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2024 J2第6節 ザスパ群馬 VS ファジアーノ岡山 の雑感

 藤枝戦、水戸戦、そしてこのザスパ群馬戦と、3試合続けて複数試合勝ち無しのチームとの対戦となったファジアーノ岡山。だからと言って簡単な試合なんてのは一つもなく、この試合もご多分に漏れず難しい試合となりました。お互いの型がなかなか崩れない我慢比べの中で、それでも自分たちのやるべきことを崩れずに続けた先にあったのは、「ブラジル人のスーパーなクオリティ」というご褒美でした。 スタメン 両チームのスタメンはこちら。 可変する群馬へのぶつけ方 自陣からボールを保持して地上戦で前進さ

    • 2024 J2第5節 ファジアーノ岡山 VS 水戸ホーリーホック の雑感

       晴れたかと思ったら雨が降り出しまた晴れる。風が強いかと思ったら時に弱まる。(特に前半45分は)晴れと雨がコロコロと変わる環境下で、必要以上の集中を余儀なくされるような試合となりましたが、思ったよりも全然バタつくことなく90分間落ち着いて試合を進めていたファジアーノ岡山にここから先の頼もしさを覚えました。 スタメン 両チームのスタメンはこちら。 風に左右されないスタンダード 北から南への風が強く吹いていたこの試合、前半に風上のエンドを取ったのはアウェイの水戸ホーリーホック

      • 2024 J2第4節 藤枝MYFC VS ファジアーノ岡山 の雑感

         両チームともに縦へのトランジション意識が高く、かと言って決して雑になるわけでもない、非常に読後感の良いゲームだったかなと思います。前の試合でも書きましたが、こういうゲームをどうやって勝ちに持って行くかどうかでチームとしての積み上げも大きくなるのかなと。 スタメン 両チームのスタメンはこちら。 プレッシャーに行く・行かないの判断 ファジアーノ岡山も藤枝MYFCも、互いに3-4-2-1(3-4-3)を基本フォーメーションとする、いわゆるミラーマッチ。今季の岡山だと2節のいわ

        • 2024 J2第3節 ファジアーノ岡山 VS レノファ山口 の雑感

           岡山も山口も、まず「目の前のやるべきこと」に執着と執念を見せて、かといって「やりたいこと」がおろそかになっているわけでもない、お互いにチームとしての意思を強く感じました。こういう試合を重ねることで強いチーム・強いリーグが出来上がっていくのかな、と感じる清々しい読後感を覚える好ゲームでした。(勝ったから言えることだろ、と言われてしまえばそれまでですが) スタメン 両チームのスタメンはこちら。 オーソドックスにはオーソドックスで 2024シーズンのファジアーノ岡山は、開幕の

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        • 2022年ファジアーノ岡山マッチレビュー
          3本
        • 2021年ファジアーノ岡山マッチレビュー
          32本
        • 2020年ファジアーノ岡山マッチレビュー
          42本
        • 2019年ファジアーノ岡山マッチレビュー
          42本
        • 2019年ファジアーノ岡山振り返り企画
          3本

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          2024 J2第2節 いわきFC VS ファジアーノ岡山の雑感

           岡山・いわき、双方が 3-4-2-1 を基本フォーメーションとしてスタートしたこの試合。自然とポジションの嚙み合わせが多くなる、いわゆる「ミラーゲーム」と言える展開であるが、ミラーゲームの特色の一つとしてお互いにミドルゾーン付近でのセカンドボールのプレッシャー勝負というところがある。この試合でも多分に漏れず、ミドルゾーンでのガチャガチャしたボールの奪い合いが随所に見られていた。そこも確かに見応えのある展開の一つではあったのだが、お互いにポジションのマッチアップを挑む意図があ

