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小説・フィクション

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小説や詩、フィクションのお話をまとめています。かなり短い作品ばかりですが、一部前編・後編ものや連載しているシリーズも入っています。書き始めたときは誰かに読んでもらうのがあまりにも… もっと読む
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2018年10月の記事一覧

心を整える必要があるの

「心を整える必要があるの」と、日曜の朝、スタバの窓際の席でトモコが言った。トモコは右手で…

椿 -TSUBAKI-
5年前
7

40代の一般人が恋愛小説を書くということについて考える。

私は40代で、いくつか短編小説を書いていて、どうやら恋愛小説がメインになっている。そもそ…

椿 -TSUBAKI-
5年前
25

独白

もう会わないほうがいいと分かっているのに、会わずにはいられない。会う日が決まると心、乱さ…

椿 -TSUBAKI-
5年前
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#1 私たちのはじまり

「もしかして、その、僕のことを好きですか?」 誰もいない社内の一室で、上司の中山さんが私…

椿 -TSUBAKI-
5年前
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待つ女

よく喧嘩なんてできますね。 あなたは彼に嫌われるのが怖くないのですか? よく文句を言えま…

椿 -TSUBAKI-
5年前
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promise

美容院に行こう。 あなたに会う前に。 ピアスを買おう。 あなたに会う前に。 もうすぐあな…

椿 -TSUBAKI-
5年前
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存在価値

2ヶ月前のある日、彼に切り出された言葉は別れの言葉だった。 他に好きな人ができたから別れてほしいと言われた。けれど言った本人が途中から泣き崩れて車を運転できなくなるほど動揺していたことで、私は逆に妙に冷静になった。 もう半年になるという。私以外の女性と付き合い始めたのは。たぶん、彼は私を嫌いになったわけではなかったんだろう。ただ私よりももっと好きな人ができてしまったというだけなんだ。 だから私は彼を責めなかった。けれど責めないことと、心が傷ついていないこととは別だ。心を

あなたを手に入れられるなら

あなたを手に入れられるなら 声を失ってもかまわない 腕を失ってもかまわない 体のお好きな…

椿 -TSUBAKI-
5年前
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いつもあなたを思っています

「今から帰ります」 そっけないラインのメッセージが私のスマホに届いた。 心が軋んだ。 こ…

椿 -TSUBAKI-
5年前
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「一夫多妻制でもいいのに」 妻編

私はパートのない日はかならず2時にワイドショーを見る。 ワイドショーは世の中の動きがよく…

椿 -TSUBAKI-
5年前
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自分で自分の小説につっこんでみた。

人の書くものはツッコミどころが満載だけど、これは自分のものにもあてはまる。 なにしろ当の…

椿 -TSUBAKI-
5年前
3

「僕とマルコとユキと白鳥」

「結婚前にはペットを飼っちゃダメよ」と僕の母はよく言っていた。 「ペットを飼ってしまうと…

椿 -TSUBAKI-
5年前
6

「一夫多妻制でもいいのに」

ある日うちの妻が突然こう言った。 「一夫多妻制でもいいのにね」と。 突然だったので何のこ…

椿 -TSUBAKI-
5年前
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