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多様性が増大し、世界から輪郭が消えていく。

1.はじめに

初めまして、Fahrenと申します。

これまでは「Blogger」で文章を書いておりましたが
「note」に興味を持ったので試しに何か投稿してみたいと思い
早速記事を書いてみました!

この記事が僕のnoteデビュー記事になりますので
多少読みづらい部分もあるかもしれません。
それと先に謝っておきたいのですが、かなりの長文になってしまいました。
デビュー記事という事で今回はあえて削らずそのままにしております。

次回以降はもう少し文字数を抑えていきたいと思います。
それでも宜しければ、このまま読み進めて頂けると幸いです。

2.あらゆるものの「輪郭」が消失していく

ここ数年、僕には世界から輪郭が徐々に消えているような感覚がある。
決してこれが悪い事だと僕は考えているわけでは全く無くて、
これは昔と比べて人々が多様性について
少しずつ寛容になってきた結果に起因するのだろうと僕は考えている。
少し具体例を列挙してみようと思う。

まずは働き方
一昔前(現在でも主流ではあるけれど)だと1つの会社という集団に「所属」して会社の為に働き、その労働の対価として給料を受け取っていた。
しかしダブルワークOKの企業も増えてきたし(先日みずほ銀行が副業・兼業を認める方針を明らかに)、クラウドソーシング(先月配車サービスのUberがNYSEに上場)も聞き慣れない言葉ではなくなった。
SOHOなんて言葉も最近ではあまり聞かなくなってきたけれど、
その延長線上にあるものがノマドワーカーなのかもしれない。
これを可能としたのは多様性に寛容になったというのもあるが、
どちらかと言えばテクノロジーの進歩が大半を占めている気がする。

モノの所有権もそうだ。
1つのモノを一人が所有するのではなく、
1つのモノを多くの人と共有する時代へと変わっている。
「akippa」のような駐車場シェアや先ほどのUberのようなライドシェア。
あるいは必要なモノを必要な時だけレンタルするといったものも。
ブランドバッグをレンタルしている「ラクサス」のようなサービスや
カメラや家電だと「Rentio」などがある。

情報もインターネットの発達、いやSNSの発達と言い換えるべきだろう。
個人の情報発信力が急速に強まり、
個人が発した情報が簡単に全世界に広まり影響を及ぼすようになった。
これにより以前のようなマスメディアの優位性は失われつつあり、
情報を受け取る側はどの媒体から情報を入手するか?
その為の選択肢の幅は大いに広がったと言えるだろう。
これにより情報リテラシーが一層求められるようにはなったのだが。

についても触れておこう。
LGBTQ+SOGIという単語も昔に比べて目にする機会が増えたと思う。
男性と女性という二元論で片付けるのは簡単だが、
それだけでは対処出来なくなった部分が増えてきた。
体の性別と心の性別が一致するとは限らないからだ。

多様性を認めていく以上、こういった問題については
有識者を含めた議論がなされ、速やかに妥協案を模索するべきだろう。

僕がこれだけ慎重に言葉を選んでいる(つもり)のは
このテーマが個人の尊厳に直結していると考えているからである。
これに限らず個人の尊厳に他人がどうこう言う資格など無いのだ。
他人の尊厳を毀損しない限りは。僕はそう考えている。

それはさておき、未だ異性愛が一般的とされる現代ではあるが
古代ギリシアにおいては「ヒエロス・ロコス」という
同性愛者のみで構成された最強の歩兵部隊が存在していたし、
日本においても武家社会においては「衆道」があった。
レズビアンについても文献を探してはみたのだがあまり見つからなかった。
近代以前は創作活動は男性の専有物だっただとか、
女性が結婚以外での性の謳歌を貞操観念によって封じられただとかが
あまり後世に残るようなものが少ない理由とされているらしい。

内と外を隔てていた境界線。
つまり輪郭が少しずつ消えていると僕が感じるのはそういった事からだ。
そしてこの傾向は今後更に加速していく事だろう。

3.消えると言っても無くなる訳ではない

輪郭が消えていくと表現したものの輪郭そのものが無くなる訳ではない。
輪郭があった部分がグラデーションで色調変化しているイメージだろうか?

白から黒へ急に変化するのではなく白からグレーグレーから黒へと。
これから更に白からグレーへの変化の間にも同じような変化を挟むだろう。

遠くから見れば同じに見えるけれど、近づいて見たら違いが分かるような。
モザイクアートと表現した方が解りやすいかもしれない。

この遠く近くはそのまま本質の理解までの距離と言い換える事が出来て、
よく知らなければ同じに見え、理解すれば違いが分かるものだと思う。
LGBTQ+関連もそうだけれど、様々な多様性を理解するためには
相互に歩み寄る必要があると僕は考えている。

一方だけ歩み寄ったとしても距離が縮まるのは時間がかかる。
双方で近付けばずっと理解は早まるはずだ。
その為には繰り返しにはなるが有識者も交えた議論がなされるべきで、
最大限の妥協案を出す必要があるだろう。