          2024 J2第2節 いわきFC VS ファジアーノ岡山の雑感

          2024 J2第1節 ファジアーノ岡山 VS 栃木SC の雑感

           13人の新加入選手のうち8人がメンバー入りし、7人を先発起用してきた2024シーズンのファジアーノ岡山。木山監督体制の3年目とはいえ、マンネリとは違う新しい気分にさせてくれる組み合わせです。全体的に悪いわけではなかった(と今でも思っている)ものの、どこか停滞を感じるのも無理はないというような内容でもあった昨季からの変化をピッチ上で見たいところでしたが、なるほど確かに昨季の課題に対してそれなりの解答を持って今季を迎えたのが分かる開幕戦でありました。そんな栃木との開幕戦をいくつ

          2024 J2第1節 ファジアーノ岡山 VS 栃木SC の雑感

          ファジアーノ岡山の2024シーズンを展望する

          はじめに 2024シーズンのJ2リーグも開幕間際じゃないか、ということではありますが、ファジアーノ岡山の2024シーズンを少し簡単に展望してみたい、そんな記事を書いてみたいと思います。  クラブ全体の目標としては昨季と変わらず「J2の頂」ということですが、チームの長である木山監督は「自動昇格だろうが昇格プレーオフだろうが、何が何でもJ1リーグに昇格すること」を目標にしています。この2段構え的な目標設定は、今季のJ2リーグの流れを考えると特にアリなのかな、と個人的には思ってい

          ファジアーノ岡山の2024シーズンを展望する

          ファジアーノ岡山の2023シーズンを振り返る

           「J2の頂」という、ファジアーノ岡山というクラブにとっては珍しく、現場に対して具体的かつとても大きな風呂敷をファンやサポーターに掲げてスタートした2023シーズン。結果はご存知の通り、13勝19分10敗の10位。J2リーグの優勝はおろか、J1リーグへの自動昇格争いにも年間を通して絡むことができず、J1昇格プレーオフ圏内の6位を伺うのが精一杯というシーズンになってしまった。  数字として上手く行ったとは到底言えない2023シーズンだったわけであるが、果たして木山監督を先頭に

          ファジアーノ岡山の2023シーズンを振り返る

          2023 J2第6節 ジェフユナイテッド千葉 VS ファジアーノ岡山 の雑感

          スタメン 両チームのスタメンはこちら。 引き出され、広げられ この試合のボールを持った時の千葉は、小林をアンカーにした4-1-4-1気味のフォーメーションをベースに、田口が中盤のフリーマン(小林の近くでプレーすることが多かった)としてプレー。バックラインとアンカーでのボール保持の安定に成功したら左SBの日高が左の大外の高い位置を取って左SHの見木が内側に絞る、3-2-4-1気味のフォーメーションにしてプレーする形を取っていた。  これに対して岡山は、ルカオと坂本の2トップ

          2023 J2第6節 ジェフユナイテッド千葉 VS ファジアーノ岡山 の雑感

          2023 J2第5節 ファジアーノ岡山 VS ヴァンフォーレ甲府 の雑感

          スタメン 両チームのスタメンはこちら。 急がば回れ この試合は、基本的に「ボールを持って前進を狙う岡山とそれに対抗して回収してトランジションからのカウンターを狙う甲府」という構図が90分続いていたので、岡山の自陣でのボール出しのやり方と敵陣に入ってからの進め方、そしてそれに甲府がどう対抗していたのかをそれぞれ見ていきたいと思う。  まずは岡山の自陣でのボール保持とボール出しについて見ていく。ウタカと三平の2トップを第一プレッシャーライン(第一線)にしたベーシックな3ライン

          2023 J2第5節 ファジアーノ岡山 VS ヴァンフォーレ甲府 の雑感

          2023 J2第4節 ファジアーノ岡山 VS ツエーゲン金沢 の雑感

          スタメン 両チームのスタメンはこちら。 菱形の意義~リンクするボール出し~ 立ち上がりにボール出しの部分で何度かミスがあり、その中で山田→鈴木のボール出しのミスを金沢の嶋田に突かれかけたが、その後は落ち着きを取り戻して試合の主導権をしっかりと握ることができた岡山。前節の水戸戦とは違ってそれができたのは何故か。まずは岡山がボールを持った時の振る舞いから見ていくことにしたい。  サッカーに限らずスポーツ全般そうなのだが、対戦相手があってこそのサッカー。ボールを持たない時の金沢

