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日本人が知らない『日本の資産運用で損しやすい理由』

日本の資産運用。なんとやっている人の約半分はマイナス運用になっているといわれますが、肌感覚では損をしている人はさらに多いように思います。

この原因は仕組みによるところが大きく、しかもこれがほとんど日本では知られていません。
今回は国内の金融機関と欧米型ファイナンシャルアドバイザー(FA)の違いから見えてくる、日本のマイナス運用の原因を3つをお伝えします。

①金融機関や営業マンの収入経路の違い

②長期目線or短期目線

③日本と海外の規制の違い

今回の記事ではそれぞれを深掘りしていきます。

①金融機関や営業マンの収入経路の違い


国内の金融機関と欧米型FAの収入の発生方法の違いを見てみましょう^^
結論、日本の金融機関は『販売手数料型』、対して欧米型FAは『預かり資産に対する年間管理費用型』といわれる収入の得方になっています。

まずは日本の金融機関の『販売手数料型』収入。
とにかく投資信託や株や債券や保険などの売買繰り返させるほど収入が増え、顧客資産が増えても減っても売買時の手数料で儲かるという、利益相反がいくらでも起こり得る仕組み。

対して欧米型FAの『預かり資産に対する年間管理費用型』
これはアカウントマネジメントフィー、カストディアンフィーと呼ばれ、預かり資産額が増えれば収入が増え、顧客資産を大きくすることでしか収入が増えず、顧客資産を減らせば収入もなくなる仕組みになっています。

欧米では販売手数料はごく僅か、そんなものではまともな収益になりえません。当然、無理に顧客に売り買いをさせるなどという愚かなことはせず、顧客資産を増やすにはどうすればよいかを必然的に考えられる仕組みになっています。
日本の金融機関と比べて、顧客とFAがWin-Winの関係になりやすいのは当然ですね。

これを金融用語で「same boatに乗る」と言います。
same boat=同じ船 に乗っている状態なので、利害が一致していて同じ方向を目指せる状態です。
別の船に乗ってしまえば、当然同じ方向を目指さなくても良い状態になってしまいます。日本は販売手数料で金融機関が成り立ってしまうほど手数料が高いともいえますね。

クライアントの立場に立っているのはどちらでしょうか??
そして、皆さんのアドバイザーは日本型ですか??欧米型ですか??
ぜひ金融機関や営業マンに直接聞いてみてください。

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