全県観光して買った日用品
数年かけて、休日を使って、全県を観光していました。
関西、関東、九州とそのときどきで住んでいる地域は違いました。
関西でも九州でも中国地方や、九州の移動は、時間もお金もかかるので、夜行バスや高速バスで移動することも多々ありました。
基本的には宿は一番安いところ。ホステルで相部屋することもありました。
全部の県を行った証がほしかったので、日常で活用可能なものを買うことにしました。
その中で一番高い買い物が南部鉄器の鉄瓶でした。
それでお湯を沸かすと鉄分がとれるらしいと言うことで、でも事前調査もせずに、自分勝手な予算を2,3万円と決めて、岩手県内のお店にいきました。
でも、そのお店の南部鉄器では5万円以下は機械が作っていて、5万円を越えると人が作って、鉄瓶のうらに作った人の名前が入るとのことでした。
予算オーバーでしたが、とても気になる5万円くらいの鉄瓶があったので20分くらい店員さんと話しながら悩んでいました。
(買った理由→)でも、これを逃すと買えないかもと思い(東北へ行く機会がない人生を送っていたこともあってもう来れないかもしれないと思い)、
「勝手に自分で決めた予算で、それをオーバーしていますが、オーバー分は日常の仕事をがんばることにします。人が作っているほうを売ってください」と言うと、店員のおじさんが「いい心意気だね。よし、鉄鍋用の鍋敷きはあげよう。しっかり仕事をがんばるんだよ。」と言ってくださいました。
そうして九州まで、電車を乗り継いで持って帰った南部鉄器は、そろそろ使って10年が経ちます。毎日使っています。あの時、買っといてよかったと思いました。いまも仕事をがんばっています。
ちなみに、他の県だと、山口は窯元で自分で作った萩焼の酒器、高知は土佐刃物が有名なのではさみ、徳島は藍染のタオルハンカチ、佐賀は有田焼の大皿、大分は竹のお箸、新潟の燕か三条で買ったスプーン、富山はケロリンの手桶、広島はジーンズとしゃもじ、などなど。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?