ども、義肢装具士の佑吉です
ゴールデンウィークも始まり、長い方だと１０連休？ですかね？
これだけ長いと、休み明けの仕事が湧つになってしまうかもしれません

そんな思いは社会人だけに限らず、多くの学生でも感じているのではないでしょうか？
そんな憂鬱な気のちの中に、「通学が辛い」なんて思いがある学生もいつかもしれません
もし、その通学の辛さが、足の痛みだとしたら、少しこの先も読んでいってもらえればと思います

新学期、新入学から１か月、今までと違った生活にも少しずつ慣れてきたころだと思います
しかし、この新しい生活に身体が、足がついていかず痛みが出てしまう事があり、その一つが「種子骨障害」というモノです
これは、足の裏の親指の付け根の部分に、痛みが出るものです
この部分には「種子骨」と呼ばれる、種の様な豆の様な骨があり、それが通学などで負荷が加わり、炎症や痛みが出るモノで、最悪の場合、割れて骨折してしまう事が多々ありあります

この原因として、上げられるのが「靴」です

この靴、中学生や高校生になると、学校指定の革靴、主にローファーだと思われますが、靴底が薄く硬い、靴の中が滑りやすいモノが指定になっていることが多いと思います
これが、一番の原因なのです

小学生の頃や場合によっては中学生では、そこがゴムやスポンジのクッション性のある靴が、指定になっていることが多いのですが、一部の中学校や高校では、革靴にかわってしまいます
この事によって、地面からの衝撃が増え、足がついていかず、種子骨が割れてしまう事があます
また、学校が合わることにより、通学距離や時間が伸びることによって、足への負荷が増えてしまう事も、大きな要因です
更に、少し前のコロナの影響で、以前よりも運動量が少なくなり、足が弱くなっていることも、影響します
筋肉は使わないと、どんどん細く弱くなることは分かりやすいですが、骨も刺激がないと、弱くスカスカの状態になってしまい、負荷に耐えられなくなっていきます
そのため、ただでさえ机に向かって勉強をし、自宅でも勉強、ゲームといった生活をしていると、足の構造を支える筋肉が弱ってしまうだけでなく、骨も弱くなってしまいます
そんな状態になった足や骨に、新生活で負荷が増えてしまったら、耐え切れなくなるのは、おのずと見えてくると思います

そのため、本当は靴を変えてしまう事が一番なのですが、学校指定だとなかなかそうもいかないのが現実です
そのため、今の学校指定の靴を改造していくのです

具体的にどうするのか？
一番手っ取り早く、安く上げるには、自宅にあるスニーカーの中敷きを学校指定の靴に入れてしまう事です
これでいくらかクッション性が確保でき、足への負荷が減らすことができます
しかし、これでは不十分で、足本来の機能を取り戻していないため、一時しのぎにしかなりません
そこで、足の構造を保つようなインソールを入れることをオススメします
このインソールは既製品もありますし、オーダーで製作することもできます
既製品は万人に合うように作っているので、あまり症状の強く出ていない方にはお勧めです
しかし、あくまで既製品のため、万人に合うということは、万に一人しかキチンとフィッティングしないということで、症状が重くなってしまうと、役不足になってしまいます
その時には、オーダーメイドで再作することをオススメします
このオーダーメイドインソール、探していただくと様々な専門店、スポーツ用品店で作ることができます
そのため、迷ってしまう事が多いと思います
その時、一番重要なのは、製作者が医学、医療の知識がキチンとあるかどうかで、製作する前に、担当者の方に聞いてみて下さい
また、インソールは病院でも製作できるため、整形外科を受診することも、いいかもしれません
ただし、病院で製作する場合、医師の診察を受けて、その後、義肢装具士へ処方がされ、採型もしくは採寸を行い、後日フィッティングになり、その時一旦全額立て替えとなり、約４～５万円の建て替えが必要になります
その後、健康保険に自分で申請する必要がありますので、時間、金銭ともに余裕があればオススメです

「種子骨障害」このゴールデンウィークの時期から、ちらほら目にし始める疾患です
もし、自分もしくはご家族、知り合いの方にこのような症状が出ていたら、症状がひどくなる前に、対応することをオススメします
もし種子骨の骨折までしていた場合、手術をしなくてはならない場合もあります
この手術、足に荷重が乗った時に負荷が掛かるところに手術痕が残るため、種子骨に対する痛み以外の問題が出てくることがあるので、ここまでひどくならないうちに、対処することが重要です

もし、学校行きたくない原因が足の痛みで「種子骨障害」なら、早めの対処をしてみて下さい

ではでは