見出し画像

リリース半年で顧客・現場要望の9割を改善。業界を変えるプロダクトFaciloのプロダクト開発チーム

不動産仲介特化型のコミュニケーションクラウド「Facilo(ファシロ)」。それを圧倒的なスピードと品質で開発しているメンバーがいる。驚くべきはその技術力だけでなく、ここまでCTOを含め4名で開発を行ってきたということだ。その開発の裏側にはどんな秘密があるのだろう。CTOの梅林泰孝さんをはじめ、4名の開発部門の社員にお集まりいただき、話を聞いた。

PROFILE
CTO 梅林 泰孝さん

新卒でGoogleに入社し、検索品質向上チームに従事。その後、サイバーエージェントで「AirTrack」を開発責任者として国内最大の位置情報プラットフォームに成長させる。米国シリコンバレーでスマートニュースのテックリードを務めたのち、Facilo共同創業。現在もシリコンバレーを拠点に活動中。毎週金曜にピックルボールをやるのが楽しみ。

プロダクト開発部門・バックエンド担当 村岡 大輔さん
Genieeに新卒で入社。1年目ながらSSPバックエンドチームリーダーに抜擢される。その後スマートニュースに入社、テックリードとして広告配信のバックエンドサーバ開発チームを担当。中国オフィスのチームと協働や、米国の広告配信プロジェクトなどに従事。2023年よりFaciloにバックエンドエンジニアとしてジョイン。趣味は登山。公共交通機関で登れる山にほぼ毎週出没する。

プロダクト開発部門・バックエンド担当 齋藤 大さん
ACM/ICPC国内2位・アジア3位に入賞。日本学術振興会の特別研究員として東京大学大学院博士課程Ph.Dを取得。DeNAで女性向けコミュニティメディアMERYのバックエンド開発に従事。スマートニュースではテックリードとして広告配信とニュースランキングを支える。2023年よりFaciloにバックエンドエンジニアとしてジョイン。社内からは“ロボさん”の愛称で親しまれている。

プロダクト開発部門・フロントエンド担当 折原 レオナルド賢
新卒でサイバーエージェント入社後、LINEビジネスコネクトAPI、AIカスタマーサポートなどでインフラ設計からフロントエンド、UI/UXまで幅広い経験を積み全社の新人賞を受賞。LINE転職後はLINE NEWSのフロントエンド開発を担当。2023年よりFaciloにバックエンドエンジニアとしてジョイン。社内からは“レオさん”の愛称で親しまれている。

リリースから半年、顧客・現場要望の9割を実現

創業初期のメンバーは、その後の組織文化を担う重要な存在だ。エンジニア組織においてもそれは例外ではない。Faciloの開発部門のメンバーを紹介しながら、その声を聞いていこう。紹介してくれるのはCTOの梅林さんだ。

梅「Facilo (ファシロ) のプロダクトチームは、技術が得意なだけでなく、技術を使って問題を解決することが得意なチームです。リリースから半年経ち、大手不動産会社さまに使っていただけるようになり、順調に拡大してきました。ここからさらに加速していく予定ですが、組織の大きさではなくて、むしろ少人数でユニコーンを目指します。『このプロダクトのエンジニアってこれだけですか?』と驚かせるくらいがかっこいいと思ってやっています」

こう前置きした上で、開発メンバーへの感謝を語った。

「リリースしてから半年が経ち、この間に300を超える、不動産会社さまとユーザーから集まった要望の9割を改善するアップデートを行いました。おかげで、さらに満足度の高いプロダクトに仕上がってきていると感じています。これだけの開発速度と質を実現できているのはすごいことです。改めて、Faciloの開発メンバーに感謝し、この3人に声をかけてよかったなと感じています」

バックエンドを務めるのは、梅林さんの他に、村岡大輔さんと齋藤大さんのお二人だ。梅林さんが「開発スピードはもちろん、この二人のすごさは、不具合や事故が圧倒的に少ない」と絶賛するお二人。入社のきっかけを聞いた。

村「前職が一緒だった縁で声をかけてもらい、面白そうなプロダクトだと感じました。人生において不動産は切り離せないものですから、業界を知る良い機会にもなると思い入社しました。こうして褒めてもらえるのは嬉しいですが、大きな不具合を起こさないのは当たり前のことなので、特別に意識していることはあまりありません。スピードは維持しつつも慎重に開発を進めています」

