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ドル円⬇️暴落「前日比一時-5.7円下落」なんて日だ😱

昨日は植田日銀総裁の国会答弁でマイナス金利解除観測が再浮上して円が急騰、ロンドンFixでドル円は前日高値147.4円から141.6円まで約5.8円、ポンド円も前日高値185.8円から178.6円まで約7.2円のフラッシュクラッシュ(暴落の意味)

フラッシュクラッシュとは、為替相場や株式市場などで、ごく短い時間に価格が急激に下落(または上昇)する現象のことです。フラッシュクラッシュは、人間のミスやアルゴリズム取引、流動性の低下などが原因で発生する可能性があります。フラッシュクラッシュは予測できないものであり、大きな損失を招くリスクがあります。以下では、フラッシュクラッシュの発生原因と過去の事例、そして予防策について詳しく説明します。

フラッシュクラッシュの発生原因

フラッシュクラッシュの発生原因は、一概には言えませんが、主に以下の3つの要因が考えられます。

- 人間のミス
- アルゴリズム取引
- 流動性の低下

人間のミスとは、投資家やファンドマネージャーが注文を出す際に、誤って余分な数字を入力したり、間違った価格で注文を出したりすることです。これは「ファットフィンガーエラー」と呼ばれています。また、市場を意図的に操作しようとする違法な行為である「スプーフィング」も、人間のミスの一種と言えます。スプーフィングとは、現在の市場価値からかけ離れた価格に大量の売り注文を出し、価格が下落する前にキャンセルすることで、他の投資家をだまして安値で買い戻すことです。人間のミスは、市場のバランスを崩し、価格の急変を引き起こす可能性があります。

アルゴリズム取引とは、プログラムによって決められた条件で自動売買を行うシステムのことです。高頻度取引は、アルゴリズム取引の中でも特に高速で繰り返される取引のことです。アルゴリズム取引は、市場の動向やニュースなどに素早く反応し、効率的な取引を実現するメリットがあります。しかし、アルゴリズム取引には欠点もあります。例えば、アルゴリズムが何らかの下落材料に過剰に反応したり、システムが誤判断したり、プログラムに不具合があったりすると、市場に大量の売り注文が出され、価格が急落する可能性があります。また、アルゴリズム取引は、他のアルゴリズム取引と連動して、売りが売りを呼ぶ連鎖反応を起こすこともあります。アルゴリズム取引は、市場のボラティリティを増幅させ、価格の急変を引き起こす可能性があります。

流動性の低下とは、市場における売り買いの注文量が少なくなることです。流動性が低下すると、価格が安定しなくなり、少量の注文でも価格に大きな影響を与えることになります。流動性が低下する原因は、市場参加者の減少や、市場の不安定さなどが考えられます。流動性が低下する時間帯は、「魔女が出る時間」と呼ばれています。魔女が出る時間とは、FX相場における取引量の少ない時間帯のことで、ニューヨーク時間の夕方5時からの1~2時間程度に相当します。この時間帯は、価格変動が激しくなり、フラッシュクラッシュが発生しやすくなります。流動性の低下は、市場の安定性を損ない、価格の急変を引き起こす可能性があります。

過去のフラッシュクラッシュの事例

過去に発生したフラッシュクラッシュの事例を、以下に紹介します。

- 2010年5月6日のダウ・ジョーンズ工業株平均のフラッシュクラッシュ
- 2016年10月7日のポンドのフラッシュクラッシュ
- 2019年1月3日のドル/円のフラッシュクラッシュ
- 2020年3月9日のドル/円のフラッシュクラッシュ

2010年5月6日のダウ・ジョーンズ工業株平均のフラッシュクラッシュは、アメリカの株式市場で発生したフラッシュクラッシュです。この日、ダウ・ジョーンズ工業株平均は、わずか10分で1000ポイント以上の下落を記録しました。このフラッシュクラッシュの原因は、アルゴリズム取引による大量の売り注文と、流動性の低下が重なったことと考えられています。このフラッシュクラッシュは、株式市場のみならず、為替市場や商品市場にも影響を及ぼしました。

2016年10月7日のポンドのフラッシュクラッシュは、イギリスの法定通貨のポンド相場で発生したフラッシュクラッシュです。この日、ポンド/ドルは一時1ポンド=1.1841ドルになり、約6%の下落を記録しました。このフラッシュクラッシュの原因は、ブレグジット(イギリスのEU離脱)に関する不安や、アルゴリズム取引による売り圧力、魔女が出る時間に発生したことなどが考えられています。このフラッシュクラッシュは、ポンド/円にも波及し、1ポンドが131円から124円になり、大幅下落を数分で記録しました。

2019年1月3日のドル/円のフラッシュクラッシュは、日本の法定通貨の円相場で発生したフラッシュクラッシュです。この日、ドル/円はわずか数分で1ドル108円台から103円台まで急速に値を下げました。このフラッシュクラッシュの原因は、アメリカのApple社が発表した売り上げ予想の下方修正や、中国の製造業の景気悪化などによるリスク回避のドル売り、魔女が出る時間に発生したことなどが考えられています。





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