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『居酒屋の失敗』第一章「開業までの経緯・事業計画」その2 ※1,000万の融資に使った本物の事業計画書 本邦初公開!!!


第一章「開業までの経緯・事業計画」

2.事業計画

 当時の居酒屋の事業計画は概ね以下の通り。

・立地:立川駅徒歩約8分の1階路面店
・店舗規模:約15坪、約30席、家賃約24万
・運営:自分+バイト2名の3名体制が基本
・想定客単価:3,300円
・収支計画:平均売上約220万/月(月坪15万)、損益分岐点約180万

 コンセプトは以下の通り。

・ホスピタリティ溢れる接客を最重要視する
・日本酒をメインにボトルのクラフトビールも揃える
・出身地静岡の料理、珍しい食材の提供
・老舗大衆酒場

 メインのコンセプトは、とにかく「接客を重視する」というもの。ある意味これさえ完璧に出来れば他に多少難があっても十分成立すると考えていた。そのためにバイトには、オープン前に自ら作成した接客マニュアルにて入念に接客研修を行った。

 酒は日本酒をメインとして約50種、前職でも扱ったクラフトビールも20種ほど揃えて大衆酒場らしからぬラインナップとした。

豊富な日本酒
ボトルのクラフトビール

 料理は故郷「静岡」をテーマに、ご当地B級グルメである「静岡おでん」はじめ、マグロのカマや尾、カツオなまり節、しらす、桜エビなどを取り揃え、極めつけで静岡では普通に食べられるイルカの料理も用意した。
 余談だが、調子に乗って「いるか」という赤提灯まで特注して店先にぶらさげたのだが、店名と間違われたりもした。

清水名物のもつカレーを黒はんぺん入りにアレンジ
静岡おでん
いるかたれ焼き
「いるか」の提灯

 内装は、古材を扱う内装業者に依頼し、新しい店ながら老舗大衆酒場の風格を再現した。

老舗感あふれる古材の内装

 気になる資金計画は以下の通り。

・個人資金:退職金約1,400万+預金約300万=個人資金計約1,700万
・運営:会社設立(資本金700万を個人資金より充当)
・融資:市創業融資制度借入1,000万(7年返済、1年猶予あり)
・開業資金:物件取得費約250万(うち保証金約220万)、内外装工事費約1,000万(借入充当)、什器備品他約100万、計約1,350万、運転資金約350万

 以上のような内容にて、前途洋々に開業したのであった。

3.事業計画書

 では、ここで開業にあたり作り上げた、添付資料と併せて100ページを超える事業計画書をPDFデータにて紹介したい。
 市融資制度担当、信金、保証協会、内装業者等々に「ここまでの事業計画書は今まで見たいことが無い!」と言わしめた、渾身の逸品である!
 具体的な名称、住所等は伏せているものの、1,000万の融資を受ける際に実際に使用した紛れもないホンモノである。
 さすがに10年近く前のものなので、今読むと恥ずかしい部分もなきにしもだが、それもご愛嬌。当時の起業に向けた凄まじいまでの熱量を感じて頂ければと思う。

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