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いつでも「おかえり」と迎えてくれる場所〜伊佐知美さんのSecond Home読谷村〜


この記事は、TABIPPOが主催するオンラインスクール、POOLO JOBの課題として執筆したものです。


みなさんは、少し話を聞いただけで惹き込まれるような、素敵だな、と思う人はいますでしょうか。私にとってのその人は、Somewhere&Here代表の伊佐知美さんでした。

私がはじめて伊佐さんの話を聞いたのは、伊佐さんが7月にお子さんを出産後初めての、POOLO JOBの講義でのこと。

産後間もない方の講義を聞いたことも、沢山の職能の話を聞いたことも初めてだったので、とても魅力を感じました。「将来、子どもと一緒に旅ができたら良いな」と秘かに思っている私は、一瞬で惹き込まれていました。

小さい頃から、「書き物で身を立てたい」という夢を抱いていた伊佐さん。「片道切符の長い長い無期限の旅がしたい、書き物で身を立てながら」という願いを叶え、日本一周はもとより、数年かけて世界を二周、70カ国250都市ほど旅をした後、東京と沖縄の二拠点生活に移行。

この記事では、そんな旅の経験豊富な伊佐さんの大切な地域の魅力についてお聞きしました。

Q.あなたにとっての大切な地域はどこですか?

A.沖縄県読谷村(よみたんそん)
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1番に浮かぶのは沖縄の読谷村です。

Q.沖縄読谷村が1番に浮かぶ理由は?

A.故郷のような場所
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実は幼い頃から転校を繰り返していて、初めての小学校の転校は中国の上海でした。新潟県出身ではあるんですけど、故郷というかんじではないんです。

読谷村は、「おかえり」といつでも迎えてくれる場所。旅が大好きで、仕事を抱えて旅にでたけれど、途中で「旅が好きなのか、仕事のために旅をしているのか」分からなくなってしまった時期があるんです。読谷村は、そんな旅の疲れも癒してくれる場所でした。


振り返れば、学生の頃、初めて片道切符で旅をしたのも沖縄でした。沖縄は、そのときに好きになりました。

Q.読谷村の魅力は?

A.幸せを感じる場所
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息をするだけで幸せを感じること。朝起きてヨガをして、仕事をして夕日を見てまた次の日を迎える。という普通の日常を過ごすだけで幸せを感じていました。

流れている空気が全て心地良いところも。夕陽は残波岬(ざんぱみさき)近くのビーチにもよく行っていました。

2016年に世界一周をする前は東京で暮らしていたのですが、周囲に親しい友人も楽しいスケジュールも満載で充実しているなと思う一方で、「これでいいのかな?」という気持ちがありました。

「夢を叶えつつ、一人の時間も作ってみたい」という思いもあり、始めた世界一周。数年放浪を続けてたどり着いた読谷村は、温かく迎えてくれた気がしています。

Q.読谷村に移住する前に訪れたことは?

A.移住を決めるときが初めて
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どうだったかな。読谷村は移住をする前は訪れたことはなかったと思います。

実は、読谷村移住前はちょうどコロナ禍直前で、当時はスペインのバルセロナで暮らす予定を立てていました。

でも、世界情勢と自分のやりたいことを鑑みて自問自答を続けた結果、スペインではなく日本国内の一番暖かい場所で暮らそう、と思い至りました。

まずは那覇の首里エリアに滞在して、そのあとに、読谷村という日本で一番人口の多い村の魅力に気付き、拠点を移しました。

Q.読谷村に移住を決めた理由は?

A.全てが理想だった
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読谷村は、海がキレイで夕日に癒されたり、花も年中たくさん咲いていて、おじいやおばあ、人が温かくて、実は英語を話す人も多い場所でした。

どこか日本ではないような海外の雰囲気で、沖縄伝統工芸の焼き物「やちむん」の職人が集まる村ということもあり、クリエイターも多くいて刺激を受けることもできると思い、移住を決めました。

東京にも移動しやすいように、那覇空港までの距離も考慮して場所を選びました。色んな条件に合っている、読谷村は一番理想的な場所だったと思います。

住んでいた家は、四方向窓に囲まれていて、太陽が昇ったり沈んだりすることを感じることが出来る家だったんです。

荷物は本当に少なくて、月に1回東京と行き来をしていたため、スーツケース一つくらいしかありませんでした。

「muchos.vientos(ムチョス ヴィエントス)」という丘の上にたたずむ宿の近くに住んでいて、夕日が美しく見える立地がお気に入りでした。今も沖縄に行くときは積極的に宿泊していて、近いうちにまた行きたいなと思っています。

muchos.vientosは、スペイン語で「たくさんの風」という意味。風が心地よく交わるこの場所で「お客様の良い氣が集まり、幸せな風の渦が大きくなりますように」という想いが込められているそうですよ。

実際、読谷村は「いい風が吹く場所」と表現する地元の方も多いんです。

Q.伊佐さんの写真には花がよく登場しますが、花が好きなのですか?

