引いてはいけない

割引あり


給与明細怖い話(フィクション)
「この前、顧問先の賃金台帳見てたんですよ、そうすると、いつもは無い、不思議な感覚かあったんですね、なにかこの世のものじゃない者がいる感じがして。変だな〜怖いな~怖いな~…なんか嫌だなあ~…と思ってページをよく見てたんですよ。そうしたら、見てはいけないものを、過去から延々と見せられてしまったんです。控除項目の中に創業以来脈々と続いていた『労災保険料』という金額を」

仕事中に、仕事が原因だと思われる怪我や病気などを労働者に追わせてしまった場合、それは使用者の責任で償いをしなければなりません。その時に役に立つのが、労災保険という制度。
元々原因は使用者にあるため、保険料は使用者の全額負担となります。
休んで給料のない部分だけでなく、治療費も全額補償なので、これがないところでは働きたくないですよね。よっぽどの事がない限り、普通の会社員やバイトなら大丈夫です。公務員や小規模の農林水産業か、法律違反がなければ……
(公務員はちゃんと別の法律で手厚く守ってもらえるよ)

あと、本来は事業主が補償しなくていい可能性が高い通勤災害もカバーされる。友人は退職直前に利用できて助かってました。

労災保険の話になると必ず出てくるのが「フグ汁」と「不発弾」。面白過去問としてよく出てくるので、話題に上がりやすいのです。

炭鉱で採掘の仕事に従事している労働者が、作業中泥に混じっているのを見つけて拾った不発雷管を、休憩時間中に針金でつついて遊んでいるうちに爆発し、手の指を負傷した場合、業務上の負傷と認められる。
→これには業務起因性がないので‪✕‬

乗組員6名の漁船が、作業を終えて帰港途中に、船内で夕食としてフグ汁が出された。乗組員のうち、船酔いで食べなかった1名を除く5名が食後、中毒症状を呈した。海上のため手当てできず、そのまま帰港し、直ちに医師の手当てを受けたが重傷の1名が死亡した。船中での食事は、会社の給食として慣習的に行われており、フグの給食が慣習になっていた。この場合、業務上として取り扱われる。
→これは○

最近では「ちゃんとカルシウムを取れ」と言われる過去問もありました(その時落ちた)

なにかあった時に役に立つ、まさに保険制度の鑑ですね。

次回は「就業規則」かなー。


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