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私の「かわいい」ってなんだろう?

諸君 私は 可愛いものが好きだ。

私はどちらかと言えば「ガーリー」「ドレッシー」「フェミニン」なものが好きです。パンツよりスカート派、スウェットよりブラウス派、レースとチュールとリボンと花柄をこよなく愛する女です。可愛いって最高!

自問自答ファッション教室に行くの巻

ずっと私はブラウスやスカート、ワンピース、レースやチュールなどの透け感がある柔らかい素材、あるいはリボン、あるいは花柄etc…と所謂世間一般的に「女の子らしい」と言われているものが好きだと思っていました。ですが、ある日思いました。


「私の"かわいい"って…なんだろう…?」


初めは、天使のような白のチュールスカートを買って「やった〜オールホワイトコーデしてみよ〜」と全身白でコーディネートして鏡の前に立って見た時、「あれ…?」と思ったことでした。

「あれ…?」が確信になった出来事が、とあるブランドでの試着。昔から憧れていた、でも何となく入るのを躊躇っていた姫系ブランドに足を踏み入れ、ブラウスを試着させてもらった時のことでした。

若干小さいサイズのブラウスを試着し、鏡で見た時に「私じゃない…」と思いました。

シンプルに身体に合っていないのもありました。ですが、要素としては好きなものばかりです。キラキラのビジュー、リボン、レース、フリル。なのに、何故、こんなに心が踊らない!?

店員さんにお礼を言ってその場を後にし、家に帰りながら考えます。
アイテムは確かに可愛かった。好きな要素も多かった。サイズが小さくて普段着れる感じではなかったにしろ、可愛くて好きな要素が多いものを着て心が何も感じなかった、それどころか「私じゃない」とすら思ったのが不思議でしょうがない。


ふと、推しと撮ったツーショットを見返してみました。この間撮った、私も推しもビジュが最高の時。
のはずでしたが、見返してみると何か違う。

その日の私はクラシカルなデザインのブラウスを着ていました。自問自答ガールズとなる前に購入したもので、とても可愛くて気に入っていました。何度も何度も着て気に入っていたブラウスのはずなのに、写真を見返すと何だか違和感を感じる。
それ以来、何となくそのブラウスを着るのが気まずくなってしまい、クローゼットに仕舞い込んだ後に春の断服式でお別れしました。


世間には人それぞれが思う「かわいい」があって、一言に「かわいい」と言っても種類があって…と頭では分かっていたのですが、普段あまり意識することなく過ごしていました。
というのも、どこかで自分の思う「かわいい」は「女の子らしい、ひらひらしたものや、きらきらしたもの」だと疑わずに過ごしていたからです。ふわふわチュールの白のニットカーディガンを買ったあの時思っていた「かわいい」もそうだったはずです。

でももしかしたら意識していないだけで、自分の中の「かわいい」の定義が少し変わってきているのでは?レースもリボンもビジューも好きなのは変わらないけれど、「見ていたいかわいい」と「身につけたいかわいい」はもしかしたら違うのでは?ということから、「私の"かわいい"ってなんだろう?」に行き着きました。


まずは自問自答用に使っているノートに自分が思う「かわいい」を書き出してみます。


【その1. かわいいと思う(よく身につける)好きな色】

黒

・黒
クローゼットの8割くらいは黒かも。色自体が「かわいい」というよりは、他の色と合わせた時や好きなモチーフ・素材の色が黒だと「好き〜!」となる。
強そうでダークな雰囲気がありつつ、機能性(ここでの機能性は汗が目立たないこと)もバッチリな色。


白

・白
ベージュっぽい白が特に可愛く見える。逆に青っぽい白だと綺麗な印象。純粋さ、優しさを感じてとても好き。
全身真っ白コーデすると身体が間延びして見える。


赤

・赤
身につけて「かわいい」と感じる色。赤リップだと「かわいい」の他に「色気」も感じる。
あまり全体で真っ赤!というものを着ないからか、自分が赤を身につけている時に、意外と「情熱」っぽさは感じない。


紫
ライラックカラー
身につけることは少ないけどこういう色も好き

・紫
彩度が高かったり明度が低いドシッとした重めの色は身につけて「かわいい」と感じる。身につけることは少ないけど、ライラック系というか、パステルな色合いも好き。
好きなモチーフが紫だと「かわいい」だけど、紫の色無地を着ると気品を感じる。赤と概ね同じ感じ。


