観葉植物の寄植えを作り、テーブルをディスプレイして写真を撮る。
テーブルフォトというものだ。
ご依頼主は以前、都内の超一流ホテルで働いていた方。
やりがいのある職場だったけど家庭の事情で今は違うお仕事をされている。
無理だけど前の仕事が良かったと思っている。
だから自分がやりたかった事に挑戦したいと相談された。

「やろうよ、やろう」
思わず応援した。

友達を集めての小さな会。
でもうれしそう。友達も楽しそう。
彼女なりのアイディアでテーブルが華やいでいく。
みんなでシャッターを切る。
夢が叶うというのはこういうことの積み重ねなんだろう。
飛び上がるほどの大きな夢は滅多にない。
でもその大きな夢は小さな夢が積み重ねたものなんだと彼女を見て気がついた。

もしかしてフラワーデザイン、花を生けるということは
「わあー出来た」
という小さな夢が叶った瞬間のような気がする。
これを書いていて、ちょっと重責を感じた。