万座温泉の昨今と万座プリンスで聞いた話
万座温泉は1960年代に開発された温泉地であり、プリンスホテルがその歴史を刻んできました。最近では、万座温泉に訪れる人々のニーズに対応するため、様々な変化が見られます。本記事では、万座温泉の魅力やアクセス方法、周辺の観光スポットなどを紹介し、万座温泉への訪問を検討している人々に役立つ情報を提供します。さあ、万座温泉の魅力を再発見し、心地よい温泉旅行を楽しんでください。
万座温泉の場所
年に何回か、群馬県にある万座プリンスにもお邪魔します。標高1800mの白根山の上にある温泉地です。
このため11月上旬から4月下旬までは、草津滋賀道路が冬季閉鎖のため、三原からの有料道路でしか行けない場所にあります。この4月後半には、草津志賀道路が開通するので万座温泉へも行き易くなります。
万座温泉の歴史
400年前ぐらいから使われていたようですが、人里離れた山奥だったので秘湯としてあったようです。
>「万座の湯、この湯は深山の谷間に在り、牛馬の交通も無し、
人の交通また容易ならず、湯の効能は、頭痛、喘息、血の道、
せん気、胸こびるものなどは、一度行けば起こらざるなり」
〜「加沢記」より〜
温泉の質
国内のあちこちの温泉を回ってきましたが、この温泉の質は素晴らしいです。観光地として有名な草津温泉もとても大好きな場所ですが、宿泊施設も限られアクセスも良くないため騒々しさが無く、落ち着いて温泉だけを堪能できる場所だと思います。
プリンスホテル
万座プリンスホテルというホテルが一番大きいのですが、かなり古いホテルで歴史を調べてみました。
そもそも国内あちこちにプリンスホテルというのがあるのですが、どういう経緯なのか知らなかったので調べてみました。
>「プリンスホテル」の名称は、もともと軽井沢にあった皇族・朝香宮家の別荘を改装、1947年にホテルとしてオープンした際、「プリンス・ホテル」と命名したことに由来しています。そして、今の軽井沢プリンスホテルがオープンしたのが1950年、その3年後に今のグランドプリンスホテル高輪 貴賓館がオープン。こちらも、宮家・竹田宮邸として使われていた土地建物を活かしました。
1921年に道路とスキー場ができ、1960年に万座観光ホテルができてから観光地化したようです。その万座観光ホテルが買われて万座プリンスホテルになったとのことです。
コンクリートの建物ですが、古いホテルなのでしっかり手入れされているのですが設備にも古さを感じます。また部屋もベット2つでいっぱいになる部屋が多く、現代のリゾートホテルのようなゆったり感はありません。
しかし、それらを超える素晴らしい温泉があり、極めて高い満足度を得ることができます。スキー場と直結しているので、冬にスキーをされる方は楽しみが増えるのでよいかと思います。
最近の変化について
コロナの頃は、顧客が極端に減り、営業していない日も多かったのですが、最近は顧客が戻ってきているようです。コロナを境に中華系のお客さんはずいぶん減ったと思います。
ニュースでも取り上げられていましたが、西武HDが万座や苗場などのプリンスホテルをシンガポールのファウンドに売却しました。
一方で、軽井沢の千ヶ滝プリンスホテルなどは、西武HDによる再開発が決まったようです。
この冬に訪れたときに、ホテルで色々話を聞きましたが。プリンスホテルという名前も営業形態も変えずに営業をしていますが、ホテルのオーナーが変わったことで幾つかの変化はあるようです。アメニティがプリンスのものではなく、少し廉価の物になったこと。売店でのお酒の販売を止め、レストランだけで供給するようにするらしいこと。3月24日でスキー場営業を終え、1週間ぐらい改装で休みでその後営業を再開する。5月連休までは多忙だが、連休明けから8月半ばぐらいまでは比較的空いている。この期間は、バスの団体客が多いとのことでした。
ホテルが古く部屋も小さいため、現在の建物のままでは、最近の日本人でゆったり過ごす人や、お金を落としてくれる、特に欧米の海外の方を呼ぶのは難しいだろうと思います。かといって、立て替えて事業を成立させるのはさらに難しいかもしれません。車以外ではいけず、標高1800mの夏でも朝夕寒く、温泉以外には何もない場所、つまりコンビニも無い、周囲を歩いていける飲食店も無い、夜にやることも無いという場所なので、多くの人が歩く観光地にはならないように思えます。
それ故、この素晴らしい場所や施設をどのように維持していくのか、というのは難しい課題であるけれど、一定の顧客、リピート客がいるのも事実ですから、なんらかの策を出していきたいものです。
微力ながら、なにか協力をしていければと思っております。
ありがとうございました。
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