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NASはいいぞ。紹介編

紹介編ということだが続きがあるかどうかはわからない

Misskey.ioでアンケート取ってみたら案外NASを導入したことがない人が多いようなので、NASはいいものだということを主張すべく書いてみる
とりあえずNASを導入するにあたって形態として存在するのは大きく分けて3種類

① HDD一体型のNAS

いわゆる外付けHDDの端子がUSBでなくLAN端子になったもので、導入としては一番簡単。ネットワークに繋いで電源を入れ、ツールでIPアドレスを把握したらそこにWebブラウザにアクセスして共有フォルダを設定するのが一般的だ。だいたいにおいて迷うことはないし、一体なのでメーカー保証が受けられる点も好印象だろう。単に共有フォルダを作ってどのパソコンからでもアクセス可能な作業用ファイルを入れて置くパターン、倉庫としてためておくパターンが考えられるが、前者なら割り切って安価な小容量・1ベイのもの、後者ならRAID1が組んでありそうな大容量・2ベイのものを選ぶといいと思う。まぁ後者の場合は後述する2つの場合の方がよい可能性が高いが

② HDDケース型のNAS(NASキット)

NASキットと呼ばれる種類の機器がある
簡単に言えばNASのベアボーンキットで、この場合HDDだけを追加してNASを完成させたら、あとは①と同様に設定して利用することができる
NASキットの利点の1つはまずHDDが選択できる点だ。別途購入するうえで必要な容量を選択して設置することができる(ただし、キットには容量上限が設定されていることが多い。確認してから購入すること)大容量を欲する場合ここで自由に設定できた方がよいし、おそらく大容量タイプでは①よりも安価になるだろう
もう一つの利点はキットメーカーがNAS用のOSに様々なアプリを用意していることだ。例えば私の持っているASUSTORのNASキットは、Webサーバ機能を持っているので、Webサーバ用のフォルダを設定すればそこにファイルを置くだけでWebページを設置できる。ルータなどの設定で外部に公開することも可能だ(危ないからやらないけど) また、Webアプリも多く用意されていて、個人的にはフォトアルバムやWikiなどを実装して使用している。③ならばもっと自由な設定が可能だが、こちらは操作が簡略化されているのであまり難しいことは考えなくてもよい。もちろんNAS本来の機能は並行して使えるので、ちょっと遊んでみたい程度の興味ならこれで満たされることだろう

③ PCにNAS用OSを導入してNAS化する

最後は普通のパソコンにNAS用のOSをインストールして、接続したHDDをNASとして共有する方法だ。NASはそれ単体でも立派なコンピュータであり、不要な機能を削り落としてその姿があるわけで、もともとはパソコンやサーバといったコンピュータがその役割を担っていた
まずはパソコンを調達する必要があるが、それほど高性能である必要はない。前述の①②でもCeleron程度かそれ以下の性能のCPUで稼働している。それでもGbEの転送速度は十分出せるので、手ごろなものを用意しよう
その時一つ注意しなければならないのは消費電力だ。NASは「どこでも」データを参照できることが利点だが、それを実現するには「いつでも」使えなければならない。要するに24時間連続稼働が要求される。一般のパソコン用の電源を積んだパソコンでは無駄な電力が多すぎるので、できる限りACアダプタで稼働するミニパソコンやノートパソコンがいいと思う。その場合HDDはUSBで外付けすることになるが、GbE環境に限ればHDDの転送速度とそう差はないので、問題なく使用できる
次にNAS用OSだが、これはいろいろあるので自分で探してみて欲しい。私はLinux系のOpenMediaVaultというものを利用している。これを利用するなら、一応導入動画を作ってあるので、参考までに見ておくといい

ただこのOSでできるのは本当にNAS機能だけなので、デスクトップ用のLinuxのファイル共有を使ったり、場合によってはWindowsの共有機能を使ってNASを構築する手もある。その辺はそういうのが好きな人が動画を公開しているので探してみてほしい。その場合はNASとはいえ中身はデスクトップパソコンそのものなので、様々な機能を追加することが可能になるだろう。細かいことはやったことがないのでわからないが自由度で言えば②のNASキット以上の柔軟な運用が期待できる

以上がNAS導入の3パターンである。初心者へのオススメ度としてはやはり①>②>③だが、とりあえず挑戦だけしたいのならば、②や③からスタートするのもアリかなと思う。とはいえ、やはり肝心なのはNASを設置した後、そのスペースをどう使うかであるので、その辺も今後綴ってみたいと思う

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