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北斗の拳 ラオウ編

今や大人気となっている北斗の拳だが、私はジャンプ掲載から読んでいた。
当時のジャンプにはライバルも多数あった。キャプテン翼を読んでサッカーを始めた人も多数いる。以前サッカー選手に取材していた時、サッカー選手は全員見ていました。と答えるほどであった。キン肉マンも大人気で当時は
アニメ時間が被っていて、どちらも大人気であった。

実は北斗の拳は当時の読者の多くは、ラオウ編までしか見ていない人が多いのだ。友人たちと話した時、私としては驚くほどだったが、皆読んでいなかった。それほどラオウに魅力があったのは確かではある。ラオウを超える強さを持つ者は、実際、ファルコ編、カイオウ編でも現れていない。その後にこれは無理やり的にジャンプからの要請で書いたであろう。ラオウの息子であるリュウ編が最後になるが、ケンシロウが戦うというよりは、ラオウの息子であるリュウにラオウの魂を伝えるような感じになっている。

リンは確か、ケンシロウと結ばれるような感じで終わっている。

北斗の拳だけでもかなり魅力的なキャラクターが多い中で、私が一番好きなのは雲のジュウザである。
「俺は食いたい時に食い、飲みたい時に飲む」まさに雲のような自由気ままな人生を送っていた。彼はユリアの事を愛していたが、腹違いの兄妹である事を知らされてからは、ユリアの元から離れて行った。

そしてケンシロウやラオウ、トキの師匠であるリュウケンがラオウがまだ少年の頃、ジュウザの才能はラオウに匹敵すると言っていた。ジュウザは師を持たずして強くなった。

これは実際の事でも言えることだが、ラオウとの戦いの時、ラオウは、攻めには強いが防御が苦手だと言ってジュウザに攻めて行った。黒王に乗ったのはラオウ、ジュウザ、ケンシロウの三人だけで、ジュウザの天武の才は実に見事であった。最後の戦いの時、彼は体に油を塗り、ラオウの懐に入り、ジュウザの必殺拳を食らわせた。そして死ぬまで最後の将がユリアである事を言わずに死んだ。これほどの男が守り通すのはユリアでしかないとラオウは判断し、ユリアの元まで黒王で疾駆して行った。

その時、ケンシロウもまたユリアの元へと向かっていた。しかし最初に到着したのはラオウであった。ユリアの甲冑を身に着けていたが、ラオウはユリアでは無い事を見抜いて仮面を割った。そこには海のリハクの娘であったトウがいて、トウはラオウの事が好きだった。

ラオウはユリアを探しに行こうとした時、トウはラオウの足に刺さっていたナイフを抜き取り、自ら命を絶った。ラオウは自分が死ぬくらいなら相手を殺してでも愛を奪えみたいな事を言った。

実際、ケンシロウとラオウのどちらが強いのかというのは、非常に難しい問題である。トキも含め、リュウケンは三人ともが伝承者になれる器がある事に対して、同じ時代に何故生ませたのかと天に問うた場面もあった。

不屈の闘志を持つラオウが最強である事は、カイオウ編でも分かるのだが、ラオウは別格な存在でもあった。ラオウは元斗皇拳の使い手であったファルコに対して、戦えばどちらかが死ぬと言い、ラオウが死ねばラオウの軍は暴徒と化すため、敢えてファルコは自ら足を斬り落とし、ラオウもその強さを認めていたファルコに対して、十分な価値があると認めた。

ラオウとトキは本当の兄弟であったが、ケンシロウはヒョウと実の兄弟だった。カイオウの国ではラオウは救世主であり、ラオウが戻ったと勘違いした者が、事前に用意していたラオウが戻って来た事をボロと呼ばれる、戦いに負けた者たちがラオウが来たと伝える行動を起こした。

ラオウはこのようにあらゆる所に行っており、どこの国でも最強だと認められていた。通常、ガタイが大きい奴は愚かな場合が多いが、ラオウはしっかりと考えて戦っていた。恐怖を克服する為に、リュウケンと友であったコウリュウと言う北斗神拳の使い手と戦い、勝つ事によって恐怖を克服した。

ラオウは実に奥深い人物である。真っ直ぐな精神を持ち、強さと優しさを持ち合わせていた。ラオウのようなキャラクターは非常に珍しいもので、人間味もある最高のキャラクターの1人と言えるだろう。

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