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三日月🌙

微かに見える月に合わせてシャッターを切る。
フラッシュが起こった瞬間。
灰色の背景に、光る三日月が写った。

あの夜を撮った日、うまく撮れた写真に頬が緩んだ。

建物から出たときには既に暗い駐車場も。
寒くて小刻みに震える体も。
明日も始まる一日も。
あっという間に過ぎていって今の私に残るものはなんなのかと写真を見て思う。

今年もあと九日しか残っていない。

色んな記事を読んでは、いいなと思っても私は私が思っているほど、口だけなやつだったとしか結果が残らない。
それだけだけど、別に悪いこととも思えない。
怠惰に過ごす時間があまりに短すぎて、本当にしたいことが見えなくなっている。
眠る時間の方が多すぎて何もないような空っぽな気持ちに惨めになってはひたすら考えないようにしている。

やりたいことが先に出来ますように。
小さくてもいいから夢を叶えたいな。
頑張りたいとは思わないけど、それなりに、ほどほどに。
だらだらに、マイペースに。

いつかいつかでもいいかなとも思う。

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