BRAVER / えのぐ

俺にとって2021年を象徴する曲はこれなんや。以下は私信です。熱い夏だったね。拳を天に掲げてアウトロの余韻の熱を帯びた心が体から抜け出て行くあの眩い永遠にも似た瞬間は今も焼き付いている。サビの応援団の振り付けが好きだからMVでもやってほしかったな。まあそれはいいんだ。肝心なことは、あの灼熱の日々は私たちにとって、あなたたちにとってまぎれもなく青春だったということ。

秘密基地 / カクレゴ

俺たちの居場所はここだろ。ライブハウスで生まれてバンドサウンドを食って育ってきた音楽野郎が好きなもの全部あの日のVirtuaROCKにあった。デカい資本がデカい箱でデカいライブするのもいいけど、キャパ100人とかのライブハウスでいろんなバンドのライブが回ってくのもめちゃくちゃ楽しいんよ。ここにしかない楽しさがある。このカルチャーを絶やすな。

コヨーテ / 富士葵

今年は富士葵を選びたかった。どれを選ぼうか、シンビジウムも大作だし8分19秒も存在感があるし……といろいろ考えたけど結局素直に考えるとコヨーテが一番好き。それで検索してみるとみんなコヨーテ大好きじゃん。分かるよ。このアルバム収録曲の中でシングルカットもMVもない一曲が「いいよね」って語られているの、いいよね。富士葵ホールツアーしてくれ。

夜が明ける / 樫野創音

結局俺はかしつくサウンドが好き。魂を90年代邦ギターロックに置き忘れてきた奴、いいから樫野創音を聞け。ポータブルプレイヤーにこの曲を入れて何の目的もなく夜明けの街を散歩したい。樫野創音の音に初めて出会う14才の少年になりたい。いまだに「かしのそうおん」で変換してるのは内緒にしておきたい。

MV部門

アノニマス / 高峰伊織

今年の高峰伊織はヤバかった。「アノニマス」、そして「いたいよ」という一線級の総合芸術の放出。どっちに入れるか迷ったけど個人的にはアノニマスの「一切交わらないところで生きてる人たちが無数にいる」感じがすごく好き。そしてどちらも映像制作は巡宙艦ボンタさん。俺は去年のMVは星凪の地に入れたんだけど、巡宙艦ボンタの世界観にソウルフルなヴォーカルが合わさると凄まじい核反応のような光が溢れ出すということが分かった。この光こそがきっとクリエイションの神髄なのだと思う。

とろける哲学 / 長瀬有花

「駆ける、止まる」は一目見た時に「おっ」と思った。頭の中のイメージをダイレクトに形にしたような映像、シュールだけど不思議と説得力がある歌詞、力の抜けてるけど力のある声。良いセンス。ただその時はそれで終わりだった。諸々迷っていた。でも多次元顕現実験ライブ「プロムナード」を見てはっきりした。俺はもう長瀬有花を正当に評価しないわけにはいかない。長瀬ワールド、めちゃ良いです。というわけで本家には駆け止まを投票したんやけど今聴いたらとろ哲、好きだな~になったので急遽こっちにします。なんでもあり。

今回の騒動につきまして / Kotone

子兎音様、やったな。MV枠のラス1はめっちゃ迷ったけど初見で爆笑しちゃったのでもうこの曲にします。まじで全編ずっと味。子兎音様の芸風ずっと一貫して好き。世界に中指立てて行こうな…(語弊)。Kotoneのロックナンバーは歌も楽器もゴリゴリのドコドコにアグレッシブでめちゃくちゃブチ上がるし煽りもめちゃくちゃ上手いのでライブが絶対盛り上がるんよ。天神子兎音キャパ500人くらいのライブハウスで音圧バカ強のバンドライブやってくれ。

名盤部門

憂舟線 / 小宵×浮遊信号

これは物理盤で買ってくださいノベルEPなので。4つの掌編と5つの曲、そして朗読トラックが相互に補完し合いながら紡ぎ出す出会いと別れの物語。実際に手にした人にしか完成しない喪失とその先の物語。こういう形の「名盤」もあるんだよ。というか装丁がめちゃくちゃお洒落なのでそれだけでも手に取ってみてほしい。小宵さんが得意とする痛切に心に突き刺さる致死性の寂寥と浮遊信号の爽やかに吹き抜ける青すぎる空のような感傷がお互いに影響を与え合って、小宵だけでは、浮遊信号だけでは作りえない作品を作り上げている。チームクリエイションの理想形だと思います。

旅に出たい。

臨戦態勢 / えのぐ

臨戦態勢は「定食セット」なんですよ(正気)。爽快に駆け抜けるキックスターターのアンプリファーに、バチバチに暴れまわるノーガードアタッカーのArmor Break、そして美しい余韻を残すMagic。さながら一汁三菜揃った定食のような完璧なバランス。3曲という最小限の構成要素でここまで理想的なバランスを整えてるEPは他にない。そしてライブではアマブレの火力が数段上がるのはともかくアンプリファーが大化けして暴れまわるのがまたいい。ところでMagicって平成の夕方アニメのビーイング系のエンディング曲っぽさがないですか?(俺しか言ってない)

Still Still Stellar / 星街すいせい

今年の女王は星街で間違いないでしょう。各地のCDショップで等身大パネルや特設コーナーが設置され、「今一番熱いアーティスト」として大々的にプッシュされている様は完全にキャズムを越えたという感があります。そしてStill Still Stellarはというと、化け物。全員4番だし特に4,5,6の打率がヤバすぎる。8番にcometを置いてそこから9番Andromedaにつなぐ采配も天才だしリリーフが駆けろなのも盤石すぎるし本当に一曲も弱い部分がないどころか「最強」が12曲集まってる。CD黄金期を彷彿とさせるような「布陣」としての圧倒的強さ、まさにオールスター。間違いなくオールタイムベスト、10年に一度の化け物名盤。

星街ほどの才能を埋もれさせたら完全に俺たちの責任だったからな。本当に、星街が売れてくれてよかったよ(何目線だ)


以上。やっぱりこういうの、語り出すと楽しいんだよね。こういう「俺にも語らせろ!!!」という空気を作りだすのがV楽曲大賞の意義なんじゃないかと勝手に思っています。文句があるならお前も好きな曲を語るんだよ。おわり。







もう一曲だけ。今年出会った好きな曲があるからそれだけ置いて帰る。


今度こそおわり。また来年

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