お話を聞いた、村岡さん

齋「入社の決め手は、梅林さんでした。信頼する梅林さんがいるなら大丈夫だろう、という気持ちです。梅林さんは、一緒に仕事をした当時から普通のエンジニアとは違う、起業家精神のようなものを感じさせる方で、この方は現実の問題を解くための一番の近道が技術だから、それを身に着けているのだなと思っていました。それでいて技術力もすごく高かった。そんな方が起業するんだから一緒にやりたい、と。家族も最初は心配していましたが『梅林さんの会社だから大丈夫』と説得しました」

お話を聞いた、齋藤さん

梅「ご家族は、私やCEOのことをご存知なかったですし、スタートアップなのでご不安だったと思います。当時は、3人で食事会をしたりして、事業のことやCEOの人となりの説明をしましたね。最終的にはちゃんとした会社だと思ってもらえたようで、入社を了承していただきました」

フロントエンドエンジニアを務めるのは、折原レオナルド賢さんだ。不動産会社とエンドユーザーそれぞれに向けた画面開発やUI/UX設計を手がけている。その優れた画面設計のおかげでトライアルで一部支店にだけFaciloを導入した不動産会社さまに、エンドユーザーから「faciloを入れて欲しい」という声が届くほど。「ユーザーが迷わず、気持ちよく使えている証拠」だと梅林さん。折原さんは、入社のきっかけをこう語る。

折「不動産テックというジャンルに一番興味を持ちました。私自身、マンションの売買経験があり、その大変さを梅林さんの話を聞いて思い出したんです。テクノロジーが全く使われておらず『これはもっとやりようがあるな』と可能性を感じました」

お話を聞いた、折原さん

梅「今までたくさん優秀な人に出会ってきましたし、一緒に働きたい人も大勢います。その中でも、特にこの3人は、スキルや人柄だけでなく、良い意味でエンジニアとしてのエゴが小さいところが素晴らしいと感じます。技術的なトレンドや自分の得意分野へのこだわりよりも、チームのサイズやプロダクトのフェーズを加味した提案を重要視してくれるのです。そのおかげでこの開発速度と安定性を実現できていると感じていますし、結果的に一番お客さんに価値貢献できる体制を作ることができています」

 一人ひとりがプロダクト作りに携わっている空気感

話はFaciloの開発部門の仕事の仕方や、環境に移る。仕事の仕方や、コミュニケーションのあり方などをどう感じているのだろうか。村岡さんがFaciloの距離の近さを上げると、一気に会話に花が咲いた。

村「今までの会社と比べると、各チームの距離感がすごく近くて、コミュニケーションが密接だなと感じます。セールスやCSが汲み上げたエンドユーザーからの要望や改善提案を、エンジニアが直接見に行って、気になったことを直接担当者にきくこともできるくらいです。プロダクト定例はセールスとCSの社員と一緒に行っており、開発タスクについて一緒に議論することも多いです」

折「問題提起してくれた人と直接コミュニケーションできるのは、とてもやりやすいですよね。大きな組織では、プロダクト作りがうまくいかなくなってくると、CSからCSマネージャーへ、その後PMから開発マネージャー、時にはデザイナーを通して、と間にたくさんの人が挟まるようになります。これ自体が悪いとはいえませんが、いつの間にか本当は誰の何を解決したかったのかがわからなくなってしまう」

梅「組織の壁を作らないように気をつけています。CEOの市川さんも私も、セールス、CSも含めてチーム横断でプロダクトを作っている空気感をとても大切にしている。不動産会社さまやエンドユーザーの声がちゃんとプロダクトに反映されていけば、全員にポジティブな効果がある」

齋藤さんが、Faciloの強みをまとめてこう結んだ。

齋「お客さんの声や現場要望に対し、御用聞きのように何でも聞き入れるわけではないところもこの会社の強いところだと感じます。困っているのは業務フローのどこなのか、不動産会社さまやその担当者固有の問題ではないか、深くヒアリングしてくれるのです。そして、社員に共通して言えるのは当事者意識が高いこと。「誰かがやってくれる、なんとかしてくれる」という考え方をせず、全員が目の前のお客さんやユーザーに責任を持って向き合っている」

開発を加速させるプロダクトオーナーの重要性

自他共に認める結果を残し、順調に成長を続けるFacilo。その開発の秘訣は何なのだろうか。

梅「全チームを巻き込んだ開発を実現する上で、開発優先度の確かさと全員の納得度はなくてはならないものだと思っています。Faciloは、CEOの紘さんがプロダクトオーナーとして最終意思決定権を持っていて、全員から信頼されている。そのため、組織の壁がなく、コミュニケーションの階層を減らして開発ができています。その背景には、市川さんの圧倒的なドメイン知識があります。日本とアメリカ両方の不動産業界を見てきていて、今でも第一線で知見を吸収している。さらに、意思決定においては、業務課題や会社・プロダクトとしての方向性、背景を丁寧に共有してくれる。社員から信頼されているのも頷けます」

