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企業再生論のスクーリングで那須ハイランドパークへ実際に行って、見て、体験してきた

先日、大学院の企業再生論の同窓会&スクーリングで、那須ハイランドパークにお邪魔してきました。

 那須ハイランドパークは、栃木県那須郡にあるテーマパークで、1985年にオープンし、遊園地、動物園、温泉などの施設を備えた、世田谷区と同じ位の広大な土地です。
2019年に日本駐車場開発が三菱地所から那須ハイランドパークを買収しました。

 別荘地の見学をさせていただいたきましたが、まず道路から見える別荘が割と整備されていて、丁寧にメンテナンスされていると感じました。私は、あちこちの別荘地を見学していますが(所有してないですが)、軽井沢でも少し離れるとメンテナンスが行き届いていない別荘がかなりあり、オーナーが売りに出しても買い手がつかない物件がありました。伊豆高原付近は、温暖で良いのですが、オーナーの高齢化が進む一方、新しいオーナーへの移転が進んでいない物件も多いなと感じています。東京圏から比較的近い地域でも総じて高齢化と人口減の影響が大きくでているのだろうと思います。

 那須ハイランドパークさんは、古い別荘をオーナーから買取り、建て替えるか、メンテナンスをして、販売したり、貸したりすることで採算性を維持しながら、別荘地全体の価値をあげる努力をされていると伺いました。三菱地所から購入した時は、坪1000円に満たなかったものを坪数万円にまで価値を上げてこられたと聞き立派だなと思いました。

 那須地域は、東京から新幹線でも1時間、自動車でも2時間の射程にあり比較的便利な地域ですが、同様のアクセスにある軽井沢との違いをどのように解消していくのか、もしくは作り上げるのか? が課題であるように思いました。東京からのアクセスもあまり変わらず、標高も800−900mぐらいと同じで、冬は寒いが雪は少ないという好条件なのですが、歴史的な背景を含めたブランド力ではかなり差があるように思います。

 今回のスクーリングでも議論になったのですが、軽井沢との大きな違いの一つに食事が追いついてないのではないか?という指摘がありました。軽井沢は関東だけでなく有名な地域のトップクラスのレストランが店舗を出していますし、軽井沢から東京へ進出している店舗もあると聞いております。ある地域に訪れても、食事が良くないとリピートされない、というのが事実であろうと思います。高級店のみならず多くのユニークな食事を経験できるのは極めて重要なのでしょう。どこに行っても食べられるチェーン店だけでは、リゾートに来るお客さんや別荘のオーナーはリピートしてくれないと思います。

4月22日 まだ桜が残る気持ち良い朝

 軽井沢と同じ価値を目指すのではなく、那須地域の独自の価値を出すという意味で、ペットと楽しく過ごすというコンセプトを推進されれているのですが、私自身はそのコンセプトでは心が動かないので、アウトドア、自動車やオートバイを楽しめる設備を企画整備いただけると嬉しいと申し上げました。つまり、東京から那須に行くのは楽な方法を使いたいが、那須では気に入った車やバイクを横において別荘で整備しながら仲間と話したり、走りに行ったりする人たちをターゲットにするとか、最近出始めているEVのバイクの室内練習場を置くとか、軽井沢とは異なるコンセプトを打ち出せないかという話です。

 勉強会を終えての感想は、日本駐車場開発さんは、アグレッシブに再編を進めておられるのだな、ということでした。若く意欲高い幹部を登用し、地元に雇用を作っていくという考え方にはとても好感を持ちました。
 また、子会社の日本スキー場開発の幹部の方ともお話をさせていただきましたが、昨今のスキー場経営の難しさの中で、八方地域で多くのスキー場を保有しながらそこを盛り上げていく策をもって進めておられるのも感心しました。

朝4時、明るくなっていく空と木の葉の揺れ

 4月後半でしたがまだ桜が残る時期で、強風の中グランピングで就寝したのですが、朝4時過ぎには少しづつ明るくなり、木の葉の揺れを見ながら目が覚めるという非常に贅沢な時間を過ごさせていただきました。

 ありがとうございました。


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