マゼンタ

・マゼンタ
自分で身につけたり持ったりすることは殆ど無いけど、可愛いなと思う色。黒と合わさった時の「最強」感はすごい。


蛍光イエロー

・蛍光イエロー
キレてる猫ちゃんバッグを買った時に良さに気づいた。一気に場が明るくなる感じ。広範囲よりはポイント使いで「かわいい」と感じる。


水色

・水色
身につけることは少ないけど、小物で水色があれば選びがち(3年日記も自問自答用ノートも水色)。優しさ・穏やかさ・冷静さを感じる色。


紫と緑の偏光カラー

・偏光カラー
色ではない気もするけどそれはそれとしてかわいい。見る角度で色(印象)が変わるなんて天才過ぎる。


要は好きな色を挙げていっているだけなので、せやろな感がすごいです。が、私が好きな色としてよく挙げている「青」が出てこなかったことが意外でした。確かによくよく考えてみると、私が青に対して抱いているイメージってどちらかと言えば「きれい」寄りなので「かわいい」とはズレるのかもしれません。
あと個人的にはマゼンタと蛍光イエローが少し意外でした。この2色が黒と合わさった時の「強くてかわいい」のイメージが自分の中であるかもしれません。


【その2. かわいいと思う(よく身につける)好きな柄・モチーフ】

キレてる猫ちゃんバッグと愉快なシマエナガ帯
蝶々がついたデカくてかわいいイヤリング

・猫
・シマエナガ
・蝶々

動物モチーフって…かわいいよね…。でもキャラクター化されたデザインよりはシルエットとかリアルめな柄が好きかも。
あと好きな動物で言うとペンギンだけど、「身につける好き」ではないかもしれない。ビジュアルが好きか生態が好きかの違いなのかな。言うてペンギンもビジュアル好きですが!?本当になんで!?


おばけアクセサリーたち

・おばけ
上から布被ってるタイプのおばけは裾がひらひらしてるのが可愛い。


私が愛してやまない
「ふりふ」の花園シリーズのワンピースの柄

・花
昔は小さい花柄が好きだったけど、最近は専ら大きめ・リアルめな柄が好き。多分柄が大きな方が自分には似合うと気づいたから、というのもありそう。


最高𝑳‌𝑶‌𝑽‌𝑬浴衣

・リップやバッグなど「おしゃれ」を表した柄
そういう柄としか言い様がないんだけどそういう柄。女の子らしいというよりレディを感じる柄。口紅の赤がね、効いてますね…。


ハートのアクセサリーたち

・ハート
元々そこまで好きではなかったけど、ドルガバのバッグを見たりハートモチーフのイヤリングを買ったことで好きになったところはある。「愛」を全面に感じられて好き。色は強めの色の方が身につけやすいかもしれない。


𝑳‌𝑶‌𝑽‌𝑬多角形たち

・多角形
マジで意味わからんレベルで惹かれてる。アイコンにしているイヤリングも六角形だしメガネに至っては十角形。丸だと優しくなり過ぎちゃうけど、多角形だと一筋縄ではいかないぞ感が出て好き。


柄・モチーフに関しては手持ちの洋服・着物・帯・アクセサリーから探していきました。
花でも書いた通り、小さめの柄より、大きく・リアル目な柄が好きなんだなと気づきました。また、「おしゃれ」を表す柄で書いたように、今の私は「幼さや純粋さを感じる女の子らしいかわいい」よりも「自分の足でしっかり立つレディとしてのかわいい」が欲しいのかもしれません。


【その3. かわいいと思う(よく身につける)アイテム・要素】

AIに画像生成してもらったよ

・リボン
モチーフとしても好きだけど、一時期髪を後ろでまとめて赤のリボンをつけるのにハマってたくらいだからアイテムとしても好き。


AIに画像生成してもらったよ

・フリル
好きな割にアイテムとしては持ってないかも。布量が多いものってかわいいよね〜。


AIに画像生成してもらったよ

・ビジュー
ビジューって元々「宝石」って意味らしいんですけど、ビジューの方がよりカラフルな印象ありませんか?言葉の意味としては同じなのに不思議。宝石一粒だと「きれい」と感じるけど、色味の強い宝石が沢山集まるとそこに「かわいい」がプラスされるから、色と量にヒントがありそう。


