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命のカウントダウン

       


これからどうするべきか
ずっと前から
決めていたのかも知れない。

まだ結婚する前に
私が看護師として勤めていた職場は
新卒で働く私には過酷な現場でした。

学生の頃に実習で体験したこともなく
ドラマや映画に描かれるような場所でもなく
でも、現実にある世界

心肺停止で運ばれる小さな命
助かる見込みがない命
想像を超える現実を命につなぐ場所でした。

その時から、たくさんの奇跡を見たし
辛い現実も同じように見てきました

子どもと死は結びつきにくいだけに
簡単に受け入れられるものではありませんでした。
しかし、命が終わるその時に
そばに居させてもらえたことは
誕生と同じように尊いことだと思いました。

そして、色々な命を見てきて思うことは
どんな命も素晴らしいということです。

夫の同意を得た私は
次の日、医師にその旨を伝えました。

「治療はしない」それが私の決断でした。









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