見出し画像

ながみく単独ライブ「虹洗い」感想

幸運にも現地チケットが当選したため、ながみく単独ライブの「虹洗い」に行ってきました。その感想を書きます。

カプセルホテルの中で書きます。
初めてのカプセルホテルの感想は、すごく乾燥していて暇です。

具体的なネタの内容には触れませんが、ネタバレを含むのでまだアーカイブを観ていない方は読まないようにご注意ください。

(追記)
ライブの感想というよりは盛大な自分語りとなってしまいました。もし読もうとする方がいましたら、重ね重ねご注意ください。


最初にまとめると、

めっちゃよかったーーー!!

面白ーーーー!!

なんか胸が熱くなるーー!!
愛だーーー!!

そして、嫉妬、羨望。


とにかく面白かった。

芸人のスイッチが入ったみくのしんさん、めっちゃカッコよかった。元気いっぱいなのはもちろんなんだけど、なんでも笑いに変えるパワーに溢れていた。ツッコミだった。その姿を直接見ることができて、感動してしまった。

長イキ先生はずーっと長イキ節全開だった。あまりにもいつも通り。もじもじし、漫才中はどんどん離れていき、大喜利中はボソボソ隣に話しかける。その変わらなさがとても面白かった。ネタもしっかり仕上がってた。2本目のコント、大好き。


そんな長イキ先生がライブの途中で言った一言で、僕は心が揺さぶられてしまった。みくのしんさんが芸人時代の同期だったピノさんとの漫才が終わった後、長イキ先生は言った。

嫉妬しちゃう、と。

会場はウケてたけど、長イキ先生は本当に思った事を言っただけだと思った。そりゃそうだ。ながみくの単独ライブなのに相方が他の人と漫才をしてる姿を見なきゃいけないなんて、不倫現場を目の前で見せつけられるようなものだ。ネタの提出が遅れた長イキ先生自身が招いた結果というのがまた面白いんですが。


ただこの嫉妬心というやつは、確実に僕の心に芽生えている。

長イキ先生はよく「みくちゃんは太陽の様な人」と言うけれど、僕はその光が眩しすぎると感じることがある。人と話すのが大好きで、みんなと友達で、たくさんの人に好かれているところ。

僕は自分の中の、僕が好きな人にとっての特別な存在になりたい、という欲を制御できていない。でもみくのしんさんはその辺がかなりフラットに見える。みんなの事が大好き!という感じ。実際は知らないけど、そう見える。だから余計に眩しい。太陽は誰のものにもならないから。

いや、それもあるけど、本当は違う。とってつけた様な理由を述べているだけで、結局のところ、みくのしんさんが「売れて嫉妬している」それだけである。自分だけが応援してる気になってたアーティストがどんどん有名なることに複雑な気持ちを抱いてしまうファンの屈折した心理に他ならない。よく聞く話だから、何かのファンである多くの方が経験しているのだろう。

今まで何のファンにもなった事の無かった僕が2年ほど前からみくのしんさんを好きになり(2年前と言うことで、新参者ではないとアピールしたい独占欲もまたある、新参者のくせに)、ライブを迎えた。
そして生でライブを目の当たりにして感情が上振れた僕は、自分がその「売れて嫉妬している」感情の真っ只中にいることを痛感させられた。

感情がプラスに動くということは、それと同じ分だけマイナスに振れる力がかかる。好きか嫌いかではなく、平坦か劇的か。そして夢中になると、相手の素だとか人間だとかを分かった気になって、勝手に自分の人生に重ねて一部にしてしまう。最近の自分にその自覚があって、ライブ中にそれが爆発した。激情はしんどいし、不健全だ。

そういえばみくのしんさんもどこかで発言してた。「あんまり熱くなり過ぎるとすぐ飽きちゃうから、薄ーく長ーく応援して下さい!」と。敵わないなあ。本当に。みくのしんさんも同じような経験があるんだろうか。


脱線し過ぎた。

ながみくのおふたりも本当にいいコンビだった。ふたりとも、ピノさんもそうだろう、意志的か無意識か分からないけど、自分が信じる面白さを大事にして今まで生きてきた。それが舞台上で思いっきり表現されている様は、なんて素晴らしいんだろうと思った。面白いと思う事への愛。愛に包まれた舞台だったなあ!

あと改めて思ったのは、僕はみくのしんさんの面白さが普通に好きなんだということ。オモコロ記事の気合の入ったボケや、noteの気の抜けた吐露、ラジオのライブ感など。この世の中をみくのしんさんというフィルターを通して出てきた表現が、素朴に好き。

だから、みくのしんさんが表に出した作品(作品?)を日々の楽しみにできればそれでいいじゃないか、と思いました。薄く長く。



ライブの感想というより、しみったれた自分語りなってしまった。でも、ライブは本当に超面白くて最高でした!!サイコーサイコーサイコーx3!!
僕も自分の人生をしっかり生きなければいけないと思いました。ライブが終わって会場が明るくなった瞬間になぜか、"子供が欲しい"と胸をよぎりました。


最後にこれだけ。
平坦な自分の人生に、何かに熱中するという夢のような時間をくれてありがとう、という気持ちを書き残しておきたい。本当は伝えたいけど、傲慢だよね。

2年前から今日のライブが終わるまでの間、僕の人生には直視するのが辛いほど眩しい虹がかかっていた。

でも、夢からは醒めなければいけない。

濃い虹はすぐに消えてしまう。
薄くて長持ちする虹を架ける。

虹洗いって、そういう事だったの?





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?