羽田空港の事故は国交省の人災か?

1/2の夕刻、、元旦の能登半島地震に対応していた海上保安庁の機体とJAL機が接触事故を起こし、海上保安庁職員5人が亡くなった事故。

どこに問題があり、誰の責任なのか。
記事の多くは海保機の誤進入ということで、どちらかというと海保側のミスを指摘しているようです。

本当にそうでしょうか?
以下の動画を観れば、海保機長に責任がないことが見えてきます。

何かおかしい羽田空港事故〜空白の1分に何があったのか?〜

羽田空港事故 徹底解説! 真実が見えたぞ! 全ての情報が1本に繋がった!





重要


羽田空港事故 徹底解明した完璧な仮説を崩すのは無理でしょ? 一応補足しますけど。

音声無し
航空管制官からJAL機へ:出発機がいますが滑走路への着陸を継続してください。風は320方向から7ノットです。

管制官の意図としては、海保機を先に行かせるが着陸してくださいとの認識に感じるとの解説です。

誘導路から停止位置まで1分。
滑走路まで20秒。
エンジン出力を上げるまで40秒。


管制塔とのやりとり


(動画からの解説と公開された会話)

17:44:13
管制官から海保機へ:C誘導路へ進んでください。

17:44:53
地上管制から海保機へ:これから航空管制と連絡せよ。

17:45:01
航空管制からJAL機へ:滑走路に問題なし。(着陸許可)

17:45:11
海保機から航空管制へ:状況次第で誘導路から一番最初に離陸をしたい。
「Good Evening,NO.1,TAXI Departing From Charlie5」
直訳:JA722A 東京管制塔 こんばんは、No.1、タクシーでホールディングポイントC5へ。
NO1というのは、一番初めに離陸したいという意味。

17:45:11
航空管制から海保機へ:JA722A、東京タワー こんばんは。1番目。C5上の滑走路停止位置まで地上走行してください。
「Good Evening,NO.1,TAXI to holding point C5」

17:45:19
海保機から航空管制へ:タクシーはホールディング・ポイントC5 JA722A No.1へ、ありがとうございました。
「Taxi to holding point C5 JA722A No.1, Thank you.​」

ここから国交省の公開データは1分間消える。

マスコミによって、海保機が許可が無いのに滑走路に侵入したという状況が作り出されています。

以下の記事は国交省が公開した文字記録です。
動画で解説されている音声の記録が一部削除されています。
【全文掲載】国土交通省が当時の交信記録を公開 日本航空機と海上保安庁機の羽田衝突事故

別の視点


空港の国際基準には、国際民間航空条約というものがある。
民間機に適用され、軍や警察の業務で使用される航空機には適用されない。

国際民間航空条約

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdfs/B-S38-T2-1149_1.pdf

国交省はこの条約で決められているルールにおいて、停止線灯の運用を停止していたと説明。

誤進入を防止する目的で滑走路手前に設置されている「ストップバーライト(停止線灯)」が事故当時、メンテナンス中で運用を停止していた。
運用していた場合でも、見通しの悪さや管制官の判断で使用するかどうかを決めているとし、「事故当時は使用する条件にあてはまらなかった」としている。

海保機の機長は、このルールを当然に知っているはずです。
停止線灯が赤であれば止まれの合図。
点灯が消えていれば進入許可の合図となります。
海保機の機長に落ち度は無い。


まとめ


管制官は海保機に滑走路直前の停止位置まで走行するように指示しており、かつ、「NO1」という先発を認めると言っています。
海保機は「先に飛ばせてくれてありがとう」というニュアンスで返しています。
そして、停止線まで来ると停止線灯は消えている。
つまり、海保機は離陸許可が出ていると認識して20秒かけて滑走路へ進入し、40秒間のエンジン出力上昇を待っていた。

そこへJAL機が突っ込んできたわけです。
JAL機も管制官から出発機がいることを伝えられているが、着陸時には飛び立っているので問題ないと受け取っているのでしょう。

しかし、海保機はプロペラ機ですのでエンジン出力を上げる時間が必要。
個人的感想ですが、おそらく管制官はそのタイムラグを見落としている可能性があります。
管制官は誤進入装置を見ていない。
同時に、停止線灯も使用していない。

ジェット機に乗ったことがある人なら分かるはず。
滑走路から離陸するまでのジェット機は、かなりの勢いで加速できます。
プロペラ機はそうはいかない。
ある程度のエンジン出力が上がってから発進しないと離陸までの距離が足りない。
つまり、時間がかかるのですね。

海保機の機長が停止線灯の運用実態を知っていたかどうかは分からないが、停止線灯が消えていることは羽田空港を離発着する世界中の機長たちからすれば、滑走路への進入許可、離陸許可を出していると思われても仕方がないです。

大混雑している羽田の時間帯。
ちょっとのミスが大事故につながる。

結論としては、国交省に落ち度があり、管制官のプロペラ機への認知ミスが重なった事件ですね。
政府は初めから国交省に落ち度がないと主張していることが、相変わらず国民軽視の政治をやっている証拠でしょう。
メンテナンス中だったなど、言い訳にもなっていないです。

国交省の大臣は?


斉藤 鉄夫氏。
公明党の副代表。
長年に渡り、国交省を指定席としてきた公明党には重い責任がある。
そして、選挙支援を考えた上で公明党を庇っているのだとしたら、国民より選挙というのが自民党岸田政権だということになります。

10年以上「指定席」 公明が国交相ポストにこだわるワケ


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海保機は滑走路に40秒停止、管制官「進入に気付かなかった」…許可なく停止位置で止まらず
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https://www.yomiuri.co.jp/national/20240103-OYT1T50123/ 

【解説動画】羽田空港事故 交信記録からわかることは?
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240104/k10014309391000.html 

羽田空港の停止線灯、事故時は保守作業で休止中 誤進入防ぐため導入
https://www.asahi.com/articles/ASS165W1CS16UTIL00J.html 

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