          2023 J2第4節 ファジアーノ岡山 VS ツエーゲン金沢 の雑感

          2023 J2第3節 水戸ホーリーホック VS ファジアーノ岡山 の雑感

          スタメン 両チームのスタメンはこちら。 大外を開放するのはどちらだ 岡山も水戸も、後方からダイレクトな展開で蹴ってしまっても何とかなるパワーのある前線(⇒岡山は櫻川とハン、水戸は安藤と梅田)の保険を用意しつつ、今季の志向としては互いにミドルゾーンでボールを握って前進させたいという木山、濱崎両監督の考えがうかがえる中盤の組み合わせとなったが、実は志向だけでなくボールを前進させる狙いも少し似ているようであった。  もちろんチームが違うので、ボール出しにかけるメインの人数だった

          2023 J2第3節 水戸ホーリーホック VS ファジアーノ岡山 の雑感

          2023 J2第2節 ファジアーノ岡山 VS 清水エスパルス のレビュー

          スタメン 両チームのスタメンはこちら。 互いの設計図をぶつけ合う中で見えたもの 開始早々に河野のセットプレーから櫻川のシュートがバーを叩くシーン(結果はオフサイド)を作った岡山。これ以外にもCKからの柳のシュートシーン、そしてセットプレーの流れから権田に止められたムークと田中の決定機を作っており、開幕の磐田戦同様にこの試合でもセットプレーがシーズンを勝ち抜いていくための大きな武器になり得ることを示した岡山であった。  そんなセットプレーを効果的に獲得するためにも必要になっ

          2023 J2第2節 ファジアーノ岡山 VS 清水エスパルス のレビュー

          2023 J2第1節 ジュビロ磐田 VS ファジアーノ岡山 の雑感

          スタメン 両チームのスタメンはこちら。 岡山の新しいフォーメーションの意味 その1 2023年のファジアーノ岡山の一つの大きなトピックとなっているのが、中盤を菱形にした4-4-2を今年のプレシーズンからやっている、ということである。木山監督はなぜこのフォーメーションをやろうとしているのか、相手の研究を外すよりも、自分たちがこのプレシーズンにやってきたことをぶつけよう!になりがちな開幕戦(というよりは開幕からの3~5試合程度)でその意味、意図、意義をうかがうことができるのか。

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          2023シーズン、ファジアーノ岡山の展望

           早いもので、2023シーズンの明治安田生命J2リーグの開幕まで一週間を切りました。様々な過去最高記録を更新しましたが、J1リーグ昇格には届かなかった2022シーズンのファジアーノ岡山。そんな中、クラブ全体で「J2優勝、J1昇格」を意識する2023シーズンはどうなるのか、簡単にではありますが展望していこうという記事です。 2022年の戦い方を振り返る 簡単に振り返ってみると、「ボールを前に進めて、高い位置でプレッシャーをかけて回収し、大外ワイドから攻め入る」、そんなことを志

          2023シーズン、ファジアーノ岡山の展望

          ならぬことはならぬ~J2第4節 FC町田ゼルビア VS ファジアーノ岡山~

          スタメン 両チームのスタメンはこちら。 先制前後で大きく変わったボール出しの意志 試合の立ち上がりからボールを持つことになったのはアウェイチームの岡山。もう少し町田がボールを持とうとしてくるのかなと予想していたので個人的には少し意外な展開で試合がスタートしていった。  岡山の後方でのボール保持の始点となっていたのはいつも通りに2CBの柳とバイス。最後尾の梅田へのバックパスを使いながらボールを前進させていきたいところであるが、当然町田がタダでボールを岡山に持たせるわけが無く

          ならぬことはならぬ~J2第4節 FC町田ゼルビア VS ファジアーノ岡山~