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マインドよりも大事な肉体の話。

「引き寄せの法則」、「思考は現実化する」、「マインドフルネス」、「心理的安全性」などマインドに焦点を当てて、それで望んでいる自分になったり、ありのままの自分を表現できるようになろうという価値観がもはや当たり前になってきた(前回の更新が1年前ですが、しれっと更新していきます)。

僕自身も、「やりたいことリスト」を書いたり、『七つの習慣』を読んで、自分の葬式をイメージしてどんな言葉を、家族、友人、恋人に言われていたいかなどをイメージして、その自分と今の自分のギャップをどう埋めていくかというアプローチに傾倒した時もあった。

その時、僕自身が内的探求を通して得たかったことは、理想の自分を明確にすることではなく、本当は、「自己肯定感」や「自己効力感」だったのではないかと思う。

自分の将来の理想像や、そのために毎日前進できているということを実感できる感覚を得ることで、自分は充実した人生を歩めている成功者なんだという感覚を得たかった。でも、その裏側には自信のなさや、今の自分に対する不満足が隠れていた。

前置きが長くなったが、マインド系のアプローチを多用する人は、実は自分に自信がなくて精神的な安定を得たい人なんじゃない?っていうことである。そして、僕が今回、このnoteで考察したいのは、実はマインドってそこまで重要じゃないんじゃない?ってことである。

先に結論から述べると、マインドも重要かもしれないが、人間は身体のバランスが取れていることの方がマインドの安定にとって最も重要だろうということである。 

実は、僕は去年精神的に結構まいっていた。大学院の研究が全然進まないことや、人間関係がうまくいかなかったこと、自分の成長のために始めたインターンやその他の企画でキャパオーバーになり迷惑をかけてしまったことなど、自分はやるべきこともちゃんとできないダメな人間だと思っていた。

毎晩の晩酌やアマゾンプライムでひたすらお笑いを見ることで精神的な安定を保っていた。どのような活動をしても集中力が持たず、作業が進まない。その日の終わりには、自責の念にかられうまく寝ることができない。

だから、またお酒を飲むという生活が半年以上続いた。24年間の人生の中で、一番人を傷つけたし、毎日迷惑かけてすみませんと思いながら生きていたと思う。

 そんな自分から脱却するために、理想の自分像を書く「マインドマップ」や「やりたいことリスト」の作成、「モーニングページ(朝起きてすぐにその時の感情を紙に出しきる」、「毎日のできたこと日記」などをやっていた。

自己啓発本で言えば、『嫌われる勇気』、D.カーネギーの『道は開ける』、『思考は現実化する』、その他量子力学から引き寄せについて書いた本などなどを読み漁っていた。

これらのアプローチは、その時々では効果があったと思う。しかし、短期的な満足感を与えてくれるが、不安になった時や夜眠れない時などは、正直あまり助けにならなかった。というか、一番必要な時は、本を読んだり何かを書き残したりする余力がなかったりする。

そんな風に泥沼に陥っていた時に、僕が始めたのは毎日のランニングだ。最初は、マインド系のアプローチを求めて読んだメンタリストのDaiGoの『ポジティブチェンジ』だった。

その中で幸福の実感に影響を与える「セロトニン」は、リズム運動によって生成が促されるというのを知った。そして、ランニングなどのある一定のペースで身体を動かすのは、リズム運動として最適であることを知った。

ランニングを始めてから、一年近く沈んでいた気持ちが緩やかに明るくなって行った。最初はプラシーボかもしれないが、毎日のランニングの後は、セロトニンがでたから幸せって思うことでき、毎日のタスクを処理しきれなかった時も、ランニングはできたから今日の自分に○をつけることができた

ランニングで徐々に身体も引き締まってきて、毎日鏡を見るのが楽しくなってきた。このランニングは、2月頭から始め、他の運動も取り入れたので毎日はできていないが、8月7日現在で134日走っている。

次に、僕が始めたのはサプリメントの摂取である。ランニングは、脳内物質を最適な形で調整するためにものすごく効果があるが、その物質の生成のための素材がないと生成の量に限界が生じる。

逆に、セロトニンを生成する要素とそれ以外の物質を生成する要素と同じであることもあり、生成プロセスの関係で、セロトニンよりもそのほかのものが優先的に生成されたりする。

