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人生に「確かさ」なんて

本日は、連載を持っている媒体の撮影へ。

初対面のカメラマンさんと小道具の見せ方を決めつつポーズをとったり、笑ったりするのは中学時代の演劇部を思い出してとても楽しく、和気藹々とした数時間はあっという間に過ぎた。

撮影に協力してもらった友人とジョナサンでドリンクバーを頼み、「いやあ、朝早起きしたからねむいねえ」なんてだらだら話しながら帰路につく。お酒や、リキュールが入った酒屋の袋が時折がたがたと音を立てながら揺れる。

ここまですし詰めの電車はずいぶん久し振り。不意に「内臓脂肪を減らそう」の中吊りが目に入ったけれど見て見ぬフリをして、ふうっとひと息。

今日は、何だかしあわせだったなあ。

1年半前の私だったらきっと出会えていなかったであろう友人がいて、カメラマンさんもいて、撮影現場できびきびと(それっぽく見えるように)準備だってした。仕事を通じてこんな場所に連れてきてもらえるなんて、昔は思ってもいなかった。

それと同時に、ちょっとだけ怖くなる。

こういう、絵に描いたような「確かな」しあわせって、どこまで続くんだろう。そもそも、人生に確かさなんて、「有る」のか「無い」のかわからないようなものなのに。

まあ、いいかあ。

毎日見ていたはずなのに、いざ取り壊されてみればその場所に何が建っていたのかなんてまったく思い出せない建造物も、そこには確かに存在していたわけで。そのくらいの確率で、「在れ」たらよい。それでいっかなあ。

ふと思い立ってひとり華金の夜にうっかりマンハッタンなんてこさえちまったものだから、とても眠いしまとまりがない文章です。ぼたぼたと雨が降っているので、そろそろ眠ろうと思います。

みなさま、すてきな週末を。

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