僕が頑なに妥協案と言うのには理由がある。
万人が納得する案を出す事は不可能に等しい。
納得している人達を納得しない人達が出てくるからだ。
だから理想的な最適解としての妥協案なのである。

4.(生物)多様性とはすなわち可能性である

生物多様性という言葉をご存じだろうか?
遺伝的な多様性もあるし、種の多様性生態系の多様性
この3つで語られることが多いだろうか。
人類の発展・存続という観点で見れば重要なテーマである。

4-1.遺伝的多様性の具体例

遺伝的な多様性で例を挙げると、鎌状赤血球症という遺伝性疾患がある。
主にアフリカ等で見られる異常ヘモグロビン症なのだが
名前の通り赤血球の形状が鎌状になっている為、
正常な赤血球に比べて溶血を起こしやすく酸素運搬能力が低い。

故に貧血になりやすいのだが、
これがマラリアへの耐性の獲得に役立っている。
(因みにマラリアに対するワクチンの開発は未だ難航している。)

マラリア原虫は赤血球内に寄生してマラリアを引き起こす病原体で、
蚊を媒介として、蚊が吸血する際に人体へ侵入する。
侵入した後は赤血球内で増殖。
その際赤血球を破壊し溶血させ、次の赤血球へと移って増殖を繰り返す。

読んでいてピンときた方もいるかもしれない。
そう、増殖する前に赤血球が溶血してしまうから重篤化しにくいのだ。
マラリアへの耐性を獲得しているのはそういう理由だからだ。

この鎌状赤血球症が顕性遺伝なのも種の保存の為なのかもしれない。
多様性が無ければ1つの脅威で種が途絶える可能性がある。
多様性があれば、全体数は減っても0になる確率はぐっと下がるだろう。

※優性・劣性遺伝は遺伝子に優劣があるとの誤解を招きやすく、
それを避ける為に表記を顕性・潜性遺伝と言い換える動きがある。
よって、ここでもそれに倣う。

あと余談だが蚊が地球上で最も人間を死に至らしめている生物である。
マラリア以外にもデング熱や黄熱病などを媒介するからだ。

4-2.種の多様性の具体例

次に種の多様性について。
言うまでも無く、植物や動物、微生物などの様々な種の多様性である。
まずは細菌(最近の誤変換ではない)の話になるが、
プラスチックを食べるバクテリアが2016年で発見されたり、
石油を分解するバクテリアも見つかっている。
この石油を分解するバクテリアは石油も酸素も無い環境下では
逆に細胞内に原油を生み出すらしい。
(ソースには原油としか書いていない、何かしらの炭化水素だろう。)
ちなみにこれらのバクテリアは日本で最初に発見されている。

海外の例で言えば、
フランスの農家は5月下旬から約1週間の間に畑に綿のパンツを埋める。
約3か月程埋めて掘り出してパンツの状態を確かめる。
パンツの状態をチェックし畑の状態を判断するのだそう。
ボロボロになっていればその畑の土壌には多くの虫や微生物が存在する、
つまり畑の土壌における生物多様性に富んでいると判断出来る。
これによって質の良い作物に期待が持てると言う訳だ。

植物においてもケナフは生長が早く、
それによって二酸化炭素を短期間に大量に消費するので
地球温暖化の抑制の一助となっている。
動物ではイヌは人類最初のパートナーであるし、
ウマやウシは荷役や移動を担っている。
人類の発展には欠かせなかっただろう。
野生種のウマは絶滅したらしいけれど)

虫では蚕から絹を、ハチからは蜂蜜を。
蚕は昆虫食の観点から再注目されるかもしれない。
更には宇宙ステーションでの食料としての研究もされているらしい。

また、絹の主成分はフィブロインというタンパク質の一種であり
クモの糸も同様にフィブロインを主成分としている。
成分が似ているという事は用途も似るという事で、
人工的に作られたクモの糸を素材にした繊維が存在する。
それは「QMONOS」と銘打たれており、
この次世代素材は新たな可能性を生むだろう。
これも日本の企業である「spiber」によって開発されている。

4-3.生態系の多様性の具体例

そして先述した2つの多様性を高め、
維持するためには生態系の多様性に富まなければならない。

河川や草原、湿地や海洋。
それに火山や深海、砂漠などの極限環境も含む。

これらが存在してこそ、それらに適応する生物の生態系が出来上がる。
あるいは、適応しようと独自の進化を遂げようとするとも言える。
そういう意味では極限環境下の方が進化を促進させるだろうか。
先述したプラスチックと石油のバクテリアもこの例に当てはまる。

極限環境生物の研究は、同時にその生物の生きる環境についての研究だ。
100℃を超える環境下で生きる生物を研究すれば、
沸騰した水の中に入れても失活しない酵素の開発が可能かもしれない。

