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学校指定革靴の注意点。中敷きの有る無し、良し悪し。

ども、目の前で食べごろになりつつある亀吉が泳いでます。佑吉です。

前回、学校指定革靴(特にローファー)の注意点を
ボリューム調整機能の視点からお話させていただきました。

本日は、その他の注意点を見ていこうと思います。

その他の注意点として、中敷きが入っていない事があげられます。
これのどこがいけないの?革靴は入って無いでしょ、普通。
と、思われる方も多いと思います。
しかしこの中敷き、靴の構成要素の中で、足の裏との接点になる部分なので
とても重要なのです。

まず一つ目、クッション性がないこと
靴の役割として、地面からの危険を足に伝えない様に
守ることがあげられます。
この危険、石や木の枝などの尖ったものだけでなく
目に見えない「衝撃」というモノも含まれます。
この衝撃、硬いもので受けても、そのまま衝撃をドミノ倒しのように
次のモノに伝えていくだけなので、ほとんど吸収せず守ってくれません。
この吸収の役割があるのが
ミッドソールと言われる靴の底(アウトソール)と中底の間に有る部分と
中敷き(インソール)になります。
そのため中敷きがないと、衝撃吸収機能が落ちてしまうのです。

二つ目に、足の裏との形状に合わせられない
中敷きは、足の裏とのコンタクト部分になりますので
ここの形状が足の裏にフィットしていないと
足部に負荷が掛かりやすくなってしまいます。
また、あとから足部にフィットしたインソールを入れようとした時
ボリューム調整機能がないことと相まって
インソールを入れることによって
靴がきつくなりすぎ、履くことが難しくなる可能性があります。
そのため、通常足の裏にフィットしたインソールを入れる場合
もともと入っていたインソールを外してから入れていくのですが
インソールのない靴の場合は、靴を一回り大きな靴にして
インソールを入れるしか、方法が無くなってしまいます。
そのため、インソール(中敷き)が外れることが重要なのです。

三つ目に、表面がつるつる
学校指定の革靴は、中敷きの代わりに表面をキレイに整えるため
革が張ってあります。それもつるつるの銀面層側の革が。
見た目がきれいでいいのですが、使い込めば使い込むほど
つるつるに磨かれ、滑りやすくなります。
脱ぎ履きが簡単になっていいのですが
その分、靴の中で足がとてもズレやすくなるという
オプション付きになってしまいます。これがよろしくない。
前回の記事で、足部が靴の中でずれることによって起こる良くないことを
お話しましたが、履けば履くほど良くないことを助長してしまうのです。

このように、中敷きが入っていないことで
様々な問題が起きてきやすくなるのですが
それでも、あとからインソールを入れることによって
フィッティングを良くし、土踏まずの部分や立方骨の部分
前足部の横アーチなどを支えてやることによって
靴の中で足がずれることを防ぎ、足を守ることができます。
自分で足に合ったインソールと靴を選ぶことが難しい場合
シューフィッターや国家資格である義肢装具士のいるお店で
相談されると、いいと思います。

ではでは。

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