・袖や裾の広がり
・ぽわんとした袖

布量が多いものってry  フレアスカートの広がりが可愛いと感じるアレです。もしかしたら布が揺れる・広がるのが好きなのかも。


RyuRyumallから引用

https://ryuryumall.jp/shop/geera/goods/124100/

・ハイネック
首詰まってる服ってどうしてこうも可愛いのか。ちなみに私はあまり似合いません。逆に開襟だと「きれい」とか「かっこいい」に寄るイメージ。


以前さくさんに撮って頂いた写真(少し加工してます)
TwitterやInstagramでは普通に顔出ししてるんですが
noteはまだちょっと恥ずかしいのでモザイクで…

・スカート
好きだよね〜。フレアスカートも可愛いけど、自分で着て「かわいい」と感じるのは写真のタイトスカートみたいな広がりの少ないスカートかも。
ミニは人が着てるのを見て「かわいい」と感じる。自分が着るならロング一択。


最高𝑳‌𝑶‌𝑽‌𝑬ワンピースとブルゾン
withジェフリーちゃん&上様トートバッグ
ワンピースこれしか着てないまである

・ワンピース
コーディネートが一発で決まることに良さを感じている。あと、スカートはタイトスカートとか広がりの少ないスカートを着ることが多いけど、ワンピースだとふわっと広がるものでもそんなに変には見えない。


・クラシカル
古典・伝統・格式に激弱人間なので好き。ただクラシカルファッションそのものが好きというよりは、ロリータファッションのジャンルとして「好き」「かわいい」と感じている節はある。あとNOS. PROJECTのお洋服、どれも素敵。


・オリエンタル
・シノワズリ

要は「異国情緒を感じるもの」。いつかインテリアをシノワズリやらオリエンタルでまとめたいな〜とは思っているけど、服にその要素がいるかと問われれば求めてない気もする。チャイナボタンだけとかなら取り入れるのもありかも。


アイテムで可愛いと思うポイントとして、「布量の多さ」はあるかもしれません。動く度にぽわぽわと揺れる袖、風でふわりと広がるスカート…。
色や柄でも感じたことですが、「自分が身につけたいかわいい」と「見てかわいいと感じる」が全部一緒くたになっているので悩んでいるんだろうな〜と。
布量+自分が着ることを考えた時に、全部が全部ひらひら!ふわふわ!とした組み合わせよりは、ひらひら!ピシッ!ふわふわ!シュッ!としたメリハリのある組み合わせの方が自分が着た時に似合うな〜と感じます。


【その4. かわいいと思う(よく身につける)素材】


極々たまに付ける可愛いリボン

・透け感のある柔らかい素材(チュール、シフォン、オーガンジー)
服で似合った試しがないけどそれはそれとして可愛い。骨格ナチュラル×ストレートのミックスに透け感・柔らかい素材はどうしても難しいな、と思うところがある。最近は「アクセサリーとして身につける」が良いのでは、と思い始めているところ。


手持ちのレース羽織

・レース
透け感のある柔らかい素材を着た時にこうなってほしい、がレースだと叶う印象。レース自体に施された柄でも印象が変わるけど、幾何学か花柄なら花柄のが好き。


ハロウィンシーズンにしか着ないワンピース

・ベロア
触り心地がいい。高貴な光沢感がありながら、ぬいぐるみ(シルバ○ア)っぽい「布」感が可愛い。


ニットの接写

・ラメ
写真のニット、キラキラの糸が編み込まれててラメっぽくなってるんですけどマジで可愛い。厚みのある素材×ラメは最強。キラキラは世界を救う。ラメのアイシャドウも好き。


私が愛してやまない
「ふりふ」の花園シリーズのブルゾン

・ゴブラン織
・ジャガード織

なんでこんな可愛いの?!織物特有の雰囲気がアンティークっぽさを醸し出してて可愛い。今メインで使っているアウター(花園シリーズのブルゾン)がジャガードなので積極的に使っていきたい所存。