だからこそ、かち合わないだけの十分量の要素を食事で摂取することが重要なのだが、現実にはそれだけの食生活を整えるのは簡単なことではない。

現在、僕が摂取しているサプリは、プロテイン 60g、ビタミン C4,000mg、ナイアシン3,000mg、ビタミンB-50 300mg(それぞれの平均値)、ビタミンE 800IU、ビタミンD 10,000IU、クレアチン4,500g、鉄 36mgを毎日摂取している。

これらのサプリは、『うつ消しごはん』や『うつパニックは、鉄不足が原因だった』で有名な藤川徳美さんの著作を参考にしたり、メンタリストDaiGoさんや、しみけんさんを参考にさせてもらった。

効能はそれぞれ違うので、また記事を改めて紹介していきたいのだが、この中で一番効果を実感できたのは、プロテインとナイアシンである。プロテインは、藤川さんによれば、体重×1gが推奨摂取量であり僕の場合は、60kgなので60gである。

たんぱく質が体内に十分量ないとその他の栄養素がうまく吸収されないということが起きてしまう。また、アミノ酸を材料とする神経物質においてもプロテインの摂取は必要不可欠である。

ナイアシンは、うつや統合失調症に効くとして紹介されているが、その理由として、ナイアシンは体内でも生成できるのだが、セロトニンと同じ要素から作られ、かつセロトニンよりもナイアシンの方が優先的に作られるので、ナイアシンが十分に体内にないとセロトニンの代わりにナイアシンを生成するという状況が生じる。

よって、十分量のナイアシンを摂取することはセロトニンの生成につながる。また、ナイアシンは毛細血管を膨張させ血の巡りをよくするので、体内に蓄積しているヒスタミンやコレステロールの排出にも貢献する。それによって花粉症が治ったり血圧が安定したいする効果がある。

個人的には、肌の調子がものすごくよくなり肩こりなども改善されてきて毎日の調整がよくなった。独特なナイアシン・フラッシュと言う血管膨張作用、ヒスタミンの放出によって身体中がアレルギー反応のように赤くなるという症状があるが1時間程度で引いていくのと、それもヒスタミンが蓄積している最初の期間だけなのであまり心配する必要もない。

ちゃんとした参考文献はあとあと充実させていくが、サプリメントの摂取によって、精神面の安定を強く実感できるようになったのと、集中力の増加や立ち直りの早さなど多くの面で効果を感じることができた。

最後に、僕が今、力を入れて取り組んでいるのが、心拍数を最大値に近づけるハードなトレーニングである。現在は、ボクシングジムに通ったり、ランニング中に20秒間の全力疾走を3回取り入れている。

これらの高強度のトレーニングは、脳への血流を増加させるだけでなく、成長ホルモンの分泌を促し、筋肉に厚みをつけたり、シナプスなどの神経細胞を増加させる。

それによって、単純にいえばより知的になること言える。実際、『脳を鍛えるには運動しかない』という本の中で、毎朝のホームルームの前に運動を取り入れた学校の成績が著しく上昇したという事例が紹介されている。

また、成長ホルモンの増加のためには、加圧トレーニングのように意図的に酸欠状態を作ることも効果的である。加圧トレーニングと同様の状況を作るには、筋肉を伸び切らせないスロートレーニングも効果的である。

ハードなトレーニングが効果的なのは筋繊維がきれる量が多いからという理由もあるが、より酸欠状態に近づき、その結果成長ホルモンが分泌されるからである。僕は、ハードなトレーニングよりもスロートレーニングの方が負荷が少なく継続的に続けられるのでおすすめしている。

また、特に男性は、自分の身体に満足しているかどうかが幸福感に与える影響は上位3位に入るので、筋トレやハードなトレーニングを始めることで幸せになりやすいと言える。

上記の内容は、あまり適当なことは言えないので、自己責任で試していただきたいが、後日参照元も含めて追加して行きたいと思う。

だらだらと書いてしまったが、つまり言いたかったことは、マインド系に傾倒するよりも、ちゃんと栄養を整えて、身体を動かすことで、僕たちの身体に最初から備わっているフィードバック作用を活用した方が、何倍も精神的な安定を得られると思う。

人間の身体は、思ったよりも単純である。健全な肉体には健全な精神が宿る。逆はないと思う。

一人暮らしや、ハードな業務で身体をおざなりにしている人ほど、意図的に身体へ投資することによって、現在のパフォーマンスを引き上げることができる。実感値として、1.5倍ほどのパフォーマンスの増加を僕は実感している。

最後に、身体が整った上でのマインド的なアプローチはものすごく効果的だと思う。

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