齋「市川さんの現場課題への解像度がものすごく高いので、一緒に進んでいこうと納得して開発できる。これは、私たちにとってもすごく大きな支えになっています」

折「特に、ユーザーの画面を作るフロントエンドの開発では、ユーザーの困っていることや目的が掴めないまま開発しているととても不安になります。『これは刺さるのかな』『これでいいのかな』と怖くなってしまうものなんです。だから、紘さんからそれを丁寧に説明してもらえると、すごく安心して開発に集中できる。不動産会社さまの困りごとや業務への解像度が上がれば、こちらからもアイデアが湧いてきます」

村「市川さんは、どうやったらエンジニアが成果を出しやすいか、やりやすいかもすごく考えてくれていると感じます。普段の会話や機能の要件定義はもちろんですが、社外関係者と開発要件を握る場面でもプロダクトの今後を考えた意思決定やエンジニアにとって大きなトラブルにならないための配慮をしてくれています。なので、すごく頼りにしているし、色んな面で信頼しています」

梅「フィードバックの仕方もとても意識してくれていると感じています。エンジニアは、開発したらリリースしたい生き物で、リリースがすべてといっても過言ではありません。市川さんは、依頼したらすぐにフィードバックを返してくれる。エンジニアは待ち時間を減らせるし、より早く前に進めるので、反応が速いのはそれだけでありがたいのです。また、フィードバックを小さくしすぎないように気にかけてくれている気がします。市川さんから見て完璧でなくても、解決したい問題が解決できていれば妥協してくれているのではないかな、と。細かくラストワンマイルを詰めだすと、コミュニケーションコストは大きくても、得られるものは少ないし、小さいイライラが蓄積してしまう。そういうことも理解して接してくれているように感じます」

プロダクトオーナーである市川さんが、不動産会社さまやユーザーの声を代弁し、最適なフィードバックを返してくれる。Faciloの開発を支える市川さんのプロフェッショナルかつ、温かな一面を垣間見るエピソードだ。

反応がダイレクトに返ってくる開発の面白さ

順調に成長するFacilo。これから開発部門はより拡大していくだろう。これからFaciloに入社するエンジニアにとってやりがいになることは何なのだろうか。

折「お客さんの声は重要なだけでなく、やりがいにもなります。新機能やリリースに対する感想がリリース日に返ってくると面白さを感じます。また、私はtoCのプロダクトでの開発経験が長いので、それと比較すると、特定の誰かを思い浮かべながらできる開発は、より手触り感があります」

村「本当にそう思います。セールスやCSへの問い合わせもよく見に行っていて、そこから勉強になることも多いです。他にも、CSがお客さん先に訪問して導入の研修をする時にエンジニアが同行することがあります。開発に限らず、全員が一次情報に触れているのは、やっぱりプロダクト作りにとって重要なことだと思いますし、それができる環境はありがたいです」

齋「提案してくれたCSにリリースを伝えますし、逆にCSからお客さんの反応を送ってもらえることもあります。やっぱり、そういうのはモチベーションになります。toCプロダクトや大きなプロダクトでは、滞在時間とか利用率とか、利用者の気持ちを考えずに、謎の統計値を追いかけるために施策を考えるようなことが起きがちです。そういうことが起こらないよう、梅林さんや市川さんがすごくしっかりリードしてくれている」

それぞれにFaciloの良いところや、開発のしやすさを語り出すと、全員がそれに大きく頷く。こんな開発部で働けることは奇跡にも近い幸運のように思える。CTOの梅林さんは、それを守るだけでなく、未来を見据えて力強く言う。

梅「現場の生の声を活かした開発は、不動産会社さまにも、プロダクトにもポジティブな効果をもたらしています。なので、今後、組織がスケールしても継続していくつもりですし、そうできるようにするのが僕の仕事だと思っています。最初に話したように、世界最大のエンジニア集団を目指してるわけではなく、少人数の筋肉質なチームでユニコーンを目指しています」

Faciloは、その黎明期を支えるエンジニアを募集中。プロダクトが羽ばたき、加速度的に成長するこの貴重な時期を共にするのは、生涯忘れられない経験になるだろう。

Faciloでは一緒に働いてくださる方を募集中です!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?