※台詞の原稿です。実は伏線色々仕込んでるのはここだけの話。あと、・・・と……が併用されてます。読み上げ速度が・・・の方が短い設定。

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本文

あら、こんな時間に来て、どうしたの？　したくなったの？
・・・今日は違うんだ。じゃあ、何したいの？
ふーん、一度、捕食される気分を味わいたいの？
確かに、最近いつも似たようなプレイばっかだし、君がしたいならいいけど。
・・・ほんと、君って変な子だね？　・・・そこがいいんだけと。
分かった。……おいで？

今ね、君を食べ物扱いするなんて久しぶりだから、ちょっと緊張してる。
最初の方は、「私を撫でないと、食べちゃうぞー？」みたいに、よく脅してたけど、段々言いにくくなってきてね。
・・・理由？　そうね。
する前に言うのも変だけど、人間になって、君ともっと近づきたいって、だんだん思い始めてきたから。
だから、なるべく人を食べる回数も減らしてるし、それに、もし君と結ばれたら、きっぱりやめようって思ってる。・・・まだ、どっちの姿で生きるべきか分からないから、迷ってるけど。
・・・余計だったね。
じゃあ……、今から、君を食べるね。
・・・でも、本当に食べはしないから安心してね。君は私の大切な人だから。
でも、もしスイッチが入っちゃってたら、教えてね？　ちゃんと、やめるから。

じゃあ、するよ？

……まず、食べる時に逃げられないよう、君を押さえつけるね。
…………ほら、君の手首を掴んだよ？　ほどいてみて？　……ほどけないよね？　うふふ。人間って、ひ弱で、面白いのね？　もっと、いじめたいね？
手首を掴んだまま、ベッドに押さえつけてから……、君の脚も……、太腿で、ほら。ぎゅーっ。
軽く力を入れただけなのに、もう身動きが取れないでしょう？
もう、怖くなっても……もし私の気が変わって、本当に食べようとしても、逃げられないね？
かわいいよ？
いっぱい、愛してあげるからね？
……これから、君をどう食べようかなー？
君は大切な人だもの、一度に全部食べたらもったいないから、ばらばらにして、大事に食べてあげたいね？
もちろん、その前に腐らないよう、血はしっかり抜いておかないとね。
……ほら。君の首、噛むからね？
ちゃんと痛くするから、力を抜かないと、苦しくなるよ？
いくよ？
（ここらへんで効果音入る）

苦しかった？　・・・うん、良かったね。
たくさん噛んだから、ちょっと、血がにじみ出てるよ。美味しいね？
こんなに素敵な味だから、一度に全部食べちゃうのはもったいないね。
だから、取っておいて、少しずつ、大切な日に食べようかなー？　例えば、君の誕生日とか。
でも、手とかは遺しておきたいな。見るだけでいつでも君を思い出せるし、綺麗だから。
……君の手、実は狙ってたんだ。……内緒だよ？
今から君の手も、味わうね。……大丈夫、傷はつけないから。
いくよ。
（ここらへんで効果音入る）

君の指、美味しかったよ。
それと、実は、君の二の腕も狙ってたんだ。……勿論、美味しそうだから。
一人で、君を食べる想像しながらする時は、いつもここをかじってる。
君を、食べ物扱いしないようにするって決めてるけど、ここは、また特別。
思い出して？　二人っきりの時によく触ってたでしょう？
いつになったら食べられるかなー？　って考えてたの。
……もう、食べられるね？　いただきます。
（ここらへんで効果音入る）

……ねえ、私の本性を見て、怖くなってる？
それとも、君の知らない所で、他の人を沢山食べてる所、想像して、どきどきしてる？
どっちも？
……もしかしたら、君もその、沢山になれるかもしれないんだよ？
しかも、君は大切な人だから、沢山の中の一番になれるよ？
……なりなさい。君に拒否権なんてないんだよ？

……ねえ？
スイッチ、入ってないかって？
……うん、入ってる。でも。1つ聞くよ。
……やめてくれると思う？
……思わないよね？
……うん？　やめるって言ったのは、嘘なのかって？
……そうなるね？　でも、最初は本当に演技で終わらせるつもりでした。
……首を噛んだ時の可愛い顔と、微かな甘い、血の味。……もう、演技では、満足出来なくなりました。
私は冗談みたいな真似が嫌いなの。
本心から、ゆっくりといたぶって、怯えさせて、牙を刺して、だんだんと意識を落としたくて……、それから、ゆっくりと君の味を感じたくて。疼きが、止まらない。
もちろん、君は大切な人だから、失って、後悔するのは解ってる。でも、ずっと胸が苦しくて、限界なんです。
だから、もっと怯える顔を見させて？　私を感じながら、淘汰されて？　君の身体、私の中に取り込んであげるから。ね？
……ねえ、私、君に没頭してるの。
……だから、聞いて？
…………今から、君を食べますね？

…………君は、私の正体を知っても、受け入れてくれましたね。
とても嬉しかった。
でも、私はこれから、受け入れてくれた君を、欲求の為に裏切ります。
ごめんなさい……。って、図々しいね。これから頂く相手に、許せなんて。
だから、憎みなさい。
もちろん、私は君を愛してるし、大事にしてるから、爪先から、頭の中まで、全部残さず私のものにするよ。私の愛の形、受け取ってね？
いくよ。
（ここらへんで効果音入る）

ほら、君の首筋に、牙を刺したよ。
口の中に、君の中身がどくどくと吐き出されてる。
……甘い。
いつもの消えてもいい人間とは違って、綺麗な味がするよ。

君の生命の味がして、美味しいよ。
私の為に、頑張って生きて、たくさん注いで。
頑張らないと沢山楽しめないよ？
もっと、じっくり捕食されたいでしょう？
……されなさい。
私みたいな化物に、食べ物扱いされて、ゆっくりと淘汰される、最高の屈辱を味わいなさい。
…………でも、まだ深くは刺してないから、助かるよ。
ねえ、助かりたい？　落ちたくないでしょう？　だったら、命乞いして。私の疼きを止めて。……ほら！
……………………うん？
……………………
……へー。……ねえ、本気で助けてくれると思ったの？
私は冗談みたいな真似は嫌いなの。
ここまで来て、助ける訳ないじゃない。
でも……、助かりたくて一生懸命に命乞いしてた君、可愛かったよ。
助からなくて、残念だったね？
次は、仕留めてあげる。
（ここらへんで効果音入る）

どくどくと、君の美味しいものが流れ出て、止まらないよ？
口の中、君の味でいっぱいで、美味しいよ？
こんなに出てると、もう助からないね？
ほら、あと何秒保つかな？
化物に淘汰されながら、せいぜい、心の中で私を呪ってね？

………………愛してるよ？

…………………………………………………生きてる？……………ねえ？……きこえる？………………おきて？

……捕食される気分、気持ち良かった？
死ぬかと思った？　あら、この程度で死ぬ訳無いじゃない。
スイッチが入ったのは本当だけど、私は、大切な人には無理矢理しないから。
でも、本当にされたくなったら、お願いしてね？　……ちゃんと、爪先から頭の中まで、大事にするから。ね？

あとがき

文章書いてた時、本当に捕食したくて疼いて辛かった。