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ユーザーの利用状況や思考を考慮できていますか?

新年度が始まり、子供にスマホを持たせることになりました。その際の困りごとをツラツラとまとめました。

申し込み時について

 ・機種の値段が同じものでも、機種によって適用されるキャンペーンが異なり一括払いと分割払いでそれぞれシミュレーションの金額が異なるが、その画面には説明の記載がない
 ・分割払いできない機種でも、分割払い時の注意事項が記載されていて、どの情報が有効なのかわからない
 ・学割をどのように申し込むのか記載がない
 ・学割の契約形態が通常の契約形態と比較できないため、違いを理解しにくい
 ・契約情報の入力が契約者(保護者)なのか、利用者(子供)なのかわからない
 ・本人証明書が、契約者(保護者)なのか、利用者(子供)なのかわからない
  (必要なのは子供の証明書でしたが、免許証など選択できる)
 ・マイナンバーカードとマイナンバー通知書の違いがわからない
 ・機種選択、情報入力、決済の流れで、決済後に選択機種が在庫切れであることが通知される

初期設定マニュアルについて

 ・端末の設定を変更することのみ記載があり、どこに設定変更があるかわからない
 ・設定に必要なサービス提供者のIDは、契約者(保護者)の既存IDで良いのか、利用者用(子供)に新規作成が必要なのかわからない
 ・IDの作成に年齢制限があることがわからない
 ・IDのファミリー共有設定方法がわからない
 ・ファミリー共有時の設定方法がわからない

という状況だっため、ネットで調べながらすべて設定しました。今回の私の利用シーン(12歳以下の子供の契約と設定を行う)では役立てることが難しいマニュアルとなっていました。
メインターゲットではないかもしれませんが、子供用のフィルタリング設定に関する別冊マニュアルも付いていたので、まったくの想定外ではなかったと思います。

もし、ユーザーと利用状況を把握してから設計と検証をしていれば、世に出る前に改善できたことも多いのではないでしょうか。

上記の状況を放置していると安心感や信頼感などブランディングに悪影響を与え、長期的なダメージも懸念されます。大々的にCMも流れているので改善されることが望まれます。

企業もユーザーも困ってしまうサービスや製品を増やさず、減らしたいと、改めて感じた年度始めの体験でした。

では、どのようにすれば良いのかということですが、私がよく実施するプロセスとUI設計時に気をつけていることに触れて終わりにいたします。

プロセス

利用状況の把握と明示
・インタビュー
・アンケート
・ペルソナ
ユーザ要求の事項の明確化
・要求整理
・カスタマージャーニーマップ(ToBe)
・ユーザーシナリオ
ユーザーの要求事項を満足させる設計による解決策の作成
・要件定義
・基本設計
・ワイヤーフレーム
・プロトタイピング
要求事項に対する設計の評価
・ユーザビリティテスト
・ヒューリスティック評価

UI設計で意識しておくべきこと

・実環境に合っているか
・ユーザーに主導権と自由度があるか
・システムの状態を把握できるか
・見た目や操作性に一貫性はあるか
・対応づけは適切か
・エラーが発生した場合、早急に対処できるか
・柔軟性があり、かつ効率的か
・フィードバックは適切か
・色だけで意味の違いを表現していないか

以上


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