真っ白コーデをした時や件のブラウスを試着した時に気づきましたが、柔らか素材、レース、フリル等々、甘めの要素を盛り盛りにするのは自分の中で違うと感じるようです。
厚みのある素材・透け感が好きな一方で、その中間にあたりそうな素材(薄手のニットなど)にはあまり魅力を感じないので、素材の好みは割と分かりやすいんだな〜と思いました。中間にあたりそうな素材で「かわいい」と感じるものはもしかしたら「色」や「柄」に対してかわいいと感じているのかもしれません。


【番外編. かわいいと思う人の特徴】

・目が大きい
・グレーのカラコンが似合う

→引っ括めてお人形さんみたいな顔(例:戦慄かなのさん、Vanessaさん)。カラコンは決してグレーである必要はないけど、明るい色のカラコンが似合う人に憧れる。
+α、明るい色のカラコンをしてる時ってしっかりメイクしてるイメージなので、バッチリメイクも「かわいい」と感じる要素かも。

・愛嬌がある
→常ににこやかな人、(若干の不穏さは感じつつも)好き…。
例えば何か失敗した時に、素早くリカバリーして「何もありませんでしたよ」風な人もそれはそれでいいですが、「やばいやっちゃった!!!」って言っちゃう人に可愛さを感じます。

・大口あけて笑う人
→お人形さんみたいな顔の人が大口あけて笑ってたら秒で恋する。シンプルに笑顔が好き、もありそうだけど、ギャップがあるとより自分の中の可愛いメーターが爆上がりする。


自分が思う、自分に身につけた時に似合う「かわいい」の要素としては

・黒+赤、紫、マゼンタ、ライムイエローをポイントとして入れる
・布量が多いアイテム+シュッとしたシルエットのアイテム(特にボトムスはタイトなものが良い)
・素材は基本厚め、アクセサリーなどであれば薄めの素材でも似合う(と思ってる)し、かわいい
・柄は大きめ、リアルめ

が、重要そうです。そら姫系着た時に「違う」と感じますわ。

ここまで書いてきて、というよりは以前のnoteでも書いたことではあるんですが、私は「自分に似合う可愛い」で身を包みたいと思っている節があるな…と感じています。ここでの似合うは「自分が自分で可愛いと思っているもの」もありますし「人から見たときに「可愛いな」と思われたい」もあります。

そもそもの話、私はファッションを自己表現と思う一方で、コミュニケーションツールのひとつとも思っています。自分が可愛いと思って身につけることは重要ですが、それと同じくらいファッションアイテムを会話のタネとして使います。その心理としては、はっきり言うと褒められたい・センスが良いと思われたいなどの承認欲求です。自分の選んだものが「素敵だ」と思われたい、もっと言うなら自分の選んだものが間違いではなかったと確認して安心したい、です。

こうやって改めて自分の「かわいい」と向き合った時に、世間が思っているであろう「幼くて純粋でお姫様みたいな"かわいい"」とあまりにかけ離れていました。白のチュールスカートと姫系ブラウスを着て、言い方は変かもしれませんが、現実を見たことで不安になったんだと分かりました。世の中の「かわいい」と私の「かわいい」は違う。世の中の「かわいい」は私には似合わない、と。


ですが、今回このnoteを書いていくうちに「かわいい」って人それぞれだよなぁと思うようになりました。インターネットでモグラ活動をしているJJG達それぞれ「かわいい」と思うものが違います。お姫様みたいな可愛いが好きな人、ダークな色合いや不穏な要素を可愛いと感じる人、柄物を可愛いと感じる人、そもそも「かわいい」はnot for meな人。

私は、私の中で世間の「かわいい」を物凄い一部分に当てはめていました。密かに憧れていた姫系ブランドでの出来事はそれに気づく良いきっかけでした。お姫様みたいなお洋服だけが「かわいい」じゃない。私の「かわいい」は、人から見ると少しばかり強い要素が多いかもしれません。でも、それが私の「かわいい」です。


ちなみに、実はこのnoteと並行してTwitterのJJG垢のアーカイブ(全ツイート)を見ていました。すると、以下のツイートが出てきました。

1年前の時点である程度自覚していました。そんなことある?



※ここから先は有料という名のおまけパートです。主に内面・性格でなりたい「かわいい」について書き散らしています。ご興味ある方はお付き合い頂けると嬉しいです〜!


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