A.花も好きです。
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これは読谷村の人に教えてもらったのですが、「花は風を見るために植える」そうです。素敵ですよね。風が可視化できるものなんだなって。

沖縄では、桜は1月に咲きます。続いてひまわりが咲いて、同時にコスモスも咲き誇り始めます。コスモスの漢字は「秋桜」だけれど、コスモスが秋に咲くのは本州の話で、沖縄では通じない。

そんな風に、ここは、日本だけど日本とは少し違う時間が流れているんだな、と感じられる瞬間がたくさんあることも惹かれる理由の一つでした。

読谷村でおすすめの場所は?

Q.おすすめの観光地は?

A.座喜味城跡
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世界遺産に登録されている「座喜味城跡」はぜひ訪れて欲しい城跡です。規模は小さいですが、城壁や城門の石積みの精巧さや美しさは沖縄随一と言われています。2000年に世界文化遺産に登録された「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つです。

座喜味城跡
〒904-0301 沖縄県中頭郡読谷村字座喜味708-6番地
見学自由/無料

Q.おすすめのパン屋さんは?

A.水円
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水円は、「読谷村を訪れるなら必ず立ち寄って」とよく聞く場所で、内装も素敵な猫もいるパン屋さんです。沖縄で採れる無農薬玄米や紅芋、黒糖、小麦粉でかけ継ぎ育ててきた酵母をはじめ、沖縄の素材で作られた独自のパンが食べられます。イートインもできます。

水円
〒904-0301 沖縄県中頭郡読谷村字座喜味367
営業時間:10:30~17:00 (売り切れ次第終了)
日曜営業
定休日:月・火・水

Q.おすすめのカフェは?

A.星野リゾートの 「バンタカフェ」とbloom coffee okinawaとTou Cafe and Gallery
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星野リゾートの 「バンタカフェ」は、お座敷に座ってきれいな海を眺めながら、ポークたまごおにぎりやドリンクなど、飲食ができます。目の前に広がる海は、サンゴが育つ豊かで穏やかな海です。

バンタカフェ
〒904-0327 沖縄県中頭郡読谷村儀間 560
営業時間:月~金10:00~日の入(L.O) 
土・日・祝8:00~日の入(L.O)
定休日:不定休

コーヒーがお好きでしたら「bloom coffee okinawa」。自然の豊かなエリアで隠れ家のようにオープンしているコーヒーストアです。やちむん陶器を使って飲む自家焙煎です。

bloom coffee okinawa
〒904-0301沖縄県中頭郡読谷村座喜味577
営業時間:
8:00〜17:00(Foodラスト16:00)
定休日:火曜日(定休日は、個性豊かな3人の女性によって11:30〜15:00までゆる〜くopenしているそうです。)


やちむんカフェでしたら「Tou Cafe and Gallery(トウカフェ & ギャラリー)」。ヤチムンのギャラリーも一緒に楽しめるのが魅力です。北窯・松田米司工房の作品を中心にゆったりとした空間楽しむことができます。

Tou Cafe and Gallery
〒904-0303沖縄県読谷村伊良皆578
営業時間
11:00〜16:00(ラストオーダー15:00)
定休日:日曜日と月曜日

Q.ローカルな食べ物でおすすめは?

A.読谷漁港のイカの天ぷら
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ローカルすぎますが読谷漁港のイカの天ぷらもおいしいです。読谷村にある読谷村漁協直売店「いゆの店」でテイクアウトできます。都屋漁港の名物は、食堂の一番人気、地元民にも愛される真っ黒な絶品「イカスミ汁」です。

いゆの店
〒沖縄県中頭群読谷村字都屋33 読谷村都屋漁港水産物展示販売等施設1F
営業時間:9:00~18:00
定休日:不定休

Q.那覇空港でのおすすめは?

A.ポーたま
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那覇空港の「ポーたま那覇空港国内線到着ロビー店 」です。fast pickというアプリを使うと、19時までの予約で、色々な味のポークたまごおにぎりがピックできておいしいです。

ポーたま
〒901-0142 沖縄県那覇市鏡水150 那覇空港国内線ターミナルビル1F
営業時間:8:00~20:30
定休日:不定休

新しいライフステージへ

Q.今後の旅のスタイルは?

A.旅は一生続けたい
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今は、読谷村の家はなく拠点が一つのため、また沖縄に家を見つけたいと思っています。旅もずっと続けたいと思っています。

産まれて4ヶ月の子どもがいるので、子どもと一緒に旅をしたいと思っています。たとえば、オンラインで学校に通う方法を取り入れるなど、子どもが成長してからも一緒に旅ができる方法を探すのもいいかなって。

これまで一緒に海外を旅していた友だちも親になっているので、今後、彼らと旅をすることも楽しみです。

※各店舗情報は2023年12月20現在


【 POOLO JOBとは 】
「旅を仕事にする」をテーマに人生の幅を広げる講座です。3か月間、ライティング・写真・SNSブランディングなどをベースに、旅先の経験をコンテンツ化・発信力を磨きます。TABIPPO主催。
webサイト:https://tabippo.net/poolo/course/job/


伊佐知美さんのSNS
HP:@tomomiisa
Instagram : @tomomi_isa

phote by 伊佐知美さん
(座喜味城遺跡と水円はphote by 6(ロク))

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