実際にアルカリ環境下に生きる好アルカリ性細菌の酵素は、
洗濯用洗剤パルプの漂白などに利用されている。
洗濯や漂白にはアルカリ性の方が都合が良いからだ。

このように生態系の多様性があるからこそ、
可能性の展望にも期待が持てるのである。

5.人類の可能性は多様性に懸かっている

長々と生物多様性について触れたが、
いかに人類への寄与に役立つか理解して頂けただろうか。

恩恵が悉く人間本位ではあるのだが、
己が恵まれていなければ他者に施しを与える事が出来ない。
それと同様に、僕は人類が恵まれて初めて
他の生物の保全について考えられると信じている。

この考えは独善的とも言えるかもしれないが、
自分(人類)を犠牲にして他人(他の生物)を助ける
と言うのは僕は少し後ろ向きに感じられて違うと思っている。

自分も助かって、他人も助かるのが理想なのだから
まずはそこを目指すべきだと考えているからだ。

ともかく、多様性について寛容になってきた要因の1つに
人類が恵まれてきたのもあるのかもしれない。

多様性が恵みをもたらすと言うのならば、
自分とは違う他者の多様性についても認めていく事が
己の利益にも繋がるのではないだろうか。

得意・不得意があるからこそ、
各々が得意分野での活躍を考えようとするだろう。
そう考えない人もそれはそれで多様性の幅を持たせるだろう。
それによって職業の多様性も増すことになる。

これによってとある業種で深刻なダメージを負う事になっても、
世界経済に多少の影響が出るだけで致命傷には至らないだろう。

そしていずれ代わりに台頭する業種が現れ、
再び経済は復調し世界経済の恒常性は保たれる。

前の世代からの知識と資源を引き継ぎ、
自分の世代でもそれを発展させ次の世代に引き継ぐ。
それをまた次の世代が発展させていく。

これが人類が存続していく為の基本方針だ。
これによって基本的に先の世代になるほど知識が蓄積されていく。

そうなればどんどん新たな価値観は生まれ、多様性は増えていく。
次第にカテゴリーはどんどん細分化されていき、
明確に線引きなど出来なくなってしまうだろう。

輪郭は薄くなるだけで、無くなりはしないけれども
薄すぎて見えないモノを有ると言い張るのは難しくなるかもしれない。

そうなれば人種も宗教も国籍も性別の定義も消え失せる。
そんな時代がいずれやってくるのだろうか。

その分新しい課題も生まれてくるだろう。
生まれてくる度に乗り越えていかなくてはならない。

その幾多の問題を乗り越えた先には、何が見えるのだろう。
僕はその先を見られるだけ見てみたいと思っている。

6.さいごに

本当に長い文章を最後まで読んで頂いてありがとうございます。
もしかしたら途中飛ばされた方も居たかもしれませんね。

それでもお付き合いいただき感謝しております。
最後はリラックスして書きますね。

ダメと言われようと、もう俺はリラックスして書くと決めたんだ!(頑固)

普段はBloggerでブログをやってます。
で、最近になってnoteに興味が出てきたから
ブログとnoteで使い分けしようと思って・・・。

ブログ…更新頻度高め 文章量少なめ。
note…更新頻度低め 文章量多め 


こういう方針でやろうと思ってた。
で、書いてて途中で気付く。

編集中に右上にその記事の文字数が出てるんだけれど、
この記事の文字数が2000文字を超えている。

まだ書きたい事の半分ぐらいなのに・・・。
とりあえず最後まで書ききって後で削ればいいやって思ったんだけど、
いざ書き終えたら5000文字超えちゃってるんだよね!

こうなってくると後から削るのは結構時間かかるから、
もう文字数削るのは諦めようと思ったわけ。

文章削ると前後の文章も変えないといけないんだもん!
この記事書くのに20時間ぐらいかかってるんだよ?
(半分以上推敲と情報の裏を取るのに使ったけど。)
後は改行と見出しの出し方がブログと違うから、
その機能を使いこなすのにも時間がかかったからかな?

まあそれでもこんなに文字数が膨れ上がったのは、
余計な事を書きたくなる悪癖が存分に発揮されたのが原因だと思う。
おかげでかなり冗長な記事になってしまったと我ながら思う。
ちょっと反省。うーん、文章を書くって本当に難しいね~。

これは次回までの課題にしようと思ってるんだけどね。
さすがに5000文字越えは気軽に読めるもんじゃないし。
俺だって推敲で何度も同じ長文読み返すの嫌だよ・・・。

みんなに文字数がネックで読んで貰えない、なんてのも嫌だし。
丁度良い文字数をちょっと調査してきます!

その為には他の人の記事をもっと読み込んでいかないとね!
「note」は使い慣れたらもっと色々出来そうで楽しそうだと思った。
特に「みんなのフォトギャラリー」が結構気に入ってる。
簡単に探せて良いのが沢山あって本当にありがたい・・・。

おっと、そろそろ6000文字になりそうなので
そろそろ切り上げよう、それではお付き合いありがとうございました!

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